害獣害虫が出ない時期こそ危険?見えない季節に静かに進む被害と、今やるべき対策を専門業者が徹底解説

「最近は物音もしないし、虫も見ないから大丈夫」——そう思っていませんか?

実は、害獣や害虫が”姿を見せない時期”こそ、住まいにとって最も危険な時期です。

ネズミ・ハクビシン・アライグマなどの害獣、そしてシロアリ・ゴキブリ・ダニといった害虫は、季節ごとに活動パターンを変えます。冬場に目撃が減ったからといって「いなくなった」とは限りません。屋根裏や床下、壁の内部では、被害が音もなく進行しているケースが数多く報告されています。

2025年に実施された住宅被害に関する調査では、害獣・害虫による住宅修理費が10万円以上にのぼったケースが全体の約4割を占め、被害箇所は「」「」「天井裏」に集中していることが明らかになりました。そして、これらの被害の多くは「気づいたときには手遅れ」という共通点を持っています。

この記事では、ROY株式会社の現場経験をもとに、なぜ害獣害虫が出ない時期でも安心できないのか、冬からオフシーズンにかけて起きやすい被害の実態、そして今だからこそ実行すべき予防策と業者に相談すべきタイミングまでを、わかりやすく解説いたします。


目次

なぜ「出ない時期」でも危険なのか? 3つの理由

理由①:害獣は”通りすがり”ではなく”住みつき型”

ネズミ・ハクビシン・アライグマ・イタチといった害獣は、食べ物を求めて一時的に訪れる存在ではありません。一度住宅内部に入り込むと、そこを「巣」として定着する”住みつき型”の動物です。

特に冬場は、屋外の気温低下に伴い、暖かい屋根裏や壁の隙間、床下を越冬場所として利用します。家ネズミの代表であるクマネズミやドブネズミは冬眠をしない種であり、寒さに弱いからこそ屋内に逃げ込んできます。アライグマも完全な冬眠はせず、「休眠」と呼ばれる状態で活動量を落としながらも、夜間には餌を求めて動き回ります。

つまり「夜中の物音が減った」「庭で見かけなくなった」という変化は、「いなくなった」のではなく「家の中に完全に定着した」可能性を示しているのです。

外から姿が見えなくなったタイミングこそ、屋根裏や天井裏を確認すべき重要な時期と言えます。

理由②:害虫は死滅せず”越冬”している

冬になれば虫はいなくなる」というのは大きな誤解です。

ゴキブリは気温が10℃以下になると活動が鈍化しますが、死滅するわけではありません。特にチャバネゴキブリは完全な屋内性害虫であり、暖房が効いた室温25~30℃の環境では冬でも繁殖活動を続けることが確認されています。キッチンの家電裏、浴室周辺、壁の内部など、人目につかない暖かい場所で静かに越冬しているのです。

ダニについても同様です。ダニは冬眠をしない生き物であり、暖房で温められた室内、加湿器によって湿度が上がった寝具やカーペットの中で繁殖を続けます。冬場にアレルギー症状が出る原因の一つとして、越冬中のダニの死骸やフンが挙げられることは、医療現場でも広く知られています。

そしてシロアリは、冬場の被害が最も見落とされやすい害虫の代表格です。日本に広く生息するヤマトシロアリは気温4~6℃程度でも最低限の活動が可能とされ、断熱性・気密性の高い現代住宅の床下であれば冬でも10℃以上が保たれるため、被害の進行が止まることはありません。シロアリは木材の内部を食い進むため、外見からは全く異常が見えず、気づいた時には柱や土台の内部がスカスカに空洞化していたという事例が後を絶ちません。

「虫を見ない=ゼロ」ではありません。 見えないからこそ、被害は水面下で深刻化していきます。

理由③:冬は”繁殖の助走期間”になっている

春になるとネズミやゴキブリが突然大量発生したように感じることがありますが、これは突然始まった現象ではありません。冬の間に巣の拡大、繁殖の準備、食料の確保が着々と進められた結果です。

特に注意すべきなのが、ハクビシンとアライグマの繁殖スケジュールです。アライグマの繁殖期は1~3月で、約2か月の妊娠期間を経て4~6月に出産を迎えます。一度の出産で3~6頭の子どもが生まれるため、冬の間に屋根裏に定着されてしまうと、春には家族単位で住みつかれる事態に発展します。ハクビシンも同様に冬から春先にかけてが繁殖期であり、安全な出産場所として屋根裏を好んで利用します。

ネズミに至っては、年間を通じて繁殖可能な動物です。暖かい屋内環境が整っていれば冬場であっても繁殖を続け、1匹のメスが年間で30~50匹以上の子孫を残すことも珍しくありません。

つまり「今は静かだから安心」と思っている冬こそ、春の大量発生という”爆発”に向けた助走期間なのです。


季節別に解説|見えない時期に進む被害の実態

冬(12月~2月)に多い被害

冬場は害獣が屋内に定着するピークシーズンであり、目に見えない場所で複数の被害が同時進行します。

まず深刻なのが、断熱材の破壊です。屋根裏に侵入したネズミやハクビシンは、グラスウールなどの断熱材を引きちぎって巣の材料にします。断熱材が荒らされると住宅の断熱性能が低下し、暖房効率の悪化や結露の原因にもつながります。

次に警戒すべきが、電気配線の損傷による火災リスクです。ネズミの歯は一生伸び続けるため、硬いものをかじって長さを調節する習性があります。屋根裏の電気ケーブルがその対象になることは非常に多く、被覆をかじられた配線からの漏電が原因でショートし、そこに溜まった埃に引火して火災に至るケースが実際に報告されています。2023年には宮城県栗原市でネズミが電気配線をかじったことによる漏電が原因とみられる火災が発生し、10数軒が焼失する大きな被害となりました。特に冬場は空気が乾燥しているため、一旦発火すると延焼リスクが極めて高くなります。

さらに、糞尿の蓄積も冬場に進行する重大な被害です。害獣が同じ場所に排泄を続けることで天井板が腐食し、悪臭が室内に広がるだけでなく、天井が重みに耐えられず抜け落ちるケースもあります。糞尿はノミ・ダニ・病原菌の温床となり、住む人の健康にも直接的な悪影響を及ぼします。

春前(2月~3月)に注意すべき兆候

春になると被害が「表面化」しますが、そのサインは春前から現れ始めます。

シロアリについては、暖かくなるにつれて活動が活発化し、4~5月に羽アリとなって一斉に飛び出す「群飛」が起こります。しかし、群飛が確認された時点ではすでに巣は十分に成熟しており、木材内部への食害は相当進行しているのが通常です。つまり、春に羽アリを見かけた時にはすでに数年単位で被害が進んでいた可能性があります。

コウモリの定着も春前に進行します。冬場に建物の隙間で冬眠していたコウモリが、気温の上昇とともに活動を再開し、そのまま住みつくケースが増えます。

ハクビシンやアライグマは、春の出産に備えて安全な場所を確保する行動をこの時期に強めます。メスは特に外敵が少なく人の出入りがない屋根裏を好んで出産場所に選ぶため、「春に天井裏からバタバタと音がする」と気づいた時には、すでに出産が完了している場合もあります。


実際にROY株式会社に寄せられた相談事例

ROY株式会社には、「冬は静かだったのに、春になったら天井が抜けた」という深刻なご相談が寄せられています。

調査のために屋根裏に入ると、断熱材が大規模に引きちぎられて巣の材料として利用されており、広範囲にわたって原形をとどめていませんでした。その周辺には害獣の糞が何層にも堆積しており、天井板の木材が腐食して変色している状態でした。さらに、建物の外壁や軒下には複数の侵入口が見つかり、いずれも長期間にわたって放置されていたことが確認されました。

このお宅では、冬の間に「物音がしなくなった」ことを「いなくなった」と解釈してしまい、約3~4か月の間、被害の拡大を許してしまったことになります。結果として、駆除・清掃・消毒に加え、断熱材の入れ替えや天井板の補修まで含めた大規模な工事が必要となり、早期に対応していた場合と比較して費用が数倍に膨らむ結果となりました。

こうした事例は決して珍しくありません。冒頭で触れた調査データが示す通り、害獣・害虫被害で修理費が10万円以上かかったケースは全体の約4割にのぼります。被害が「見えない数か月」の間に拡大し、修繕費が高額化するのは、まさにこの「静かな時期」を放置してしまうことが原因です。


今の時期にやるべき5つの予防対策

「被害が出てから対応する」のでは遅く、予防の段階から動くことが費用面でも被害面でも最善の選択です。以下に、今の時期だからこそ実行すべき5つの対策を解説します。

対策①:侵入経路の徹底チェック

害獣の侵入を防ぐ第一歩は、建物外周の隙間を確認することです。ネズミはわずか1.5~2cm程度の隙間があれば侵入でき、ハクビシンやアライグマも5~8cm程度の穴があれば体をねじ込んで入ってきます。

重点的に確認すべきポイントは、換気口とその周辺の隙間、軒下・屋根と壁の接合部の隙間、配管やエアコンのダクト周りの貫通部分、基礎部分の通風口やひび割れ、そして経年劣化で歪みが生じた戸袋やシャッター周辺です。

確認する際は、外側だけでなく内側(屋根裏や床下点検口からの確認)も合わせて行うことで、より正確に侵入リスクを把握できます。

対策②:糞・臭い・痕跡の有無を確認する

害獣が住みついているかどうかを判断する手がかりとなるのが「ラットサイン」と呼ばれる痕跡です。

屋根裏の点検口を開けてライトで照らし、糞が落ちていないか、断熱材が乱れていないかを確認するだけでも、被害の有無を判断する大きな手がかりになります。ネズミの糞は米粒大で黒っぽく、ハクビシンの糞は果実の種を含んだ独特の形状をしています。また、壁際や配管沿いに黒い擦れ汚れがないかも確認しましょう。これはネズミが体を擦りつけながら通った証拠です。

床下については、湿気やカビの有無と合わせて、蟻道(シロアリが作る土のトンネル状の通路)がないかを確認します。基礎部分の表面に不自然な筋が走っていたら、シロアリ被害が進行している可能性があります。

異臭がする場合も要注意です。天井裏からアンモニア臭がする場合は害獣の糞尿の蓄積が、腐敗臭がする場合はネズミなどの死骸が放置されている可能性を示唆しています。

対策③:室内環境を害虫が住みにくい状態に整える

越冬中のゴキブリやダニへの対策は、室内環境のコントロールが基本となります。

室内の湿度を40~60%に保つことで、ダニの繁殖を抑制する効果が期待できます。冬場は加湿器を使う家庭が多いですが、過剰な加湿はダニやカビの温床になるため、湿度計を使ったこまめな管理が重要です。

定期的な換気によって室内の湿気を排出し、家電の裏や冷蔵庫の下など、暖かく暗い場所のこまめな清掃を行うことで、ゴキブリの越冬場所を減らすことができます。食品の管理も重要で、食べ残しや食品クズが放置されている環境はゴキブリを引き寄せる原因になります。

対策④:市販グッズを”一次対策”として活用する

市販の忌避剤や殺虫剤は、現時点で潜んでいる個体への応急的な対処として一定の効果があります。ゴキブリであれば毒餌タイプのベイト剤、ネズミであれば粘着シートや忌避スプレーなどが手軽に入手できます。

ただし、重要な点として、市販グッズで対処できるのは「今いる個体」への応急措置に限られます。巣そのものの撤去、侵入経路の物理的な封鎖、糞尿の清掃・消毒、再発防止のための構造的な対策までは、市販品ではカバーできません。応急処置だけで安心してしまうと、根本原因が解消されないまま再発を繰り返し、結果的に二重三重の費用がかかってしまうケースは少なくありません。

市販グッズはあくまで「専門業者に依頼するまでのつなぎ」と位置づけることが、最も合理的な使い方です。

対策⑤:予防的な専門点検を依頼する

害獣害虫の駆除は「被害が出てから」依頼するよりも、「被害が出る前」に予防的な点検を受けるほうが、費用・被害ともに圧倒的に小さく済みます。

軽度の侵入や初期段階の被害であれば数万円程度で対処できるケースでも、放置して被害が深刻化すると、駆除に加えて断熱材の交換、天井板の補修、消毒・清掃まで含めた大規模な工事が必要となり、費用が数十万円規模に膨れ上がることも珍しくありません。

「まだ何も起きていないから」ではなく、「何も起きていない今だからこそ」点検を受けるのが、住まいを守る最も賢い選択です。特に過去に害獣害虫の被害を経験したことがある住宅、築年数が経過して建物の隙間が増えている住宅、近隣で害獣の目撃情報がある地域にお住まいの方は、冬から春にかけてのこの時期に一度専門家の目で確認してもらうことを強くおすすめします。


業者に相談すべきタイミングの見極め方

以下のような兆候が一つでも当てはまる場合は、早めに専門業者への相談をおすすめします。

屋根裏・天井裏からの異音——夜中にカサカサ、トタトタ、ゴトゴトといった音がする場合は、害獣が屋内で活動している証拠です。音が止まった場合でも、定着が完了した、あるいは死骸が残っている可能性があるため、静かになったからと安心するのは禁物です。

原因不明の異臭——天井や壁から動物臭、アンモニア臭、腐敗臭がする場合は、糞尿の蓄積や害獣の死骸が疑われます。

家の中で小さな糞を発見した——米粒大の黒い粒がキッチンや部屋の隅に落ちていたら、ネズミの侵入を疑いましょう。

断熱材やダンボールがかじられた形跡がある——屋根裏や収納スペースの資材が不自然に破損している場合は、ネズミや害獣が巣作りの材料として利用している可能性があります。

近隣で害獣の目撃情報がある——ハクビシンやアライグマは一定の行動圏を持っており、近隣で目撃されているということは、自宅にも侵入されるリスクがあるということです。

過去に害獣害虫の被害を受けたことがある——一度被害を受けた住宅は侵入経路が残存している場合が多く、再発リスクが高い状態です。

これらの兆候は「まだ大丈夫」と思えるほど些細なものであることがほとんどです。しかし、その些細な兆候を放置した結果、数か月後に大規模な被害が発覚するというのが、害獣害虫被害の典型的なパターンです。


ROY株式会社が選ばれる理由

ROY株式会社は、「駆除だけ」で終わらせない一貫対応で、多くのお客様に選ばれ続けています。

第一に、原因特定から再発防止までをワンストップで対応いたします。害獣害虫の種類の特定、侵入経路の調査、巣と糞尿の除去、清掃・消毒、そして侵入経路の物理的な封鎖と再発防止施工まで、すべてを一社で完結させます。複数の業者に分けて依頼する必要がないため、費用も工期も抑えることが可能です。

第二に、写真付きレポートによる「見える化」を実施しています。屋根裏や床下の被害状況は、お客様ご自身では確認しづらい場所です。ROY株式会社では、調査から施工完了まで、すべての工程を写真に記録したレポートでご報告します。「何がどう変わったのか」が目に見える形でわかるため、安心してお任せいただけます。

第三に、侵入経路の封鎖まで確実に実施します。駆除や追い出しだけでは、同じ経路から再び侵入されるリスクが残ります。ROY株式会社では、金網やパテ、専用の封鎖材を用いて侵入口を物理的に塞ぎ、再発を根本から防ぎます。


よくあるご質問(Q&A)

冬に物音がしなくなりました。もういなくなったと考えて大丈夫ですか?

いいえ、安心はできません。害獣が屋内の暖かい場所に完全に定着し、活動が安定したために物音が減っている可能性があります。また、寒さや空腹で餓死した個体の死骸が屋根裏に放置され、悪臭やノミ・ダニの発生源になっているケースもあります。音がしなくなったタイミングこそ、一度屋根裏の状態を確認するか、専門業者に点検を依頼することをおすすめします。

シロアリは冬場も活動しているのですか?

はい、シロアリは冬眠しません。活動は緩やかになるものの、ヤマトシロアリは4~6℃程度、イエシロアリは10℃程度あれば活動可能です。近年の住宅は断熱性・気密性が向上しているため、床下の温度が10℃を下回らない家も多く、そのような環境ではシロアリは冬場でも木材を食害し続けます。被害が進行していても外見からは全くわからないのがシロアリの怖さであり、定期的な専門点検が重要です。

点検だけの依頼も可能ですか?

はい、可能です。ROY株式会社では、現時点で被害が確認されていない段階でも点検をお受けしています。むしろ早期発見こそが被害拡大を防ぎ、結果的にお住まいを守ることにつながるため、「まだ何も起きていない」状態での点検を積極的におすすめしています。

市販の忌避剤で十分に対策できますか?

市販の忌避剤は、現在いる個体を一時的に遠ざける効果はありますが、巣の撤去や侵入経路の封鎖、糞尿の清掃・消毒までは対応できません。根本的な対策を行わない限り再発するリスクが高く、応急措置として活用しつつ、並行して専門業者への相談を検討されることをおすすめします。

害獣駆除の費用はどのくらいかかりますか?

被害の程度や害獣の種類、必要な施工内容によって大きく異なります。軽度の段階で対応すれば数万円程度で済むケースもありますが、放置して被害が拡大すると駆除・修繕を含めて数十万円規模になることもあります。早期の対応が最もコストを抑える方法です。まずは点検・調査をお受けいただき、正確な状況を把握されることをおすすめします。

まとめ|害獣害虫が出ない時期は”安全な時期”ではない

害獣害虫の姿が見えなくなる冬からオフシーズンは、「安全な時期」ではなく「被害が水面下で進行する最も危険な時期」です。

害獣は暖かい屋内に定着して越冬し、春の繁殖に向けた準備を着々と進めています。害虫は壁の中や床下で活動を抑えながらも生き続け、暖かくなると一気に繁殖を開始します。そして、これらの被害は目に見えない場所で静かに進むため、気づいた時には大規模な修繕が必要になっているケースが非常に多いのが現実です。

もし少しでも心当たりがあるなら——過去に害獣害虫の被害を受けたことがある、屋根裏や天井に違和感がある、近隣で害獣の目撃情報がある——今この時期に一度、専門家による調査を受けることをおすすめします。

「まだ大丈夫」を「今のうちに」に変えること。 それが、大切なお住まいを守る最も確実な方法です。


お問い合わせの際は 害獣害虫が出ない時期の記事を見た とお伝えください。

ROY株式会社が、大切なお住まいを守るお手伝いをいたします。


山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 海斗

害虫害獣駆除センター 研究員

害虫・害獣の生態や効果的な忌避方法を専門に研究する害虫害獣駆除センターの研究員です。 本記事では、自社試験調査の結果や国内外の学術論文に基づくデータをもとに、 信頼性の高い情報をお届けしています。

目次