豪雨の後に気をつけたい床下のカビ|原因・症状・点検ポイントを住宅のプロが解説

豪雨の後に気をつけたい床下のカビ|原因・症状・点検ポイントを住宅のプロが解説

2026年8月に発生した記録的な豪雨では、千葉県で大雨特別警報が発表され、住宅の浸水や道路の冠水、土砂災害など大きな被害が発生しました。その後も全国各地で線状降水帯や局地的な豪雨が相次ぎ、床上・床下浸水など住宅への被害も数多く報告されています。近年は、短時間で想定を超える雨が降るケースが増えており、「これまで大丈夫だった家だから安心」とは言えない状況になっています。

こうした豪雨のあとに特に注意したいのが、床下に残った水分とカビです。

床上まで浸水していなくても、床下換気口や基礎まわりから雨水が入り込み、床下だけが濡れているケースは少なくありません。さらに、泥や水分が残ったまま十分に乾燥できないと、数日から数週間後にカビや悪臭が発生し、木材や断熱材の劣化につながることもあります。

実際、床下のトラブルは普段の生活では気付きにくく、「気付いたときにはカビが広範囲に広がっていた」「床が湿ってきて初めて異常に気付いた」というケースも珍しくありません。

この記事では、豪雨後に床下でカビが発生する原因や見逃しやすい初期症状、点検するべきポイント、自分で確認するときの注意点、専門業者へ相談するタイミングまで、住宅の総合リフォームに対応するROY株式会社の視点から詳しく解説します。豪雨から大切な住まいを守るために、ぜひ最後までご覧ください。

目次

豪雨のあとに床下でカビが発生しやすい理由

豪雨のあとに床下で問題になりやすいのは、単に「水が入ったこと」だけではありません。

大切なのは、水が引いたあとにどれだけ早く汚れを取り除き、しっかり乾燥できるかです。

厚生労働省は、浸水した家屋では感染症対策として「清掃と乾燥」が重要だと案内しています。また、自治体の水害対策でも、家屋が浸水すると細菌やカビが繁殖しやすくなるため、床下に水が残っている場合は排水し、換気して十分に乾燥させることが推奨されています。

床下は水分が残りやすい

雨水が床下に流れ込む流れ

床下は日光がほとんど入らず、室内に比べて空気も動きにくい場所です。

そのため、豪雨で一度大量の水分が入り込むと、

  • 基礎の内側
  • 木材の表面
  • 断熱材
  • 土やコンクリートの表面
  • 床下に残った泥やゴミなどに水分が残りやすくなります。

見た目では水がなくなっていても、木材や断熱材が内部に水分を含んでいることもあります。

泥や汚れが残ると乾きにくい

床下へ流れ込む水には、土や泥、細かなゴミなどが混ざっていることがあります。

こうした残留物が床下に残っていると、水分を抱え込みやすくなり、乾燥を妨げる原因になります。国土交通省も、浸水した住宅の復旧では排水だけでなく、床下に残った土砂や残留物を除去し、乾燥しやすい状態にすることを重要な対策として挙げています。

豪雨後に確認したい床下カビのサイン

床下のカビは、普段生活しているだけではなかなか見つけられません。

しかし、室内に現れる小さな変化が、床下の異常を知らせていることがあります。

1.部屋にカビ臭さや湿ったにおいを感じる

豪雨のあとから、

部屋がなんとなくカビ臭い」「床の近くから湿った木のようなにおいがする」と感じる場合は注意しましょう。

床下で木材や断熱材が濡れ、湿気がこもっている可能性があります。

特に、

  • 1階だけにおう
  • 床下収納を開けるとにおいが強い
  • 雨のあとだけ臭いが強くなるといった場合は、床下の状態を確認するきっかけになります。

2.床下収納や点検口の周辺が湿っぽい

キッチンや洗面所などに床下収納床下点検口がある場合は、周辺の様子を確認してみましょう。

点検口を開けたときに、

  • 湿気を強く感じる
  • 内側に水滴が付いている
  • 木材が黒っぽく変色している
  • カビのような斑点があるといった状態が見られる場合は、床下に湿気が残っている可能性があります。

ただし、床下へ実際に入る必要はありません。見える範囲だけ確認してください。

3.床材が湿っている・浮いている

床下の湿気が長く続くと、室内側の床材にも変化が現れる場合があります。

たとえば、

  • フローリングがいつもより湿っぽい
  • 床板が浮いてきた
  • 継ぎ目が広がった
  • 踏んだときに違和感があるといった症状です。

浸水した住宅では、合板や建材が水分を吸収すると、内部まで完全に乾燥させることが難しい場合があります。
川崎市も、水分を吸収した合板などの建材は乾燥や汚れの除去が難しくなることがあり、広範囲のカビが発生した場合は専門業者への相談を案内しています。

4.床下の木材に白・黒・緑色の付着物がある

床下を点検口から見たときに木材の表面へ、

  • 白っぽいもの
  • 黒い斑点
  • 緑や灰色のような付着物が広がっている場合は、カビが発生している可能性があります。

カビは柱や土台だけでなく、合板や断熱材などにも発生することがあります。

ただし、木材の変色すべてがカビとは限らないため、範囲が広い場合や原因が分からない場合は専門業者に確認してもらいましょう。

5.断熱材が濡れている・垂れている

床下に断熱材が施工されている住宅では、豪雨による浸水で断熱材が水分を含むことがあります。

水を吸った断熱材は重くなり、

  • 垂れ下がる
  • 一部分だけ色が変わる
  • 表面が湿って見えるといった状態になることがあります。

岡山県の住宅復旧資料でも、床下や壁内にある断熱材は水を多く含み、乾燥しにくいことが指摘されています。

「水が引いたから大丈夫」とは限らない
床下浸水で見落としやすいのが、水が引いたあとの状態です。
床下にたまった水がなくなっても、木材・断熱材・土・泥などには水分が残っています。
そのため、豪雨直後には何も問題がなかったのに、数日から時間が経って、

  • カビ臭くなる
  • 木材に変色が出る
  • 床が湿っぽくなる
  • カビが広がるといった変化が現れることがあります。

岡山県の復旧情報では、一見被害がないように見えても、あとから内部を確認するとカビが広がっていた事例があるとして、排水や泥の除去だけでなく十分な乾燥の重要性を説明しています。

床下が濡れていたら何をすればいい?

床下が濡れていた場合にやるべき行動

まずは水と泥を取り除く
床下に水が残っている場合は、まず排水が必要です。
さらに泥やゴミなどが入り込んでいる場合は、これらも取り除きます。
公的な水害対策でも、床下の対応は排水・清掃・乾燥が基本とされています。
十分に乾燥させる
排水しただけでは終わりではありません。
床下換気口や点検口などを利用しながら空気を動かし、床下全体を乾燥させる必要があります。
特に木材や断熱材は表面だけ乾いていても内部に水分が残るため、乾燥には時間がかかることがあります。被害状況によっては長期間の乾燥が必要になるケースもあります。
すぐに消毒剤をまかない
「床下が浸水したら、とにかく消毒した方がいい」と考える方もいるかもしれません。
しかし、床下や庭などは、自治体の案内では原則として消毒よりも清掃と乾燥が重要とされています。消毒剤は汚れが残った状態や十分に乾いていない状態では適切に効果を発揮しにくいため、まず汚れを除去して乾燥させることが基本です。
必要な処置は浸水した水の種類や汚れの程度によって変わるため、判断が難しい場合は専門業者へ相談しましょう。

自分で床下に入って確認するのはおすすめしない

豪雨後の床下は危険

豪雨後の床下は、通常よりも危険な状態になっていることがあります。

たとえば、

  • 泥で足元が滑る
  • 釘やガラス片などが落ちている
  • 狭くて身動きが取れない
  • カビやほこりを吸い込む
  • 配線や設備が濡れているといった危険があります。

厚生労働省も、浸水家屋の清掃作業では感染症やけがへの注意を呼びかけています。

ご自身では床下収納や点検口から見える範囲を確認する程度にして、奥まで入る必要がある場合は専門業者へ依頼してください。

豪雨後に業者へ点検を依頼した方がいい症状
次のような状態がある場合は、早めに床下点検をおすすめします。

  • 豪雨後に床下へ水が入った可能性がある
  • 1階が急にカビ臭くなった
  • 床下収納を開けると強い湿気を感じる
  • 木材や断熱材にカビ・変色が見える
  • 床材が浮いている、湿っている
  • 床下に泥や水が残っている
  • 浸水したものの、十分に乾燥できているか分からない
  • 数日たっても湿気や悪臭が改善しない

特に、広い範囲でカビが確認できる場合や、建材が水を吸っている場合は、表面だけを掃除するのではなく、床下全体の状態を確認することが大切です。

豪雨後の床下点検はROY株式会社へ

ROY

床下浸水は、「水を抜いて乾かせば終わり」ではありません。

床下に入り込んだ水は、基礎まわりや土台、大引き、断熱材、床材の下地などに残ることがあります。
さらに、泥や汚れが残っていたり、木材や断熱材の内部に水分を含んでいたりすると、時間が経ってからカビや悪臭、木材の劣化につながることもあるため、床下全体の状態を確認し、必要に応じて清掃・乾燥・補修まで行うことが大切です。

ROY株式会社は住宅の総合リフォームに対応しているため、床下浸水の点検や乾燥だけでなく、床材・断熱材・基礎まわり・外壁・雨どい・防水部分の補修など、建物の状態に合わせてまとめてご相談いただけます。

さらに、湿気の多い床下で発生しやすいシロアリをはじめとする害虫対策や、ネズミなどの害獣対策にも対応しています。

「豪雨後に床下を確認したらカビやシロアリ被害も見つかった」「床下の湿気だけでなく、建物側に原因がないかも調べたい」といった場合でも、複数の業者を探す必要がなく、床下環境と住まい全体の両方から原因を確認できることがROY株式会社の強みです。

豪雨のあとに床下の湿気やカビ臭、床材の浮き、床下収納まわりの異変などを感じた場合は、被害が広がる前に一度点検をご相談ください。

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豪雨後の床下カビについてよくある質問

床下浸水していなくてもカビは発生しますか?

大量の水がたまるような浸水がなくても、雨水の侵入や湿気が長期間残れば、床下環境が悪化することがあります。豪雨後からカビ臭さや湿気を感じるようになった場合は点検を検討しましょう。

床下に少し水が入っただけなら自然乾燥で大丈夫ですか?

水量が少なくても、断熱材や木材が水を含んでいると乾燥に時間がかかります。床下は空気が動きにくいため、完全に乾いているか確認することが重要です。

床下に消毒剤をまけばカビを防げますか?

まず必要なのは排水・清掃・乾燥です。床下や庭などは、自治体の水害時の衛生対策では原則として消毒は不要とされ、十分に乾燥させることが重視されています。

床下のカビは自分で掃除できますか?

点検口の近くなど、安全に作業できる範囲であれば対応できることもあります。ただし、床下内部は狭く、浸水後は泥や鋭利な物、カビなどによるリスクもあるため、奥まで入る作業は専門業者へ任せることをおすすめします。

豪雨から数日たってカビ臭くなりました。関係ありますか?

関係している可能性があります。
床下に残った水分が十分に乾かず、時間がたってからカビや悪臭が目立つことがあります。浸水後は一見問題がなくても後からカビが見つかることがあるため注意が必要です。

山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 北斗

ROY株式会社 元施工担当

屋根工事や外装リフォーム、雨漏り修理など、住宅の施工業務に長年携わってきました。
本記事では、これまでに手がけた数多くの現場経験と専門知識をもとに、
ご家庭で役立つ実践的な情報をお届けしています。

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