
はじめに
和歌山県田辺市で駆除薬剤の購入費を補助する制度が始まるなど、ヤンバルトサカヤスデの発生が注目されています。
人をかんだり刺したりする生物ではありませんが、雨上がりなどに大量で移動し、外壁や玄関を覆ったり、室内へ入り込んだりすることがあります。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
和歌山県田辺市で駆除薬剤の購入費を補助


和歌山県田辺市は2026年6月、市内に生息するヤンバルトサカヤスデの家屋侵入を防ぐため、対象となる駆除薬剤の購入費を補助する制度を案内しました。
自治体が補助制度を設けた背景には、ヤンバルトサカヤスデが単に見た目の不快な生物というだけでなく、集団で住宅へ侵入し、地域で繰り返し問題になりやすいことがあります。
補助制度の主な内容
- 対象薬剤:「コイレット」「ノックダウンダスター」
- 補助額:対象薬剤の購入費の2分の1以内(10円未満は切り捨て)
- 対象数量:3kg入りを最大5袋まで
- 対象期間:最初に薬剤を購入した日から、直近の3月末まで
- 必要書類:申請書、領収書、家屋または敷地内への侵入状況が分かる写真、誓約書など
- 申請期限:薬剤を購入した日から30日以内
ヤンバルトサカヤスデとは

ヤンバルトサカヤスデは、台湾原産とされる外来生物です。
名前に「ヤンバル」と付いていますが、沖縄県北部のやんばる地域にもともと生息していた固有種ではありません。
日本では1983年に沖縄県で侵入が確認され、その後、九州南部や本州の一部でも生息が確認されるようになりました。
ヤンバルトサカヤスデの主な特徴
- 原産地:台湾原産とされる外来生物
- 分類:昆虫ではなく、ムカデやヤスデと同じ多足類
- 体長:成体でおよそ2.5~3.5cm
- 見た目:細長い褐色の体に、淡褐色と濃褐色の縞模様がある
- 主な餌:落ち葉、朽ち木、腐葉土、堆肥など
- 好む環境:湿気が多く、日光が当たりにくい場所
- 活動時間:主に夜間から明け方
ヤンバルトサカヤスデが発生しやすい場所と対策

ヤンバルトサカヤスデは、落ち葉や朽ち木などの植物質が多く、湿気がこもりやすい場所を好みます。
昼間は物陰や土の中に隠れ、雨上がりや夜間になると地表へ出てくることがあります。
特に、次のような場所は注意が必要です。
落ち葉・植木鉢・木材がある場所
ヤンバルトサカヤスデは、落ち葉、枯れ草、朽ち木、腐葉土などを餌にしています。
また、植木鉢やプランター、庭石、放置された木材の下は、日光が当たりにくく湿気が保たれやすいため、隠れ場所になりやすいです。
雑草が多く日当たりの悪い庭
雑草や下草が密集していると、地面に日光や風が届かず、湿った状態が続きます。
特に、建物の北側、庭の隅、樹木の根元などは乾燥しにくいため注意が必要です。
側溝・斜面・水はけの悪い場所
側溝や排水口、擁壁、斜面、くぼ地などは、泥や落ち葉、雨水がたまりやすい場所です。
雨上がりには、こうした場所からヤンバルトサカヤスデが集団で移動し、住宅へ近づくことがあります。
建物の基礎や外壁周辺
建物の基礎付近に落ち葉や植木鉢、木材などを置いていると、ヤンバルトサカヤスデが住宅へ近づきやすくなります。雨上がりの夜には外壁を登り、玄関や窓の隙間から室内へ侵入することもあります。
ヤンバルトサカヤスデはなぜ本州まで分布した?
ヤンバルトサカヤスデは、もともと本州に生息していた生物ではありません。
詳しい侵入経路がすべて分かっているわけではありませんが、自力で長距離を北上したのではなく、人や物の移動によって運ばれた可能性が高いと考えられています。
特に、次のような物に卵や幼虫、成虫が紛れ込んだ可能性があります。
- 土や土砂
- 腐葉土や堆肥
- 鉢植えや根付きの植木
- 造園工事で使う資材
- 建築資材や木材
持ち込まれた先に、落ち葉が多く湿った環境があると定着し、繁殖や集団移動によって周辺へ広がります。
さらに、その地域から土や植物が別の場所へ運ばれることで、分布が段階的に拡大した可能性もあります。
ヤンバルトサカヤスデに毒や危険性はある?
ヤンバルトサカヤスデは、人をかんだり刺したりする生物ではありません。
主な問題は、大量発生による不快感や住宅への侵入です。
ただし、つかむ・踏みつぶす・熱を加えるなどの刺激を受けると、悪臭のあるガスや分泌物を出すことがあります。
大量に吸い込むと体調不良につながるおそれがあるため、火や熱湯による駆除は避けましょう。
体液が皮膚に付いた場合は、水で十分に洗い流してください。
目や口に入った場合や、気分が悪くなった場合は医療機関へ相談しましょう。
ヤンバルトサカヤスデを自分で駆除する方法

ヤンバルトサカヤスデを自分で駆除するときは、目の前の個体に薬剤をかけるだけでは十分ではありません。
発生場所となる落ち葉や雑草を片付けたうえで、薬剤による駆除と住宅への侵入防止を順番に進めることが大切です。
作業するときは、長袖、長ズボン、手袋、マスクなどを着用し、素手で触らないようにしましょう。
最初に、餌や隠れ場所になる落ち葉、枯れ草、朽ち木、雑草を取り除きます。
- 植木鉢や石の下
- 建物の基礎周辺
- 側溝や排水口
商品ラベルに「ヤスデ」と記載された粒剤や粉剤を使用します。
- 玄関や勝手口の周辺
- 外壁と地面の境目
- 窓や配管の周辺
玄関ドア、窓サッシ、配管まわりなどの隙間を確認します。
隙間テープやパテ、目の細かいネットで補修し、外壁には滑らかなテープや板を設置すると効果的です。
手袋を着用し、トングやほうきで静かに回収します。
悪臭や汚れの原因になるため、素手で触ったり、室内で踏みつぶしたりしないでください。
雨上がりには、庭、外壁、玄関、側溝などを確認します。
繰り返し発生する場合は、薬剤の散布時期や庭の状態を見直しましょう。
家の中への侵入を防ぐ方法
ヤンバルトサカヤスデの侵入を減らすには、建物周辺の清掃と隙間対策を同時に行うことが大切です。
まずは、次の場所に隙間がないか確認しましょう。
- 玄関ドアや勝手口の下
- 窓サッシや網戸のずれ
- 配管・配線が壁を通る部分
- 基礎と外壁の隙間
- 換気口の周辺
小さな隙間は、隙間テープやパテ、目の細かいネットなどで補修します。
ただし、換気口や水抜き穴は、通気や排水を妨げないように注意してください。
また、外壁の近くに次のような物を置くと、湿気がたまり、ヤンバルトサカヤスデの隠れ場所になることがあります。
- 植木鉢やプランター
- 木材や段ボール
- 落ち葉や枯れ草
- 石や園芸用品
ヤンバルトサカヤスデ駆除でやってはいけないこと

ヤンバルトサカヤスデを見つけても、次のような方法は避けてください。
・バーナーや火で焼く
・熱湯をかける
・素手で大量の個体をつかむ
・室内で踏みつぶす
・薬剤を表示量以上に散布する
・発生場所の土や植木を別の地域へ運ぶ

火や熱湯を使うと、悪臭のあるガスが出ることがあります。
室内で踏みつぶすのも、臭いや汚れの原因になるので避けましょう。
薬剤も、たくさん使えば効くわけではありません。
人やペットへの影響を防ぐため、必ず決められた量を守ってください。
大量発生している場合は自治体や専門業者へ相談する
敷地全体で大量発生している、毎年同じ時期に繰り返す、室内への侵入が止まらないといった場合は、自分だけでの対処が難しいことがあります。
まずは市区町村の環境担当窓口へ連絡し、発生状況や駆除方法、薬剤の配布・購入費補助の有無を確認しましょう。
これまで確認されていなかった地域で見つけた場合も、自治体へ情報を伝えることが分布拡大の把握につながります。
専門業者へ依頼する場合は、目の前の個体への薬剤散布だけでなく、発生場所の調査、庭や側溝の環境改善、建物の侵入経路対策まで相談できる業者を選ぶことが重要です。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
ヤンバルトサカヤスデに関するよくある質問(FAQ)
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ヤンバルトサカヤスデは人をかみますか?
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ヤンバルトサカヤスデは、ムカデのように人へ積極的にかみつく生物ではありません。ただし、刺激を受けると悪臭のある分泌物やガスを出すことがあるため、素手では触らないようにしましょう。
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ヤンバルトサカヤスデには毒がありますか?
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毒牙や毒針で人を攻撃する生物ではありません。一方で、強い刺激を受けるとシアン化水素などを含むガスを出すことがあります。火や熱湯による駆除は避け、ガスを大量に吸い込まないよう注意してください。
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ヤンバルトサカヤスデはなぜ大量発生するのですか?
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落ち葉や腐葉土などの餌があり、湿気が多く日当たりの悪い環境がそろうと生息しやすくなります。雨上がりには集団で移動するため、突然大量に現れたように見えることがあります。
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殺虫スプレーで駆除できますか?
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対象害虫に「ヤスデ」と記載された製品であれば使用できます。屋外用と室内用を区別し、使用量や散布場所など、商品ラベルの指示を必ず守ってください。
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ヤンバルトサカヤスデを熱湯で駆除してもよいですか?
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熱湯による駆除は避けてください。強い刺激によって悪臭のあるガスを放出するおそれがあります。環境整備やヤスデに適用のある薬剤を使って対処しましょう。
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家の中に入ってきた場合はどうすればよいですか?
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手袋を着用し、トングやほうきなどを使って、踏みつぶさないように回収します。繰り返し侵入する場合は、玄関、サッシ、配管周辺などの隙間を確認してください。
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駆除薬剤の購入に補助金は利用できますか?
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自治体によっては薬剤の配布や購入費補助を行っています。対象となる薬剤、補助額、申請期限は地域ごとに異なるため、購入前に自治体の公式情報を確認しましょう。

まとめ

ヤンバルトサカヤスデは、人をかんだり刺したりする生物ではありませんが、大量発生すると住宅へ侵入し、不快感や悪臭の原因になります。
落ち葉や雑草の除去、薬剤処理、隙間対策を組み合わせても改善しない場合は、専門業者への相談がおすすめです。
ROY株式会社では、ゴキブリ、シロアリ、ハチ、クロアリ、ムカデ、ダニなど、さまざまな害虫駆除に対応しています。上記以外の害虫についても、お困りの際はお気軽にご相談ください。
