
はじめに
「夜、電線の上を細長い動物が歩いていた」
「屋根裏からドタドタと足音がする」など、
東京23区でもハクビシンの目撃や被害相談が見られるようになっています。
ハクビシンは、一見かわいらしく見えますが、屋根裏や床下に入り込むと、糞尿による悪臭、天井のシミ、ダニやノミなどの衛生被害につながることがあります。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
ハクビシンとはどんな動物?

ハクビシンは、ジャコウネコ科に分類される哺乳類で、額から鼻にかけて白い筋があるのが大きな特徴です。
体は細長く、尾も長いため、遠目ではネコやタヌキ、アライグマと見間違えられることもあります。
ハクビシンの主な特徴
| 分類 | ジャコウネコ科の哺乳類 |
|---|---|
| 見た目 | 額から鼻にかけて白い筋がある |
| 体長 | 成獣で40〜60cm程度 |
| 体重 | 成獣で2〜5kg程度 |
| 活動時間 | 主に夜行性 |
| 食性 | 雑食性。特に果実を好む |
| 得意な行動 | 木登り、電線移動、狭い隙間への侵入 |
| すみか | 樹洞、倉庫、寺社、住宅の屋根裏など |
なぜ今、東京23区でハクビシンが話題になっているのか

東京都環境局の相談件数データをもとに、東京23区にあたる「区部」の推移をグラフ化しています。
出典:東京都環境局「都民からの相談件数」図1 区部における相談件数の推移
ハクビシンというと、山や畑の近くにいる動物というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、実際には東京23区のような都市部でも目撃されています。
東京都では、アライグマやハクビシンによる被害について、農業被害だけでなく、生活環境被害や健康被害、生態系への影響も問題として取り上げています。
都心部にもエサがある
ハクビシンが都市部に出没する大きな理由の一つが、エサの存在です。
東京23区には山林が少ない一方で、ハクビシンにとってエサになるものは意外と多くあります。
たとえば、家庭から出る生ごみ、庭木の果実、家庭菜園の野菜、屋外に置かれたペットフードなどです。
生ごみの出し方が不十分だったり、熟した果実が庭に落ちたままになっていたりすると、ハクビシンを引き寄せる原因になります。
電線や塀を使って移動できる
ハクビシンは木登りが得意で、細い場所を移動する能力にも優れています。
東京23区の住宅街には、電線、塀、フェンス、雨どい、庭木、建物の外壁など、ハクビシンが移動に使えるものが多くあります。
ハクビシンは地上だけを移動しているわけではなく、
電線や屋根、塀の上を伝って住宅地を移動するため、人目につきにくいまま建物へ近づくことができます。
特に、庭木の枝が屋根やベランダに接している住宅では、そこを足場にして屋根へ上がる可能性があります。
屋根裏や空き家がすみかになる
東京23区には古い住宅や空き家、管理が不十分な建物も多く存在します。
こうした建物は、人の出入りが少なく、屋根や軒下、換気口、外壁などに隙間ができていることがあります。
ハクビシンはわずかな隙間からでも建物内へ入り込むことができるので、
屋根裏や床下は雨風をしのげて、人目につきにくく、子育てや休息に適した場所になりやすいのです。
都市部では天敵が少ない
都市部では、ハクビシンを捕食する大型の野生動物が少なく、比較的安全に暮らせる環境が整っています。
もちろん、車や人間の生活圏というリスクはありますが、夜間に活動し、人目につきにくい場所を移動するハクビシンにとって、東京23区の住宅街は必ずしも暮らしにくい場所ではありません。
エサがあり、隠れられる場所があり、移動経路もある。
こうした条件が重なることで、ハクビシンは都心部でも生息できるようになっています。
東京23区で起こりやすいハクビシン被害

ハクビシンは、ただ見かけるだけであれば、すぐに大きな被害につながるとは限りません。
しかし、住宅の屋根裏や床下、敷地内に入り込むようになると、さまざまなトラブルが発生することがあります。
屋根裏や天井裏への侵入
特に注意したいのが、屋根裏や天井裏への侵入です。
ハクビシンは木登りが得意で、庭木や雨どいを伝って屋根付近まで移動し、軒下・換気口・屋根の隙間・外壁の破損部分などから入り込むことがあります。
屋根裏に侵入されると、夜中から明け方にかけて「ドタドタ」「ゴトゴト」といった重めの足音が聞こえることがあります。
糞尿による悪臭や天井のシミ
ハクビシン被害で特に問題になりやすいのが、屋根裏にたまる糞尿です。
ハクビシンは同じ場所に糞をためる習性があるため、屋根裏に入り込まれると、悪臭や天井のシミにつながります。
さらに、糞尿が断熱材や建材に染み込むと、簡単な清掃だけでは臭いが取れず、カビや腐食の原因になる場合もあります。
放置すると修繕範囲が広がるおそれがあるため、早めの確認と対処が大切です。
ペットへの影響
ハクビシンは人を積極的に襲う動物ではありませんが、近づいたり追い詰めたりすると、噛まれたり引っかかれたりする危険があります。
また、屋外にペットフードを置いていると、エサを求めて敷地に来る原因になります。
ペットとの接触や病原体・寄生虫の持ち込みを防ぐためにも、エサは屋外に放置しないようにしましょう。
ダニ・ノミ・病原体などの衛生リスク
ハクビシンは野生動物のため、ダニやノミ、細菌などを持っている可能性があります。
屋根裏にすみつかれると、糞尿や巣材を通じて衛生環境が悪化し、ダニやノミが室内に入り込むおそれもあります。人やペットへの被害につながる場合があるため注意が必要です。
ハクビシンが出ていった後も、糞尿の撤去、清掃、消毒、汚れた断熱材の交換などが必要になることがあります。
庭木や家庭菜園の食害
ハクビシンは果実を好むため、柿・びわ・イチジク・ブドウ・トマト・トウモロコシなどは注意が必要です。
実が一部だけかじられている、夜のうちになくなる、庭に糞があるといった場合は、ハクビシンが近くを通っている可能性があります。
東京都や23区の自治体はどんな対策をしている?
ハクビシンは野生動物であり、勝手に捕まえたり処分したりできるわけではありません。
鳥獣保護管理法などの関係もあるため、被害が出ている場合は、自治体の案内を確認することが大切です。
東京都では、アライグマ・ハクビシン対策を進めるために「東京都アライグマ・ハクビシン防除実施計画」を策定し、区市町村と連携して対策を進めています。
東京都の防除実施計画
東京都は、アライグマやハクビシンによる被害への対策として、防除実施計画を策定しています。
この計画では、区市町村と連携しながら、被害防止や捕獲などの対策を進める方針が示されています。
令和8年4月には計画が改定され、令和8年4月1日から令和13年3月31日までの計画期間で対策が進められています。
23区の自治体対応は区によって異なる
ここで注意したいのは、東京23区すべてで同じ対応をしているわけではないという点です。
多くの区では、ハクビシンやアライグマによる被害が確認された場合に、相談窓口を設けたり、条件付きで現地調査や箱わなの設置を行ったりしています。
ただし、対応の対象になる条件は区によって異なります。
たとえば、以下のような条件が設けられていることがあります。
・目撃だけでは対象外
・屋根裏や床下などへの侵入被害があること
・糞尿などの衛生被害が確認されていること
・対象が民有地や居住中の住宅であること
・捕獲器の見回りに協力できること
・侵入口の封鎖や清掃・消毒は自己負担になること
つまり、「ハクビシンを見たからすぐ区が捕まえてくれる」というわけではありません。
自治体の対応は、あくまで被害状況や条件に応じたものです。
自治体で対応してもらえる可能性があること
自治体によって内容は異なりますが、条件を満たす場合、次のような対応を行っている区があります。
・相談受付
・現地調査
・箱わなの設置
・捕獲作業
・専門業者の派遣
・被害防止のアドバイス
特に、屋根裏や床下に入り込まれ、糞尿被害が出ている場合は、自治体の相談対象になる可能性があります。
一方で、庭を通っただけ、道路で見かけただけ、敷地内の果物を食べに来るだけといったケースでは、捕獲対応の対象外になることもあります。
自治体では対応しきれないこと
自治体に相談できる場合でも、すべての作業を無料で行ってもらえるとは限りません。
多くの場合、自治体の対応は「捕獲」や「調査」が中心です。
以下のような作業は、自己負担または対象外になることがあります。
・屋根裏の糞尿清掃
・消毒や除菌
・ダニ・ノミ対策
・断熱材の撤去や交換
・侵入口の封鎖工事
・屋根や外壁の補修
・再発防止施工

ハクビシンを自分で捕獲してはいけない理由
ハクビシンは鳥獣保護管理法の対象となる野生動物のため、許可なく捕獲することはできません。
また、追い詰められたハクビシンに噛まれたり引っかかれたりする危険もあります。
野生動物はダニやノミ、病原体を持っている可能性があるため、素手で触るのも危険です。
さらに、屋根裏に入り込んだ個体を自分で追い出そうとすると、踏み抜きや転落、糞尿・カビ・ダニによる健康被害につながるおそれがあります。
仮に一時的に追い出せたとしても、侵入口が残っていれば再び入り込まれる可能性があります。
ハクビシン対策では、追い出しや捕獲だけでなく、糞尿の清掃、消毒、侵入口の封鎖まで行うことが大切です。
屋根裏にハクビシンがいるかもしれないサイン

ハクビシンは姿を直接見なくても、足音やにおい、天井のシミなどから気づける場合があります。特に屋根裏や天井裏に入り込んでいる場合は、次のようなサインに注意しましょう。
| サイン | 具体的な状態 | 注意点 |
|---|---|---|
| 夜中に重い足音がする | 夜中から明け方にかけて「ドタドタ」「ゴトゴト」といった音がする | ネズミよりも音が大きく感じる場合は、中型動物が入り込んでいる可能性があります。 |
| 天井にシミができている | 茶色っぽいシミや、同じ場所に広がる汚れがある | 雨漏りだけでなく、糞尿が原因になっていることもあります。 |
| 獣臭やアンモニア臭がする | 屋根裏や壁の中から不快なにおいがする | 糞尿がたまっている場合、時間とともに臭いが強くなることがあります。 |
| 屋根や外壁に汚れ・爪跡がある | 軒下、換気口、屋根の隙間周辺に黒ずみや毛、爪跡がある | 出入り口になっている可能性があるため、侵入口の確認が必要です。 |
具体的な状態
夜中から明け方にかけて「ドタドタ」「ゴトゴト」といった音がする
注意点
ネズミよりも音が大きく感じる場合は、中型動物が入り込んでいる可能性があります。
具体的な状態
茶色っぽいシミや、同じ場所に広がる汚れがある
注意点
雨漏りだけでなく、糞尿が原因になっていることもあります。
具体的な状態
屋根裏や壁の中から不快なにおいがする
注意点
糞尿がたまっている場合、時間とともに臭いが強くなることがあります。
具体的な状態
軒下、換気口、屋根の隙間周辺に黒ずみや毛、爪跡がある
注意点
出入り口になっている可能性があるため、侵入口の確認が必要です。
複数のサインが当てはまる場合は、屋根裏にハクビシンが入り込んでいる可能性があります。無理に追い出したり隙間を塞いだりせず、まずは状況を確認しましょう。
自治体に相談すべきケースと専門業者に相談すべきケース
ハクビシン被害が疑われる場合、まず自治体に相談するべきか、専門業者に相談するべきか迷う方も多いでしょう。結論としては、被害状況によって相談先を使い分けるのがおすすめです。
自治体に相談した方がいいケース

次のような場合は、まずお住まいの区の窓口を確認してみましょう。
・ハクビシンが自宅敷地内に頻繁に現れる
・屋根裏や床下に入り込んでいる可能性がある
・糞尿被害が発生している
・自治体の捕獲制度を利用できるか確認したい
・法律上、自分で捕獲してよいかわからない
自治体によっては、条件を満たす場合に現地調査や箱わなの設置を行っていることがあります。ただし、対象条件や受付方法、対応範囲は区によって異なるため、必ず各区の公式情報を確認しましょう。
専門業者に相談した方がいいケース

次のような場合は、専門業者への相談も検討しましょう。
・屋根裏から足音が続いている
・天井にシミや悪臭がある
・糞尿の清掃や消毒が必要
・断熱材が汚れている可能性がある
・侵入口を塞ぐ工事が必要
・再発防止までまとめて対策したい
・どこから入っているかわからない
・自治体の対応対象外だった
ハクビシン被害は、捕獲だけでは終わらないことが多いです。
特に、屋根裏に糞尿がある場合や、建物の隙間から侵入されている場合は、清掃・消毒・侵入口封鎖まで行わないと再発する可能性があります。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
よくある質問(FAQ)
-
東京23区でもハクビシンは出ますか?
-
はい。東京23区の住宅街でもハクビシンが目撃されることがあります。電線や塀、庭木などを使って移動し、屋根裏や床下に入り込むこともあります。
-
ハクビシンは自分で捕まえてもいいですか?
-
許可なくハクビシンを捕獲することはできません。鳥獣保護管理法の対象となるため、被害がある場合は自治体の案内を確認し、必要に応じて専門業者に相談しましょう。
-
屋根裏にハクビシンがいるかもしれないサインはありますか?
-
夜中の重い足音、天井のシミ、獣臭やアンモニア臭、屋根や軒下の汚れ、庭の果実被害などがサインになることがあります。複数の症状がある場合は、早めに調査を検討しましょう。
ハクビシン被害にお困りならROY株式会社にご相談ください

ハクビシン被害は、捕獲だけでなく、侵入口の確認、糞尿の清掃、消毒、再発防止まで行うことが大切です。
屋根裏に糞尿やニオイが残っていたり、侵入口が開いたままだったりすると、再び入り込まれる可能性があります。
ROY株式会社では、ハクビシン被害について、現地調査から追い出し・清掃・消毒・侵入口封鎖・再発防止対策まで対応しています。
「屋根裏から足音がする」「天井にシミがある」「獣臭がする」「庭の果実が食べられている」など、少しでも気になるサインがある場合は、早めにご相談ください。


