梅雨にシロアリが発生する理由とは?対策と自分でできる応急処置を徹底解説

梅雨の時期になると、「羽アリが急に出てきた」「シロアリらしき虫を見つけた」といった相談が増えます。実はこの季節は、シロアリにとって活動しやすい条件がそろいやすく、1年の中でも特に注意が必要な時期です。

シロアリは木材の表面ではなく、内部を食い進める害虫です。そのため発見が遅れやすく、気づいたときには柱や土台にダメージが広がっていることもあります。梅雨は被害が進みやすく、さらに羽アリの発生によって異変に気づきやすい時期でもあります。

この記事では、梅雨にシロアリが発生しやすい理由をはじめ、今すぐできる対策や、自分でできる応急処置までわかりやすく解説します。被害を広げないために、まずは基本をしっかり押さえておきましょう。

3ステップで簡単お見積り

    ※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。


    目次

    梅雨の時期にシロアリが発生しやすい理由

    梅雨の時期にシロアリが発生しやすい理由

    湿度が高くなり、活動しやすい環境が整うため

    シロアリは湿気を好む害虫です。梅雨は雨の日が続いて空気中の湿度が高くなり、床下や壁の中、浴室まわりなどに湿気がこもりやすくなります。

    こうした場所はもともと風通しが悪く、木材も乾きにくいため、シロアリにとって非常に居心地のよい環境になります。とくに床下換気が不十分な住宅や、水漏れ・雨漏りがある住宅では、発生リスクが高まりやすくなります。

    木材が湿って食害されやすくなるため

    梅雨の長雨によって、建物の木材は水分を含みやすくなります。湿った木材は傷みやすくなり、シロアリが侵入しやすい状態になります。

    特に注意したいのは、床下、水まわり、玄関付近、外壁まわりなどです。普段は問題がないように見えても、湿気がたまり続けることで、少しずつシロアリが好む環境に変わっていくことがあります。

    羽アリの群飛時期と重なるため

    梅雨から初夏にかけては、シロアリが羽アリとなって飛び立つ「群飛」の時期です。日本しろあり対策協会によると、イエシロアリは6〜7月の夜に群飛し、電灯に飛来しやすいとされています。

    そのため、梅雨の夜に家の明かりへ羽アリが集まることがあります。急に窓際や照明まわりに羽アリが増えた場合は、近くにシロアリの巣がある可能性も考えたほうがよいでしょう。

    羽アリは見逃せない危険サイン

    羽アリは見逃せない危険サイン

    羽アリを見かけたからといって、すぐに建物内部が深刻な被害を受けているとは限りません。しかし、東京都保健医療局でも、シロアリの羽アリが飛んでいる近くでは被害がある可能性があると案内しています。

    つまり、羽アリは「たまたま入ってきた虫」と軽く見るべきではないということです。特に毎年同じ時期に発生する場合は、注意が必要です。


    シロアリ被害の厄介な点は、外から見えにくいまま進行することです。木材の表面はきれいに見えても、内部は空洞化しているケースがあります。

    被害が進むと、柱や土台が弱くなり、床がふわふわする踏むと沈む感じがする、建具の開閉がしにくくなるといった症状が出ることがあります。さらに進行すると、住宅全体の強度にも悪影響が及び、修繕費が高額になることもあります。

    「羽アリがいなくなったから大丈夫」と思って放置してしまうと、見えない場所で被害が進むおそれがあります。小さな異変の段階で気づき、早めに対応することが大切です。


    自分でできる応急処置

    自分でできる応急処置

    1. 掃除機や粘着テープで回収する

    室内に出てきた羽アリは、まず掃除機や粘着テープ、コロコロなどで回収しましょう。手軽に処理できるうえ、死骸が散らばりにくく、後片付けもしやすい方法です。

    特に大量に出ている場合は、まず目の前の個体を減らすことが大切です。落ち着いて処理するだけでも、室内での拡散をかなり防げます。

    2. 殺虫スプレーでその場を処理する

    目に見えるシロアリや羽アリには、市販の専用殺虫スプレーを使う方法もあります。すぐに処理したい場面では有効ですが、あくまでその場にいる個体への対処です。

    巣そのものを除去できるわけではないため、根本解決にはなりません。また、一般的なアリ用の毒餌はシロアリには効かないものがあるため、製品選びには注意が必要です。

    3. 光を遮って侵入を減らす

    羽アリは光に集まりやすい習性がありますとくに夜に発生が目立つ場合は、カーテンを閉める、外灯を消す、窓際の照明を減らすといった対策が効果的です。

    駆除だけでなく、「これ以上入れない」工夫も重要です。夜に羽アリが多い日は、照明の使い方を少し変えるだけでも侵入数を減らしやすくなります。

    4. 侵入口をふさぐ

    窓やドアをしっかり閉めることも基本的な対策です。あわせて、網戸の穴を補修したり、サッシの隙間にテープを貼ったりして、侵入口をできるだけ減らしましょう。

    羽アリは小さな隙間からでも入り込むことがあります。応急処置の段階では、「駆除」侵入防止」をセットで考えることが大切です。

    5. 湿気を減らす

    換気をする、除湿機を使う、濡れた場所を乾かすなど、湿気を減らす対策も応急処置として有効です。特に浴室や洗面所、床下収納の近くなどは湿気が残りやすいため、意識して風を通すようにしましょう。

    もちろん、これだけでシロアリが完全にいなくなるわけではありません。それでも、活動しやすい環境を一時的に崩すことにはつながります。


    やってはいけないNG行動

    巣を壊す

    シロアリの巣や蟻道を見つけても、むやみに壊すのは避けたほうが無難です。刺激を受けたシロアリが別の場所へ移動し、かえって被害範囲が広がることがあります。

    放置する

    「少し羽アリが出ただけ」と軽く考えて放置するのも危険です。シロアリは見えない場所で木材を食い進めるため、症状が表面化したときには被害が大きくなっていることがあります。

    いなくなったから安心する

    羽アリは短時間でいなくなることもありますが、それで問題が解決したとは限りません。見えなくなったあとも、巣が残っていれば再発する可能性があります。

    アリ用の駆除剤で済ませる

    アリ用の駆除剤なら何でも使えるわけではありません。シロアリには効かない製品もあるため、自己判断で対処すると効果が不十分なまま時間だけが過ぎることがあります。


    今すぐできるシロアリ対策

    今すぐできるシロアリ対策

    湿気対策を最優先にする

    シロアリ対策で最も重要なのは、湿気をためないことです。床下の換気をよくする、除湿機や除湿剤を使う、雨漏りや水漏れを早めに修理するといった対策は、予防の基本になります。

    家の中だけでなく、床下や基礎まわりも意識してチェックすることが大切です。湿気の原因を放置しないことが、シロアリ予防の第一歩になります。

    木材や廃材を放置しない

    家の周囲に木材、廃材、段ボール、切り株などを放置すると、シロアリを呼び込みやすくなります。こうしたものは湿気を含みやすく、発生源になることがあります。

    ウッドデッキや木製フェンスも定期的に状態を確認し、傷みがあれば早めに対応しましょう。家の外の環境を整えることも、立派なシロアリ対策です。

    侵入経路を減らす

    基礎のひび割れ、配管まわりの隙間、換気口のまわりなどは、シロアリの侵入経路になりやすい場所です。梅雨前後に一度チェックしておくと安心です。

    すぐに大きな工事をしなくても、異常に気づけるだけで早期対応につながります。気になる箇所は放置せず、できる範囲で補修を進めましょう。

    光対策も見直す

    夜に羽アリが集まりやすい家では、照明の使い方を見直すのも効果的です。必要以上に外を明るくしないだけでも、飛来を抑えやすくなります。


    専門業者に相談すべきタイミング

    専門業者に相談すべきタイミング

    羽アリが何度も発生する、毎年同じ場所から出る、床がふわふわする、壁や柱に異常があるといった場合は、早めに専門業者へ相談したほうが安心です。これらは、すでに見えない場所で被害が進行しているサインかもしれません。

    また、蟻道らしきものを見つけた場合や、水まわりの木部が傷んでいる場合も注意が必要です。自己対処だけでは限界があるため、状況によっては点検を依頼したほうが確実です。

    3ステップで簡単お見積り

      ※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。


      まとめ

      梅雨は、シロアリにとって最も活動しやすい季節です。湿気が増え、木材が傷みやすくなり、さらに羽アリの群飛時期とも重なるため、発生リスクが高まります。

      大切なのは、湿気をためないこと、羽アリを危険サインとして見逃さないこと、そして応急処置だけで安心しないことです。掃除機や粘着テープ、殺虫スプレー、光対策、侵入口対策は有効ですが、それらはあくまで初動対応です。

      もし「何度も出る」「床がふわふわする」「同じ場所で発生する」といった異変があるなら、早めに専門家へ相談しましょう。シロアリ対策は、早く気づいて早く動くことが何より重要です。

      山田 太郎

      この記事の作成者

      鈴木 海斗

      害虫害獣駆除センター 研究員

      害虫・害獣の生態や効果的な忌避方法を専門に研究する害虫害獣駆除センターの研究員です。 本記事では、自社試験調査の結果や国内外の学術論文に基づくデータをもとに、 信頼性の高い情報をお届けしています。

      合わせて読もう!


      目次