夏の落雷で停電したらどうする?エアコンが使えないときの暑さ対策と備え

目次

はじめに

夏は急な落雷によって停電が起こり、エアコンや冷蔵庫、照明が突然使えなくなることがあります。
特に気温の高い日は、停電への備えが不十分だと熱中症や家電の故障につながりかねません。

この記事では、雷が近づく前にできる準備、停電直後の確認手順、エアコンが使えないときの暑さ対策、復旧後の注意点をわかりやすく解説します。
蓄電池やポータブル電源を検討する際のポイントも紹介しますので、夏の落雷対策にお役立てください。

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夏の落雷による停電で起こりやすい困りごと

停電だけでなく、家電が故障することもある

落雷時に注意したいのは、家の電気が消えることだけではありません。

近くの電線や地面などを通じて、瞬間的に高い電圧が住宅へ入り込む「雷サージ」により、
テレビ、パソコン、Wi-Fiルーター、エアコン、給湯器などが故障する場合があります。

家の近くへ直接雷が落ちていなくても、電線や通信ケーブルを通じて影響を受ける可能性があります。

電源が入らない、焦げたようなにおいがする、動作が不安定になったといった異常があれば、使用を中止しましょう。

エアコンが止まると熱中症の危険が高まる

夏の停電で特に気を付けたいのが、室温の上昇です。

故障や停電でエアコンが使えないときは熱中症の危険が高まるので注意しましょう。
特に高齢者や持病のある方、小さな子どもがいる家庭では、早めの対応が必要です。

停電が長引きそうなときは、「まだ我慢できる」と判断せず、早い段階で涼しい場所へ移る準備をしてください。

雷が近づく前に行いたい停電対策

雷注意報と雷ナウキャストを確認する

雷対策は、雷が鳴り始めてから慌てて行うより、天気予報の段階で準備する方が安全です。

気象庁の「雷ナウキャスト」では、現在の雷の活動状況と1時間先までの予測を確認できます。

雷の活動が予想されている場合は、洗濯物を取り込む、庭の物を片付ける、雨戸を閉めるといった屋外作業を早めに済ませましょう。

雷鳴が聞こえる段階では、すでに落雷が差し迫っている可能性があります。
雷が鳴り始めてから無理に屋外へ出たり、アンテナや屋外コンセントを確認したりするのは危険です。

守りたい家電の優先順位を決める

雷による家電故障を防ぐには、使用していない家電の電源プラグをコンセントから抜き、電気の侵入経路を減らす方法があります。

ただし、雷が激しく鳴ってから家中のプラグを抜いて回るのはおすすめできません。
雷の予報を確認した時点で、早めに対応しましょう。

優先してプラグを抜きたい家電

・パソコンやテレビ
・録画機器やゲーム機
・Wi-Fiルーターや固定電話
・使用していない調理家電
・充電中の掃除機や電動工具
・使用していないエアコン

冷蔵庫など、常時使用している家電まで毎回プラグを抜くのは現実的ではありません。

停電用の備えを一か所にまとめる

停電後の暗い室内で必要な物を探すと、転倒やけがにつながります。

次のような備蓄品は、家族全員が分かる場所にまとめておきましょう。

まとめて用意しておきたい備蓄品

・懐中電灯や電池式ランタン
・乾電池
・モバイルバッテリー
・携帯ラジオ
・飲料水
・保冷剤や冷却タオル
・うちわや電池式扇風機
・非常用トイレ
・常用薬やお薬手帳

水を入れたペットボトルを冷凍しておくと、停電時に体を冷やすほか、溶けた後は飲料水としても使えます。

在宅で医療機器を使用している場合は、予備バッテリーの持続時間や停電時の連絡先も事前に確認しておくことが大切です。

雷で停電した直後に確認すること

まず周囲の安全と停電範囲を確かめる

停電したら、分電盤を操作する前に、焦げ臭さ、煙、火花、水漏れがないか確認します。

異常がある場合は、コンセントや家電に触れず、安全な場所へ移動してください。
煙や火が出ている場合は、すぐに消防へ連絡しましょう。

異常がなければ、近隣の照明や街灯を確認します。
周辺も消えている場合は、送配電事業者が発表する停電情報を確認してください。

近隣に電気がついており、自宅だけが停電している場合は、ブレーカーや住宅内の電気設備に原因がある可能性があります。

ブレーカーを何度も上げ直さない

自宅だけが停電している場合は、分電盤のブレーカーを確認します。

電気の使い過ぎが原因なら、使用中の家電を減らしてから復旧させましょう。

ただし、ブレーカーを上げてもすぐに切れる場合は、漏電や家電の故障が考えられます。

次のような状態では、繰り返し操作しないでください。

・分電盤から音や焦げ臭さがする
・コンセントが黒く変色している
・特定の回路を入れると再び切れる
・雨漏りや浸水が起きている
・電気配線が濡れている可能性がある

問題のある回路は切ったままにし、電気設備を確認できる業者へ相談してください。

エアコンが使えないときの暑さ対策

日差しを遮り、体を冷やす

停電中はカーテンや雨戸を閉め、直射日光を遮ります。
雷や強い雨がおさまった後は、外気が涼しい時間帯に窓を開けて換気しましょう。

暑さをしのぐには、次の方法が有効です。

・こまめに水分を取る
・汗を多くかいたときは塩分も補う
・首、脇の下、足の付け根を冷やす
・濡れたタオルや電池式扇風機を使う
・水道が使える場合は、水浴びやシャワーを利用する

保冷剤や冷たいペットボトルは、タオルで包んで体に当ててください。

室温が下がらないときは早めに涼しい場所へ移る

停電が長引き、室内の暑さが続く場合は、無理に自宅で過ごさず、冷房が使える親族宅や商業施設、公共施設などへの移動を検討しましょう。

地域によっては、暑さを避けるための「クーリングシェルター」が開設されます。
利用できる施設や時間を、自治体のホームページなどで事前に確認しておくと安心です。

頭痛、吐き気、めまい、強いだるさは、熱中症の可能性があります。涼しい場所へ移動して体を冷やし、自力で水分を取れない、意識や受け答えに異常がある場合は、すぐに救急車を呼んでください。

冷蔵庫はなるべく開けない

停電中は、冷蔵庫や冷凍庫の扉をできるだけ開けず、冷気を逃がさないようにします。

食品はまとめて取り出し、開閉回数を減らしてください。
停電が長引き、温度やにおいに不安がある食品は、無理に食べないようにしましょう。

停電復旧後こそ家電と住まいを確認する

家電は一台ずつ電源を戻す

電気が復旧しても、すべての家電を一斉に動かさないようにしましょう。

まず、電気ストーブやアイロン、調理家電などのスイッチが切れていることを確認します。
次に、プラグやコードに焦げ跡、変形、水濡れ、異臭がないかを調べてください。

異常がなければ、冷蔵庫や照明など必要な家電から一台ずつ電源を戻します。

異音や異臭、煙が出た場合は、すぐに使用を中止しましょう。

屋根やアンテナ周辺も確認する

落雷後は、家電だけでなく、アンテナ、屋根、外壁、雨どいなどにも異常がないか確認します。

ただし、自分で屋根へ上がるのは危険です。
室内や地上から見える範囲にとどめてください。

次のような症状には注意が必要です。

・アンテナや屋根材が傾いている
・屋根や外壁に欠けやひび割れがある
・天井や壁に新しい雨染みが出た
・コンセントが変色している
・ブレーカーが頻繁に落ちる
・エアコンや給湯器が動かない

落雷と同時に強風や大雨があった場合は、電気設備と建物の両方に不具合が起きている可能性があります。

被害を記録し、火災保険を確認する

落雷による建物や家電の損害は、火災保険の補償対象になる場合があります。

故障した家電はすぐに処分せず、次の情報を残しておきましょう。

・落雷や停電が起きた日時
・家電や設備の型番
・故障の症状
・被害箇所の写真
・電力会社の停電情報

修理や交換の前に保険会社へ連絡し、必要な書類や写真を確認してください。

蓄電池やポータブル電源は必要?

短時間の停電にはポータブル電源

ポータブル電源があると、スマートフォンの充電、照明、扇風機、Wi-Fiルーターなどに電気を供給できます。

ただし、製品によって容量や出力が異なり、エアコンや電子レンジなどは使用できない場合があります。
購入前に、使いたい家電の消費電力と製品の定格出力を確認しましょう。

あわせて、充電時間、保証、修理体制、回収方法、リコール情報も確認しておくと安心です。

発熱や変形が見られる場合は使用を中止し、高温になる車内や直射日光の当たる場所での保管は避けてください。

なお、燃料式の携帯発電機は一酸化炭素中毒の危険があるため、屋内や車内では使用できません。

長時間の停電には家庭用蓄電池

家庭用蓄電池は、ためた電気を停電時に使用できる設備です。
機種や配線方法によって使える部屋や家電が異なるため、次のように優先順位を決めて選びましょう。

  • 冷蔵庫
  • 照明
  • スマートフォンや通信機器
  • 扇風機
  • エアコン
  • 給湯器や調理家電

特にエアコンを使いたい場合は、蓄電池の容量だけでなく出力や配線方法の確認が必要です。
設置後は、停電時の切り替え方法や、非常用に電気を残す設定も確認しておきましょう。

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太陽光発電の操作方法も確認する

太陽光発電があっても、停電時に自動で家全体の電気を使えるとは限りません。

自立運転モードへの切り替えや、専用コンセントの使用が必要な場合があります。
また、出力には上限があり、エアコンなどを使えないこともあります。

停電前に、切り替え方法と専用コンセントの場所を確認し、家族にも共有しておきましょう。

落雷後に異常があるときは住まい全体の点検を

電気が復旧しても、家電や電気設備、建物に異常が残っている場合があります。
次のような症状がある場合は、早めに専門業者へ相談しましょう。

・ブレーカーがすぐに落ちる
・一部の部屋だけ電気が使えない
・コンセントや分電盤が焦げ臭い
・エアコンや給湯器が動かない
・アンテナや屋根材が傾いている
・天井や壁に新しい染みが出た

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夏の落雷・停電対策に関するFAQ

雷が鳴り始めてからコンセントを抜いてもよいですか?

雷がまだ遠く、安全に作業できる段階であれば、使用していない家電のプラグを抜きます。

ただし、近くで雷鳴が聞こえている場合は、落雷が差し迫っている可能性があります。
無理に家中のコンセントへ触れず、安全な場所で待機してください。

プラグを抜く作業は、天気予報や雷ナウキャストで雷の接近を確認した段階で行いましょう。

停電したらブレーカーを上げれば復旧しますか?

自宅だけが停電している場合は、ブレーカーが切れている可能性があります。

ただし、ブレーカーを上げても再び切れる場合や、焦げ臭さ、水濡れがある場合は、何度も操作しないでください。

漏電や設備不良の可能性があるため、問題のある回路を切った状態で専門業者へ相談しましょう。

停電中に暑くなったら車内へ避難してもよいですか?

車のエアコンが使用できる状態でも、車内は短時間で温度が上がりやすく、エンジン停止や燃料切れの危険があります。

可能であれば、冷房が稼働している商業施設、公共施設、親族宅などへ移動してください。

子どもや高齢者を車内に残すことは、短時間でも避けましょう。

太陽光発電があれば停電中もエアコンを使えますか?

太陽光発電があっても、停電時に使用できる家電や出力はシステムによって異なります。

自立運転モードへの切り替えや、専用コンセントの使用が必要な場合もあります。

エアコンを使えるとは限らないため、取扱説明書や設置業者へ事前に確認しておきましょう。

落雷で壊れた家電は火災保険で直せますか?

火災保険の契約に落雷補償が含まれていれば、家電や建物の損害が補償対象になる場合があります。

ただし、経年劣化や自然故障と判断された場合などは、対象にならない可能性もあります。

故障品を処分する前に写真や型番を記録し、保険会社へ確認してください。

まとめ

夏の落雷による停電では、照明や家電が使えなくなるだけでなく、エアコンの停止による熱中症にも注意が必要です。

雷が近づく前に、天気情報の確認、家電のプラグを抜く準備、飲料水や冷却用品の備蓄を行っておきましょう。

停電中は無理に暑さを我慢せず、室温が下がらない場合は冷房が使える場所へ早めに移動してください。

また、電気が復旧した後も、家電やコンセント、分電盤、アンテナ、屋根などに異常がないかを確認することが大切です。

山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 北斗

ROY株式会社 元施工担当

屋根工事や外装リフォーム、雨漏り修理など、住宅の施工業務に長年携わってきました。
本記事では、これまでに手がけた数多くの現場経験と専門知識をもとに、
ご家庭で役立つ実践的な情報をお届けしています。

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