【実例写真あり】シロアリの蟻道とは?見分け方・被害サイン・対処法を解説

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    目次

    はじめに

    家の基礎や外壁に、土が固まったような細い筋を見つけたことはありませんか?
    雨による泥汚れにも見えますが、表面から盛り上がっている場合は、
    シロアリが作った「蟻道(ぎどう)」かもしれません。
    蟻道は、シロアリが地中から建物へ侵入するときに利用する通り道です。
    見つけた場所だけでなく、床下や木材の内部で食害が進んでいる可能性もあります。

    この記事では、蟻道の特徴や見分け方、できやすい場所、見つけた直後の対処法をわかりやすく解説します。

    蟻道とは?シロアリが作るトンネル状の通り道

    シロアリ 蟻道

    蟻道とは、シロアリが地面や巣から建物の木材へ移動するときに作る、トンネル状の通路です。

    土や木くず、排出物などを固めて作られるため、コンクリートの基礎や束石の表面に、茶色や黒褐色の筋となって現れます。

    見た目は細い泥の線ですが、内部にはシロアリが移動できる空間があります。
    地面から上へ向かって伸びているものや、途中で枝分かれしているものも少なくありません。

    シロアリが蟻道を作る理由

    シロアリは乾燥や風、光を避けて活動する生き物です。

    むき出しの状態で地上を移動すると、体から水分が失われやすく、外敵にも見つかってしまいます。
    そのため、自分たちの周囲を土などで覆い、安全に移動できる環境を作ります。

    つまり蟻道は、単なる土の汚れではなく、シロアリが建物の内部へ移動するために整えた「専用通路」といえるでしょう。

    コンクリートの基礎でも蟻道はできる

    シロアリはコンクリートそのものを食べるわけではありません。

    しかし、基礎の表面に蟻道を作ったり、コンクリートのひび割れや継ぎ目、配管まわりの隙間を利用したりして、その先にある木材へ到達することがあります。

    「ベタ基礎だからシロアリは入らない」「コンクリート住宅だから安心」とは限りません。
    基礎は食べ物ではなくても、木材へ向かう足場になる可能性があります。

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    この土の筋は蟻道?見分けるときのポイント

    基礎に茶色い筋があっても、すべてがシロアリの蟻道とは限りません。
    雨水が跳ねて付着した泥や、コンクリートの変色、ひび割れを見間違える場合もあります。

    蟻道の特徴

    ・地面や基礎の下部から上へ伸びている
    ・表面が平らではなく、筋状に盛り上がっている
    ・土を塗り重ねたような凹凸がある
    ・基礎と土台の境目へ向かっている
    ・途中で枝分かれしている
    ・配管や木材に沿って続いている

    ただし、見た目だけで確実に判断するのは困難です。
    古くなった蟻道や細い蟻道は、乾いた泥や汚れと区別しにくいことがあります。

    蟻道と蟻土の違い

    シロアリ被害のサインには、蟻道のほかに「蟻土(ぎど)」と呼ばれるものがあります。

    蟻道がシロアリの移動用トンネルであるのに対し、蟻土は木材の割れ目や継ぎ目、穴などを土でふさいだものです。
    シロアリが活動しやすい環境を保つために作られます。

    蟻土の役割

    ・光や風が入るのを防ぐ
    ・木材内部の乾燥を防ぐ
    ・外敵から身を守る
    ・木材の隙間をふさぐ

    土台や柱の接合部、木材のひび割れなどに土が詰まっている場合は、蟻道が見当たらなくても注意が必要です。
    木材の内部にシロアリが潜んでいる可能性があります。

    蟻道ができやすい場所

    蟻道は、地面に近い場所や湿気がたまりやすい場所で見つかることが多くあります。
    建物の外周から見えるものだけでなく、床下へ入らなければ確認できないケースも珍しくありません。

    基礎コンクリートの表面

    地面と基礎の境目から、土台や外壁へ向かって伸びる土の筋がないか確認しましょう。
    植木鉢や室外機などで基礎が隠れている場所は、発見が遅れやすいため注意が必要です。

    床下の束石や木材

    床下では、束石や基礎から床束、土台などへ蟻道が伸びることがあります。
    蟻道の先にある木材で食害が進んでいる可能性もあります。

    配管まわりや基礎の隙間

    シロアリは、配管の貫通部や基礎のひび割れなど、わずかな隙間を利用して侵入します。
    キッチンや洗面所、浴室などの水回り付近は、湿気が多くなりやすいため特に注意しましょう。

    玄関や浴室付近

    玄関や浴室は、タイルの下や壁の内部が見えにくく、被害の発見が遅れることがあります。
    木枠の変色や床のきしみ、土の付着が見られた場合は、早めの点検がおすすめです。

    蟻道を見つけたら被害が進んでいる?

    蟻道が1本だけでも、木材や壁の内部で食害が広がっているケースがあります。
    一方で、目立つ蟻道が残っていても、すでに使われていない可能性もあります。

    そのため、蟻道の太さや本数だけで判断せず、次の点を確認することが大切です。

    蟻道を見つけたときの確認ポイント

    ・蟻道の中にシロアリがいるか
    ・蟻道がどこまで続いているか
    ・周辺の木材に食害がないか
    ・床下に水漏れや湿気がないか
    ・ほかにも侵入経路がないか

    蟻道と一緒に確認したいサイン

    次のような異常がある場合は、木材内部で食害が進んでいる可能性が考えられます。

    ・床を踏むと沈む、きしむ
    ・柱や木枠をたたくと空洞のような音がする
    ・玄関や浴室の木枠が柔らかい
    ・木材の内部が空洞になっている
    ・大量の羽アリや抜け落ちた羽を見つけた
    ・ふすまやドアが開閉しにくい

    蟻道が見当たらなくても被害は進む

    蟻道はシロアリ被害の代表的なサインですが、見える場所に必ず現れるとは限りません。
    床下や木材の内部など、普段は確認できない場所で食害が進んでいることもあります。

    実際の施工事例でも、木材の内部が大きく食べ進められ、その中にヤマトシロアリが確認されました。
    木材の表面に目立った変化がなくても、内部の強度が低下している場合があります。

    床のきしみや沈み、木材をたたいたときの空洞音、羽アリの発生などがある場合は、蟻道が見当たらなくても点検を検討しましょう。

    蟻道を見つけた直後にすること

    ① まず写真を撮る
    全体と周辺が分かる写真を撮る
    引きの写真も撮り、建物のどの部分か分かるようにする
    壊したり殺虫剤をかけたりしない(状態を保存する)
    記録しておくと相談がスムーズ:
    発見日・場所・方角・高さ・雨漏りの有無・羽アリの有無・過去の施工歴
    ② 建物の外周を目視確認
    基礎・配管まわり・玄関・勝手口を一周チェック
    土の筋(蟻道)が他にないか確認する
    ⚠️ 床下へ自分で入るのは危険。配線・配管の破損リスクがあるため、見えない部分は業者に任せる
    ③ 早めに専門業者へ相談
    写真を添えて相談すると状況を伝えやすい
    シロアリかどうか分からない場合も相談してOK
    特に急ぐべきケース
    蟻道の先に木材がある
    床のきしみがある
    羽アリを見たことがある

    蟻道を見つけたときにやってはいけないこと

    自己判断で対処すると、シロアリの侵入経路や被害範囲が分かりにくくなる場合があります。
    蟻道を見つけたときは、次の行動を避けましょう。

    蟻道を壊して掃除する

    蟻道を取り除いても、木材内部や地中にいるシロアリは駆除できません。
    侵入経路を調べる手がかりも失われるため、そのまま残しておきましょう。

    殺虫スプレーを吹きかける

    殺虫スプレーで駆除できるのは、表面に出ている一部のシロアリに限られます。
    木材内部や地中にいるシロアリには届かず、別の場所へ移動させてしまう可能性もあります。

    シロアリ用の商品であっても、調査前の使用は控えましょう。

    穴や隙間をすぐにふさぐ

    蟻道が出ている穴や配管まわりの隙間をふさいでも、別の場所から侵入されることがあります。

    先に侵入経路と被害範囲を調べ、駆除や予防処理を行ってから補修することが大切です。

    そのまま放置する

    シロアリは木材の内部で活動するため、見た目に変化がなくても食害が進んでいる場合があります。

    「床が沈んでから」「次に羽アリが出たら」と先送りせず、蟻道を見つけた段階で点検を検討しましょう。

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    なぜ蟻道だけでなく床下全体の点検が必要なのか

    蟻道を見つけた場所だけを確認しても、建物全体の被害範囲は把握できません。

    点検口からのぞいて異常がないように見えても、離れた基礎や水回りの下、玄関付近などで被害が進んでいる可能性があります。

    専門業者による調査では、一般的に次のような場所を確認します。

    • 基礎コンクリートや束石の蟻道
    • 土台、大引、根太、床束の食害
    • 玄関、浴室、洗面所などの水回り
    • 配管の貫通部や基礎のひび割れ
    • 雨水の侵入や水漏れ
    • 床下の湿気や通風状態
    • 木くずや建築時の残材
    • 羽アリやふんなど別の被害サイン

    目に見える蟻道は、被害の入口にすぎない場合があります。
    部分的な確認ではなく、床下を可能な範囲で一通り調べることが大切です。

    蟻道を見つけたら早めに相談しましょう

    蟻道は、シロアリが建物の中へ侵入している可能性を示す重要なサインです。
    見えている蟻道が1本だけでも、床下や木材の内部では被害が広がっていることがあります。

    また、蟻道の見た目だけで、現在もシロアリが活動しているのか、どの範囲まで食害が進んでいるのかを判断するのは困難です。

    自己判断で壊したり放置したりせず、気づいた段階で専門業者へ相談しましょう。

    業者によるシロアリ駆除の流れ

    シロアリ駆除では、最初から薬剤を散布するのではなく、被害状況や侵入経路を確認してから適切な施工方法を決めます。一般的な流れを見ていきましょう。

    STEP
    STEP1 建物や床下の調査

    まずは、基礎や床下、玄関、水回りなどを確認します。
    蟻道の有無だけでなく、木材の食害や水漏れ、湿気が多い場所、シロアリが侵入した可能性のある隙間なども調べます。

    床下へ入れない場所や、壁・玄関の内部など、目視だけでは確認しにくい部分がある場合は、その状況も踏まえて施工方法を検討します。

    STEP
    STEP2 被害状況と施工内容の説明

    調査結果をもとに、シロアリが確認された場所や被害の範囲、必要な施工について説明を受けます。

    見積もりでは、薬剤を処理する範囲や穴あけの有無、施工後の補修、保証内容なども確認しておきましょう。分からない点があれば、施工前に質問することが大切です。

    STEP
    STEP3 被害箇所へ薬剤を注入する

    木材や玄関まわりなど、内部で食害が進んでいる場所には、小さな穴をあけて薬剤を注入することがあります。

    表面への散布だけでは薬剤が届きにくい部分へ処理を行い、木材内部に潜むシロアリの駆除を進めます。
    施工後は、あけた穴を埋めて周囲を整えます。

    STEP
    STEP4 床下へ薬剤を散布する

    床下では、土台や束柱などの木部、基礎の周辺へ薬剤を散布します。

    現在活動しているシロアリを駆除するだけでなく、地中から再び侵入するのを防ぐ目的で処理を行う場合もあります。使用する薬剤や散布範囲は、被害状況や建物の構造によって異なります。

    STEP
    STEP5 施工箇所の仕上げと確認

    薬剤処理が終わったら、穴埋めや清掃を行い、施工箇所を仕上げます。

    最後に、どこへどのような処理を行ったのか説明を受け、今後の注意点や保証、定期点検についても確認しましょう。

    シロアリ駆除の方法は、被害箇所や建物の構造によって異なります。すべての住宅で同じ施工を行うわけではないため、現地調査の結果をもとに適切な方法を選ぶことが重要です。

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      よくある質問(FAQ)

      蟻道を見つけたら、すぐに家が倒れる危険がありますか?

      蟻道を見つけただけで、直ちに建物が倒れるとは限りません。
      ただし、蟻道の先にある土台や柱の内部で食害が進んでいる可能性があります。床の沈みや木材の空洞化も見られる場合は、早めに調査を依頼してください。

      蟻道を少し壊してシロアリがいるか確認してもよいですか?

      自分で壊すと、侵入経路や活動状況を確認する手がかりが失われることがあります。
      可能であれば触らず、複数の角度から写真を撮って専門業者へ相談しましょう。

      古く乾燥した蟻道でも点検は必要ですか?

      古い蟻道のように見えても、別の場所で活動が続いている可能性があります。
      また、過去に食害を受けた木材の強度が低下している場合もあるため、一度は周辺を確認しておくと安心です。

      新築住宅やベタ基礎の家にも蟻道はできますか?

      できます。シロアリはコンクリートを食べませんが、基礎の継ぎ目やひび割れ、配管まわりの隙間などを利用して木材へ到達することがあります。
      築年数や基礎の種類だけで被害の有無は判断できません。

      蟻道が1本だけなら、その部分だけ駆除すればよいですか?

      見えている蟻道だけで被害範囲を判断することはできません。
      蟻道の先にある木材や、別の侵入経路も調査したうえで、部分処理か全体的な処理かを判断する必要があります。

      ROY株式会社にお任せください

      シロアリ 蟻道 施工事例

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      確かな経験と知識を持つスタッフが被害状況を丁寧に確認し、建物に合った方法をご提案します。
      見えない場所までしっかり調査し、丁寧な施工で大切なお住まいを守ります。

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      山田 太郎

      この記事の作成者

      鈴木 海斗

      害虫害獣駆除センター 研究員

      害虫・害獣の生態や効果的な忌避方法を専門に研究する害虫害獣駆除センターの研究員です。 本記事では、自社試験調査の結果や国内外の学術論文に基づくデータをもとに、 信頼性の高い情報をお届けしています。

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