
はじめに
「最近、夕方になると家の周りを飛び回る黒い影が気になる」
「屋根裏から小さな鳴き声が聞こえる」
「ベランダに黒い小さなフンが落ちている」
——そんな経験はありませんか?
5月下旬の今、気温が上昇し虫が増えるこの時期は、コウモリの活動が活発化する季節です。これから迎える梅雨や夏に向けて、コウモリが営巣場所を探し始める重要なタイミングでもあります。
コウモリは一度住み着くと、フンによる健康被害や悪臭、天井裏の汚損など深刻な問題を引き起こします。しかし、鳥獣保護法により勝手に捕獲や駆除ができないため、適切な知識と対策が不可欠です。
本記事では、コウモリの季節ごとの活動パターンを理解し、今の時期にできる具体的な侵入防止策をステップ形式でわかりやすく解説します。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
コウモリの基本生態と日本の主な種類
家屋に侵入しやすい代表種
日本国内で家屋に侵入するコウモリのほとんどはアブラコウモリ(別名:イエコウモリ)です。この種は都市部に適応し、人間の住宅を営巣場所として好む習性があります。

コウモリの生態的特徴
夜行性と超音波飛行
コウモリは完全な夜行性で、超音波を発して障害物を避けながら飛行します。暗闇でも正確に建物の隙間や侵入口を見つけ出すことができます。
驚異的な侵入能力
最も注意すべきは、わずか1.5cm程度の隙間があれば侵入できるという柔軟な体の構造です。換気口、軒下のわずかな隙間、外壁のひび割れなど、人間が見落としがちな小さな穴から容易に入り込みます。
集団生活の習性
コウモリは単独ではなく数十匹から数百匹の集団で生活する習性があります。一匹を見かけた場合、すでに複数が侵入している可能性が高いと考えるべきです。

コウモリの季節ごとの活動パターン【年間カレンダー】
雨・梅雨とコウモリの関係

雨の日にコウモリが建物に侵入しやすい理由
雨宿り本能
コウモリは雨に濡れることを極端に嫌います。羽が濡れると飛行能力が低下し、体温調整も困難になるため、雨が降ると安全な場所に避難する本能があります。
エサとなる昆虫の動き
雨天時、コウモリの主食である蚊や小型昆虫は飛行が制限され、軒下や建物の壁際に集まります。コウモリはエサを追って建物に近づき、そのまま隙間から侵入するケースが多く見られます。
湿度と営巣環境の好条件
コウモリは適度な湿度がある環境を好みます。梅雨時期の屋根裏は湿度が高く保たれ、乾燥しすぎず暑すぎない快適な空間となります。
梅雨時期(6月〜7月)の侵入リスク
梅雨の長雨が続くと、コウモリは連日雨宿りできる場所を求めます。一時的な避難ではなく、「ここは安全だ」と学習し、そのまま営巣してしまうリスクが高まります。特に梅雨入り直後の6月上旬は要注意期間です。
コウモリのフン被害【重要ポイントのみ】
見た目の特徴
コウモリのフンは、長さ5〜7mm程度の細長い形状で、色は黒褐色です。乾燥するとパラパラと崩れやすく、昆虫の外骨格が混ざっているため、キラキラした光沢があります。
感染症リスク
コウモリのフンには、ヒストプラズマ症などの感染症を引き起こす病原菌が含まれている可能性があります。絶対に素手で触らず、マスクと手袋を着用して処理する必要があります。
見つけたらすぐ対処が必要
フンを見つけた時点で、すでにコウモリが定期的に出入りしている証拠です。放置すると量が増え続け、健康被害や建物の腐食が進行します。
今の時期(5月下旬)にコウモリがよく見られる理由
気温上昇と活動活発化
5月下旬は平均気温が20度前後に安定し、コウモリが活動しやすい環境が整います。冬眠から完全に目覚め、エネルギー補給のために活発にエサを捕る時期です。
繁殖期直前の営巣場所探し
6月の出産に向けて、メスのコウモリは安全な営巣場所を探し回ります。この時期に「ここは安全で快適だ」と判断されると、そのまま住み着かれてしまいます。逆に言えば、今の時期に侵入を防げば、繁殖による被害拡大を未然に防げる重要なタイミングです。
これから迎える梅雨への準備行動
コウモリは本能的に、梅雨や夏の暑さをしのげる場所を事前に確保しようとします。5月のうちに複数の候補地を偵察し、最も条件の良い場所を選びます。
5月〜6月に今すぐできる侵入防止対策【ステップ形式】
チェック項目
- フンの有無(5〜7mm、黒褐色、細長い形状)
- 鳴き声や羽音(「チチチチ」という高い鳴き声)
- 侵入時間帯の把握(日没後30分〜1時間頃)
フンの痕跡から侵入口を探すコツ
フンが集中して落ちている場所の真上を確認してください。コウモリは侵入口付近でフンをする習性があるため、フンの位置が侵入経路を特定する重要な手がかりになります。
自分でできる応急処置
自分でできる応急処置
・換気口や通気口:目の細かい金網(5mm以下)やパンチングメタルで塞ぐ
・外壁のひび割れ:コーキング剤や発泡ウレタンで充填
・重要:必ずコウモリが完全に外出したことを確認してから封鎖する
専門業者に依頼すべきケース
- 複数箇所からの侵入が疑われる場合
- 高所作業が必要で足場が不安定な場合
- すでに営巣している疑いがある場合
- 繁殖期(6〜7月)に入っている場合
忌避剤・超音波機器の活用 コウモリ専用の忌避剤(ハッカ油やナフタレン系)を侵入口付近や軒下に設置します。梅雨時期に使用する場合は、防水タイプや雨に強いジェルタイプを選びましょう。
照明の工夫 コウモリは強い光を嫌います。LED照明やセンサーライトを軒下や侵入口付近に設置することで、コウモリが近づきにくい環境を作れます。
点検スケジュール
- 梅雨前(5月)
- 梅雨明け後(7月)
- 越冬前(10月)
- 台風・大雨の後(臨時)
最低でも年2回の点検を習慣化しましょう。
コウモリ対策で絶対にやってはいけないこと

鳥獣保護法違反となる行為
- 無許可でのコウモリの捕獲・殺傷
- 繁殖期(6〜7月)に子どものいる巣を壊す行為
- 毒餌や粘着シートでの捕獲
違反すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。
逆効果になる対策
- 殺虫剤の使用(コウモリは哺乳類なので効果なし)
- 中途半端な封鎖(別の隙間を探して侵入)
フン清掃時の危険行為
- 素手での清掃(感染症リスク)
- 掃除機での吸引(病原菌が空気中に拡散)
- 無防備で屋根裏に入る(フンの粉塵を吸い込むリスク)
よくある質問(FAQ)
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日本の家屋に侵入するのはどの種類のコウモリですか?
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ほとんどの場合、アブラコウモリ(イエコウモリ)です。体長4〜6cm程度で、わずか1.5cmの隙間があれば侵入できる柔軟な体を持っています。
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コウモリは雨の日に活動しますか?
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雨の日は飛行を控える傾向がありますが、軒下や屋根裏など雨をしのげる場所への侵入は増えます。特に梅雨時期は長雨を避けるために建物内に入り込み、そのまま営巣するリスクが高まります。
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コウモリのフンは危険ですか?
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A: はい、危険です。ヒストプラズマ症などの感染症を引き起こす病原菌が含まれている可能性があります。絶対に素手で触らず、マスクと手袋を着用して処理してください。
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一度追い出せば戻ってきませんか?
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侵入経路を完全に塞がなければ、高い確率で戻ってきます。コウモリは帰巣本能が強く、一度安全だと認識した場所に執着します。追い出しと同時に、すべての侵入口を封鎖することが不可欠です。
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自分で追い出すことは違法ですか?
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追い出し自体は違法ではありませんが、捕獲・殺傷は鳥獣保護法違反です。また、繁殖期(6〜7月)に子どものいる巣を壊す行為も違法となります。追い出す場合は、コウモリが外出したタイミングで侵入口を塞ぐ方法が合法です。
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コウモリ対策の最適な時期はいつですか?
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春(3〜5月)と秋(10〜11月)がベストです。特に今の5月は、繁殖期前の予防に最適なタイミングです。梅雨や夏に被害が拡大する前に対策を完了させることをおすすめします。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
まとめ:季節と天候を理解し、段階的な対策で被害を防ぐ
コウモリの侵入被害を防ぐには、季節ごとの活動パターンと、雨や梅雨との関係を正しく理解することが重要です。
5月下旬は、繁殖期直前の重要な予防期間です。6月以降、梅雨と繁殖期が重なると対策が制限され、被害が深刻化するリスクが高まります。
本記事で紹介した5つのステップ
——痕跡確認、侵入経路特定、封鎖作業、予防対策、定期点検——
を順に実践することで、多くのケースで自力での予防が可能です。
ただし、すでに営巣している疑いがある場合や、高所作業が必要な場合、繁殖期に入っている場合は、鳥獣保護法の観点からも専門業者への依頼が必要です。
梅雨が本格化する前の今こそ、コウモリ対策の最適なタイミングです。安心して暮らせる住環境を守るために、今日から行動を始めましょう。
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【参考:行政機関リンク】 ・鳥獣保護管理法によるコウモリの保護について(環境省) URL: https://www.env.go.jp/council/former2013/13wild/y130-24/ref03.pdf
・ヒストプラズマ症(厚生労働省検疫所 FORTH) URL: https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/name71.html
・動物由来感染症ハンドブック(厚生労働省) URL: https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou18/pdf/handbook_2012.pdf
【参考:海外文献リンク】 ・Preventing Rabies from Bats(CDC) URL: https://www.cdc.gov/rabies/prevention/bats.html

