
結論
夕方に大群で鳴く鳥の正体は、ほとんどの場合ムクドリです。
被害ピーク: 6〜10月(特に夏〜秋)
主な被害: 騒音(ギャーギャーという鳴き声)・大量のフン・衛生問題
主な対策: 防鳥ネット・忌避剤・反射板・剪定・自治体相談
「夕方になると駅前の街路樹から、すごい数の鳥の鳴き声がする…」 「気づいたら車や洗濯物がフンだらけになっていた」 「うるさくて窓も開けられない、夜も眠れない」
夏から秋にかけて、こんな悩みを抱える方が急増します。その正体は、ほとんどの場合「ムクドリ」という鳥です。
ムクドリは本来、田畑の害虫を食べる「益鳥」として親しまれてきました。しかし近年、都市部に大群で押し寄せ、騒音やフン害を引き起こす「害鳥」として問題視されることが増えています。
「ただの鳥でしょ?」と侮ってはいけません。
一つのねぐらに集まるムクドリは数千羽、多い時には1万羽以上にもなります。鳴き声は耳をふさぎたくなるレベルで、地面はフンで真っ白に染まることも。
この記事では、ムクドリの生態から騒音・フン害の実態、自分でできる対策、そして自治体や専門家への相談タイミングまで、わかりやすく解説します。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
夕方に鳴き声がうるさい鳥の正体はムクドリ
ムクドリとは?基本情報と特徴

ムクドリは、スズメ目ムクドリ科の中型の鳥です。日本全国に広く分布し、留鳥(一年中同じ地域で暮らす鳥)として知られています。
ムクドリの基本データ
大きさ:体長24cm前後(ハトより小さく、スズメより大きい)
体重:80〜100g
色:全体的に黒褐色で、頬と腰が白い
くちばし・脚:オレンジ色〜黄色
寿命:野生で5〜7年程度
食性:雑食(昆虫・果実・種子など)
特徴的なのはオレンジ色のくちばしと脚。遠目には黒っぽい鳥ですが、よく見るとカラフルな顔をしています。
雑食性のため、田畑の害虫を食べるかと思えば、果樹園の果実を食べたり、都市部では生ゴミや人間の食べ残しまで利用したりと、適応力の高さが特徴です。
ムクドリと他の鳥(カラス・ハト・スズメ)の見分け方

「夕方にうるさい鳥」がムクドリかどうか、他の鳥との違いを表で確認してみましょう。
| 項目 | ムクドリ | カラス | ハト | スズメ |
|---|---|---|---|---|
| 大きさ | 24cm | 50〜57cm | 33cm | 14cm |
| 色 | 黒褐色+白い頬 | 全身黒 | 灰色 | 茶色+黒 |
| くちばし | オレンジ | 黒 | 黒 | 黒 |
| 鳴き声 | ギャーギャー・キュルキュル | カーカー | クルックー | チュンチュン |
| 群れ規模 | 数百〜数万羽 | 数羽〜数十羽 | 数羽〜数十羽 | 数羽〜数十羽 |
| 夕方の行動 | 大群でねぐら入り | 各自ねぐらへ | 静か | 静か |
ムクドリの最大の特徴は、夕方に数千〜数万羽の大群で集まること。
他の鳥ではこれほどの大群を見ることはまずありません。「街路樹が真っ黒に見えるほどの鳥」がいたら、ほぼ確実にムクドリです。
なぜ夕方に大群で集まるのか?
ムクドリが夕方に大群で集まる行動を「ねぐら入り」と呼びます。これは生存戦略の一環で、以下の理由があります。
①天敵からの保護
1羽でいるより、大群でいた方が天敵(タカ・フクロウなど)に襲われるリスクが下がります。大群の中の1羽として紛れることで、自分が狙われる確率を低くしているのです。
②情報共有
仲間と情報交換し、「どこに餌があったか」「どこに天敵がいたか」などの情報を共有していると考えられています。
③体温維持
特に秋〜冬は、密集して止まることで体温を保ちやすくなります。
④繁殖期以外は集団生活
ムクドリはペアで子育てをする時期(春〜初夏)を除き、基本的に集団で行動する習性があります。夏以降は親子で集まり、さらに別の家族と合流して大群を形成します。
1つのねぐらには、数百羽〜数千羽、地域によっては1万羽以上が集まることもあります。
これだけの数が一斉に鳴き、一斉にフンをすれば、騒音もフン害も深刻になるのは想像に難くありません。
ムクドリ被害が増える季節と時間帯

被害が多い季節(夏〜秋がピーク)
ムクドリ被害は1年中発生する可能性がありますが、特に6月〜10月にピークを迎えます。
季節ごとの被害状況
- 春(3〜5月):繁殖期。ペアで行動するため大群は少なめ
- 夏(6〜8月):幼鳥が独立し、家族単位で群れ始める。被害が増加傾向
- 秋(9〜10月):被害ピーク。最大規模の群れになる
- 冬(11〜2月):群れは維持されるが、行動範囲が縮小
特に夏〜秋にかけては、その年に生まれた幼鳥が加わって個体数が増えるため、ねぐらの規模が一気に拡大します。「去年は大丈夫だったのに、今年は急にひどくなった」という相談が増えるのは、この季節要因が関係しています。
1日の活動パターン
ムクドリの1日の動きを知ると、対策のタイミングが分かりやすくなります。
ムクドリの1日
- 早朝(5〜7時):ねぐらから採餌地へ一斉に飛び立つ
- 日中(8〜16時):田畑・公園・果樹園などで採餌
- 夕方(17〜19時):ねぐらに戻る(騒音ピーク)
- 夜間(20時〜翌朝):ねぐらで休息
「うるさい」と感じるのは、ほぼ夕方〜日没直後の時間帯。ねぐらに到着したムクドリ同士が鳴き交わし、ねぐらの位置を確認し合っているのです。
特に日没前後の30分〜1時間は、最も賑やかな時間帯。家路を急ぐ通行人や、夕食の準備をする家庭にとって、この時間の騒音は非常にストレスとなります。
ムクドリが集まりやすい場所
ムクドリは特定の場所を好んでねぐらにする傾向があります。
ムクドリが好むねぐらの条件
- 街路樹や並木道(特にケヤキ・プラタナス・イチョウなど)
- 駅前のロータリーや商業エリア
- 大きな公園の樹木
- ビルとビルの間の隙間
- 大型看板の裏側
- 高架下や橋の構造物
なぜ街中なのか?それは「天敵が少ない」「夜間も暖かい」「人工照明で明るい」という、ムクドリにとって安全で快適な条件が揃っているからです。
特に駅前は、ヒートアイランド現象で気温が高く、街路樹も整備されていて、まさにムクドリにとっての「高級住宅街」のような環境なのです。
ムクドリによる3つの主な被害
騒音被害
騒音レベル:60〜80デシベル
- 「ギャーギャー」という独特の鳴き声
- 地下鉄車内レベルの音量
- 夕方〜夜の睡眠妨害
- 精神的ストレスの蓄積
フン害
影響範囲:街路樹の真下〜広範囲
- 道路・車・洗濯物がフンだらけに
- 滑りやすく転倒リスク
- 強い酸性で車の塗装を傷める
- 建物外壁の腐食原因にも
衛生・健康被害
主なリスク:感染症・寄生虫
- サルモネラ菌・ヒストプラズマ菌
- トリサシダニ・鳥ノミの寄生虫
- アレルギー反応
- 子ども・高齢者は特に注意
被害①騒音被害(ギャーギャー鳴く声)
ムクドリの鳴き声は「ギャーギャー」「キュルキュル」「ジュルジュル」と表現されます。1羽の声はそれほど大きくありませんが、数千羽が一斉に鳴くと、その音量は想像を絶します。
騒音の特徴
・数千羽の鳴き声が重なり、騒音レベルは約60〜80デシベルに達することも
・60デシベル=普通の会話の音量、80デシベル=地下鉄の車内程度
・夕方〜夜にかけて集中
・窓を閉めても室内に響く
この騒音は、単なる「うるさい」では済まされません。
騒音による生活への影響
・睡眠妨害(早朝のねぐら立ちの音で目覚める)
・集中力の低下
・精神的ストレス
・テレビや会話が聞き取りにくい
・商業エリアでは集客への悪影響
長期間続く騒音は、自律神経の乱れや不眠症の原因にもなります。「ただの鳥の声」と軽視せず、深刻な環境問題として認識する必要があります。
被害②フン害
ムクドリは1日に何度もフンをします。1羽あたりの量は少なくても、数千羽が同じ場所に集まれば、その被害は甚大です。
フン害の具体例
・街路樹の真下が白く染まる
・駐車中の車のボンネット・屋根がフンだらけ
・歩道が滑りやすくなり、転倒事故のリスク
・商店の看板や入り口が汚れる
・洗濯物に直撃
・自転車のサドルも標的に
特に問題なのは、乾燥したフンが粉塵化して空気中に舞うこと。風で飛ばされて広範囲に拡散し、建物の外壁を汚したり、室内に侵入したりします。
また、フンに含まれる酸性成分は、車の塗装を傷めたり、建物の外壁を腐食させたりする原因にもなります。放置すれば、修繕費用が膨らむケースもあります。
被害③衛生・健康被害
ムクドリのフンには、人間に感染する可能性のある病原体が含まれることがあります。
フンに含まれる可能性のある病原体
・サルモネラ菌:食中毒の原因
・ヒストプラズマ菌:肺感染症(粉塵化したフンの吸入で感染)
・クリプトコッカス菌:免疫力が低下している人で重症化
また、ムクドリにはトリサシダニや鳥ノミなどの寄生虫が付着していることがあり、これらが人間にも被害をもたらすことがあります。
寄生虫による被害
寄生虫による被害
・刺されると激しいかゆみ
・アレルギー反応
・二次感染のリスク
・室内への侵入
特に小さなお子様、高齢者、免疫力が低下している方は注意が必要です。フンの掃除や撤去作業は、必ず適切な保護具を着用して行いましょう。
なぜムクドリは街中に集まるようになったのか

かつては「益鳥」と呼ばれていた
ムクドリは雑食性で、特に害虫を大量に食べることから、かつては農家にとって大切な「益鳥」でした。
1羽のムクドリは1日に数百匹もの昆虫を食べると言われ、田畑の害虫駆除に大きく貢献していました。
戦前〜戦後しばらくは、ムクドリは農村の風景に欠かせない存在だったのです。
それが現在では「害鳥」として扱われるようになったのは、皮肉な変化と言えます。
街中に集まるようになった3つの理由
理由①森林の減少と農地の縮小
ムクドリの本来のねぐらは、森や林、農村の竹林などでした。しかし都市開発や農地の宅地化により、こうした自然のねぐらが激減。代わりに見つけたのが、都市部の街路樹だったのです。
理由②街中は天敵が少ない
ムクドリの天敵はタカやフクロウ、ヘビなどです。これらの天敵は森林や農村にはいますが、都市部にはほとんどいません。街中はムクドリにとって「安全地帯」なのです。
理由③ヒートアイランド現象
都市部はコンクリートやアスファルトの蓄熱効果で、郊外より気温が2〜3度高いことがあります。冬の寒さが厳しい時期、街中の暖かさはムクドリにとって魅力的です。
ムクドリが街中に押し寄せるようになった背景には、人間社会の変化が深く関わっています。
さらに、街路樹の整備が進んだことで、寝床に適した木が大量に増えました。
皮肉なことに、人間が都市を「住みやすく」整備すればするほど、ムクドリにとっても住みやすい環境になっているのです。
「益鳥」から「害鳥」へのイメージ変化
ムクドリ自身が変わったわけではありません。変わったのは人間とムクドリの距離です。
田畑の近くで暮らしていた時代は、ムクドリは「人間に役立つ鳥」でした。しかし都市部で大量に集まるようになった現在、騒音とフンで「人間の生活を脅かす鳥」と見なされるようになりました。
これは「人間と野生動物の共存」という、現代社会の大きなテーマでもあります。一方的に排除するのではなく、適切な距離感を保ちながら共存する方法を考える必要があります。
自分でできるムクドリ対策5つの方法
🕸️ 防鳥ネットを設置する
物理的に侵入を防ぐ最も確実な方法。網目20〜30mmが目安で、5〜10年使用可能。
💧 忌避剤・スプレーを使う
ムクドリが嫌がる成分のジェル・スプレー。手すりや看板に塗布。効果期間は1〜3ヶ月。
✨ 反射板・キラキラテープで威嚇
光の反射で視覚的に威嚇。安価で手軽だが、鳥はすぐ慣れる。補助的対策として活用。
🔊 音による忌避(天敵の鳴き声)
タカやフクロウの鳴き声を流して追い払う方法。専用機器やアプリで再生。
🌳 剪定で集まりにくくする
枝を間引いて、ねぐらとしての魅力を下げる。ねぐら入り前(5〜6月)に実施すると効果的。
ムクドリ被害に困っているなら、まずは自分でできる対策を試してみましょう。それぞれの方法には効果と限界があるため、状況に応じて使い分けることが大切です。
対策①防鳥ネットを設置する★★★★★

最も確実な対策が防鳥ネットの設置です。物理的にムクドリを侵入させないため、効果は非常に高いです。
ポイント
- 網目サイズは20〜30mmが目安
- ベランダや軒下、看板まわりに設置
- 紫外線に強い素材を選ぶと長持ち(5〜10年)
- 隙間ができないように張る
注意点
- 街路樹全体には現実的に設置不可
- 高所作業は危険
- マンションの場合は管理組合の許可が必要
DIYで設置する場合は、隙間ができやすいため要注意。確実に効果を出したい場合は、専門業者に依頼する方が安心です。
対策②忌避剤・スプレーを使う★★★☆☆

ムクドリが嫌がる成分を含んだ忌避剤を使う方法です。
主な種類
- ジェルタイプ:手すりや止まり木に塗布
- スプレータイプ:広範囲に散布可能
- 粒状タイプ:地面に撒くタイプ
効果と限界
- 効果期間は1〜3ヶ月程度
- 雨で流れやすい
- 慣れによる効果減退
- 設置場所を選ばない手軽さがメリット
短期的な対策には有効ですが、根本解決にはなりません。他の対策と併用するのがおすすめです。
対策③反射板・キラキラテープで威嚇★★☆☆☆

光を反射するテープやCD、反射板を吊るす方法です。
メリット
- 安価で手軽に試せる
- 設置が簡単
- 風で揺れて光が動き、視覚的な威嚇効果
限界
- 鳥は学習能力が高く、すぐ慣れる
- 効果持続期間は数週間〜1ヶ月程度
- 景観を損なうことがある
「とりあえず試してみる」レベルの補助的対策と考えましょう。
対策④音による忌避(天敵の鳴き声)★★★☆☆

ムクドリの天敵であるタカやフクロウの鳴き声を流して追い払う方法です。
やり方
- 専用機器(バードキラー等)の設置
- スマートフォンアプリの活用
- タイマーで自動再生
注意点
- 大音量は近隣住民の迷惑になる
- 慣れによる効果減退
- 屋内設置では効果限定的
商業施設や工場などで使われることが多い方法です。住宅街では使用に注意が必要です。
対策⑤剪定で集まりにくくする★★★★☆

ムクドリは枝が密集した木を好みます。逆に言えば、剪定して枝をすかせれば、ねぐらとしての魅力が下がります。
剪定のポイント
- ねぐら入り前(5〜6月頃)に実施
- 枝を間引いて、葉が密集しすぎないようにする
- 高木は専門業者に依頼
マンション・町内会での対応
- 自治体や管理組合に相談
- 街路樹の剪定は自治体に要望
「居心地が悪い場所」にすることで、ムクドリが自然と別の場所へ移動することを期待する方法です。短期的な効果は出にくいですが、長期的には有効です。
自分でできる対策の限界
DIY対策にはどうしても限界があります。以下のケースでは、自治体や専門業者への相談を検討してください。
- 街路樹全体にムクドリが集まっている
- 数百〜数千羽の大群が継続的に来る
- マンション全体の問題
- 商業施設で集客に影響が出ている
ムクドリ対策でやってはいけないNG行動

捕獲・殺傷は鳥獣保護管理法違反
ムクドリは鳥獣保護管理法で保護されている野生鳥獣です。「うるさいから」「うちの庭に来るから」という理由でも、無許可の捕獲・殺傷は違法となります。
卵やヒナへの干渉
繁殖期(春〜初夏)に巣を見つけても、卵やヒナの撤去・移動は法律違反となる可能性があります。巣立ちを待つか、自治体に相談してください。
過度な威嚇・追い払い
深夜の大音量再生、花火・爆竹の使用、ガス銃などの威嚇器具は、近隣住民への騒音迷惑となり別のトラブルを引き起こします。冷静かつ計画的な対策を。
ムクドリ対策には法律的な制約があります。誤った対処は、罰則の対象になる可能性もあるため要注意です。
NG①捕獲・殺傷は鳥獣保護管理法違反
ムクドリは鳥獣保護管理法で保護されている野生鳥獣です。許可なく捕獲・殺傷することは法律違反となります。
罰則:1年以下の懲役または100万円以下の罰金
「うるさいから」「うちの庭に来るから」という理由でも、捕獲や殺傷は違法です。駆除が必要な場合は、必ず自治体の許可を得るか、専門業者に依頼してください。
NG②卵やヒナへの干渉
繁殖期(春〜初夏)に巣を見つけた場合、卵やヒナに干渉することも法律違反です。
- 巣を撤去する
- 卵を移動する
- ヒナを保護する(拾う)
これらの行為はすべて鳥獣保護管理法に抵触する可能性がある為、巣立ちを待つか自治体に相談しましょう。
NG③過度な威嚇・追い払い
「うるさいから」と言って、近隣に迷惑がかかるレベルの威嚇行為もNGです。
- 深夜の大音量での音声再生
- 花火・爆竹の使用
- ガス銃などの威嚇器具
これらは近隣住民への騒音迷惑となり、別のトラブルを引き起こします。冷静かつ計画的な対策を心がけましょう。
自治体や専門業者に相談すべきケース

自分でできる対策に限界を感じたら、専門家への相談を検討しましょう。
自治体に相談するケース
街路樹や公共施設のムクドリ被害は、自治体の管轄です。
自治体に相談する主なケース
- 街路樹のねぐら被害
- 公園・公共施設の被害
- マンション周辺の街路樹問題
自治体によっては、以下のような対策を実施しています。
- 街路樹の剪定
- 追い払い(音による威嚇)
- パトロール強化
- 住民向けの注意喚起
各自治体の環境課や衛生課に問い合わせてみましょう。
マンション管理組合への相談
集合住宅でのムクドリ被害は、管理組合への相談が必要です。
相談すべき内容
- 共用部のフン被害
- ベランダ周辺の集団被害
- 防鳥ネット設置の許可
管理組合全体で対策を進めることで、個人では難しい大規模対策が可能になります。
専門業者を検討するケース
商業施設や大規模な被害には、専門業者の力が必要です。
専門業者依頼が適切なケース
- 商業施設・店舗の集客への影響
- 大規模な防鳥ネット設置
- 継続的な被害対策
- ビルの構造を活かした総合対策
専門業者は、建物の構造を考慮した最適な対策を提案してくれます。複数の業者から見積もりを取って比較するのがおすすめです。
ムクドリのフン掃除の正しい手順

掃除前の準備
必要な保護具
- マスク(できればN95マスク)
- 使い捨てゴム手袋
- ゴーグル
- 使い捨て長袖の服
必要な道具
- 霧吹き
- 水・消毒液(次亜塩素酸ナトリウムなど)
- スクレーパー(プラスチック製)
- ビニール袋
- 雑巾またはペーパータオル
安全な掃除の5ステップ

霧吹きで水を吹きかけ、フンを十分に湿らせます。乾いたフンを掃除すると粉塵が舞い、病原体を吸い込むリスクが高まります。
プラスチック製のスクレーパーで優しく剥がします。剥がしたフンはビニール袋に直接入れて密閉します。
ふんがあった箇所と周辺を、消毒液で広めに消毒します。次亜塩素酸ナトリウム(漂白剤を薄めたもの)が効果的です。
大量の水で洗い流し、消毒剤や残留物を完全に除去します。
使用した道具・手袋・マスクもビニール袋に密閉し、自治体のルールに従って廃棄します。最後に手洗い・うがい・シャワーで自身も清潔に。
絶対やってはいけない掃除のNG
- 乾いたフンをほうきで掃く:粉塵化して病原体が舞う
- 高圧洗浄機で吹き飛ばす:フンと病原体が広範囲に拡散
- 素手で触る:感染リスク
- 掃除機で吸う:フィルターを通り抜けた粉塵が室内に拡散
特に高圧洗浄機による掃除は、見た目の効率に反して最も危険な方法です。絶対に避けてください。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
よくある質問
- ムクドリの大群はいつまで続く?
-
ムクドリのねぐらは、季節や環境によって変化します。一般的には夏〜秋(6〜10月)がピークで、冬には規模が縮小することが多いです。
ただし、ねぐらとして気に入った場所には何年も継続して集まる傾向があります。同じ街路樹に毎年集まるケースも珍しくありません。早めの対策が長期的な解決につながります。
- ムクドリは保護対象ですか?
-
ムクドリのねぐらは、季節や環境によって変化します。一般的には夏〜秋(6〜10月)がピークで、冬には規模が縮小することが多いです。
ただし、ねぐらとして気に入った場所には何年も継続して集まる傾向があります。同じ街路樹に毎年集まるケースも珍しくありません。早めの対策が長期的な解決につながります。
- マンションのベランダにムクドリが来た場合は?
-
まずは個人で防鳥ネットや忌避剤などの対策を試してみましょう。それでも改善しない場合、管理組合に相談することをおすすめします。
ベランダの構造変更(防鳥ネット設置など)は、マンションによっては管理組合の許可が必要です。共用部の被害は管理組合全体での対応が基本となります。
- ムクドリのフンで病気になりますか?
-
可能性は低いですが、ゼロではありません。ムクドリのフンにはサルモネラ菌・ヒストプラズマ菌・クリプトコッカス菌などが含まれることがあり、特に乾燥して粉塵化したフンを吸い込むと感染リスクが高まります。
掃除する際は必ずマスク・手袋・ゴーグルを着用し、適切な手順で行ってください。免疫力が低下している方、小さなお子様、高齢者は特に注意が必要です。
- 自治体に駆除をお願いできますか?
-
自治体が直接「駆除」してくれるケースは少ないですが、以下のような対応を行っている自治体は多くあります。
- 街路樹の剪定
- 追い払い活動
- 住民向けの相談窓口
- 専門業者の紹介
まずはお住まいの自治体の環境課・衛生課・公園緑地課などに問い合わせてみましょう。
まとめ:ムクドリと上手に付き合うために
ムクドリは、かつて農村で「益鳥」として親しまれた鳥です。
現代の都市部では「害鳥」と見なされることが増えましたが、その背景には人間社会の変化が深く関わっています。
ムクドリ問題は、「人間と野生動物の共存」という現代的なテーマでもあります。
一方的に排除するのではなく、生態を理解した上で、適切な距離感を保ちながら対応していくことが大切です。
街路樹を見上げて夕方の空が黒くなるほどのムクドリの群れに出会ったとき、それは「迷惑な鳥」ではなく、人間が作り出した都市環境に適応した野生動物の姿でもあります。
