
はじめに
浴室や洗面所、キッチンなどで、小さな蛾のような虫を見かけることがあります。
羽に細かな毛が生え、壁や排水口の近くに止まっている場合は、チョウバエの可能性があります。
チョウバエは、排水口や排水管にたまったぬめり、石けんかす、皮脂、食品の汚れなどを餌にして繁殖する虫です。
目の前にいる成虫だけを駆除しても、排水口の奥に卵や幼虫が残っていれば、再び現れます。
この記事では、チョウバエの基本的な生態や主な発生源、自分でできる駆除方法、再発を防ぐための対策を解説します。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
チョウバエの基本生態
チョウバエは、浴室や洗面所、キッチン、トイレなどの水回りで見られる小型の虫です。ハエ目チョウバエ科に分類され、自然界では湿った土や水辺にも生息しています。
住宅内では、排水口や排水管にたまったぬめり、石けんかす、皮脂汚れ、食品の残りなどを餌にして繁殖します。
住宅でよく見られる種類には、オオチョウバエやホシチョウバエがいます。

チョウバエは、一般的なハエのように素早く飛び回ることは少なく、壁や床に止まっていることが多い虫です。人を積極的に刺したり、血を吸ったりすることはありません。
ただし、排水口や浄化槽などの汚れた場所から発生するため、室内で大量に見つかる状態は衛生的に好ましくありません。
発生しやすい時期は、気温と湿度が高くなる春から秋です。特に梅雨から夏にかけては、排水口周辺が湿った状態になりやすく、幼虫も成長しやすくなります。
一方、室温が高く、排水口に汚れが残っていれば、冬でも発生することがあります。
チョウバエは、次の順番で成長します。
卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫
幼虫は、水そのものの中で育つというより、排水口や排水管に付着したぬめりやヘドロ状の汚れの中で成長します。
主な餌は次のとおりです。
・排水口のぬめり
・石けんかす
・髪のけに付着した汚れ
・食品の細かな残り
・油汚れ
・ヘドロ状の有機物
暖かく、湿気や餌が多い場所では成長しやすいため、発生源を放置すると次々に成虫が現れることがあります。
なお、水回りにはノミバエやショウジョウバエなど、チョウバエと似た小さな虫が発生することもあります。見た目だけで判断できない場合は、虫の動き方や発生している場所も確認しましょう。
チョウバエが発生する主な場所

・浴室の排水口
浴室では、髪の毛、石けんかす、皮脂などが排水口にたまります。
ごみ受けの表面だけではなく、裏側や排水トラップ周辺にもぬめりが残っていないか確認しましょう。
・浴槽のエプロン内部
浴槽の側面にあるカバーをエプロンといいます。
内部に水分や汚れが入り込むと、カビやぬめりが発生し、チョウバエの発生源になることがあります。
ただし、無理に取り外すと破損や水漏れにつながるため、取扱説明書を確認してください。
・洗面台の排水口
洗面台では、髪の毛、皮脂、歯磨き粉、せっけんなどが排水口に付着します。
洗面ボウル上部のオーバーフロー穴にも汚れがたまることがあるため、あわせて確認しましょう。
・キッチンの排水口
キッチンでは、食品の残りや油汚れが幼虫の餌になります。
ごみ受けや排水トラップだけでなく、排水管の入り口に付いたぬめりも落とす必要があります。
・洗濯機の排水口
洗濯機の下や防水パンは、ほこりや髪の毛がたまりやすい場所です。
結露や水漏れによって湿った状態が続くと、チョウバエが発生することがあります。
・トイレや屋外の排水設備
便器と床の隙間、手洗い器、掃除用具の周辺、排水ます、浄化槽なども発生源になる場合があります。
室内を掃除しても改善しない場合は、屋外の排水設備も確認しましょう。
チョウバエの発生源を見つける方法
チョウバエを根本から駆除するには、どこで幼虫が育っているのかを確認することが重要です。
確認するポイント
- 成虫が多く止まっている場所
- 排水口の縁やごみ受けの裏側
- 排水管の入り口
- 浴槽の下やエプロン内部
- 洗濯機の防水パン
- 洗面台やキッチン下の配管
- 水漏れしている場所
- 屋外の排水ますや浄化槽
使用していない時間帯に排水口を透明な袋で覆い、袋の内側にチョウバエが現れるか確認する方法もあります。
ただし、排水口を覆ったまま水を流さないよう注意してください。
チョウバエを放置するとどうなる?
チョウバエは、シロアリのように建物を食害する虫ではありません。
しかし、発生源を放置すると次のような問題につながります。
数匹だけでも、同じ場所で繰り返し見つかる場合は、排水口などで繁殖している可能性があります。
自分でできるチョウバエの駆除手順

まず、浴室、洗面台、キッチン、洗濯機、トイレなどを確認します。
成虫を見つけた場所や数を記録しておくと、発生源を探しやすくなります。
壁や床に止まっている成虫は、粘着テープや掃除機で取り除きます。
殺虫剤を使う場合は、水回りで使用できる製品か確認し、食器やタオルにかからないよう注意してください。
髪のけ、石けんかす、食品の残りなどを取り除きます。
回収したごみは袋へ入れて密閉し、自治体のルールに従って処分しましょう。
排水口の縁、ごみ受けの裏側、排水トラップなどをブラシで洗います。
洗剤をかけるだけでは厚いぬめりが残ることがあるため、物理的にこすり落とすことが大切です。
必要に応じて、排水管用の洗浄剤を説明書どおりに使用します。
塩素系洗剤と酸性洗剤を混ぜると、有毒なガスが発生する危険があります。異なる洗剤を同時に使わないでください。
排水口を掃除しても改善しない場合は、浴槽のエプロン内部、洗濯機の下、オーバーフロー穴なども確認します。
自分で分解できない場所は無理に作業せず、専門業者へ相談しましょう。
清掃後も、残っていたさなぎから成虫が出てくることがあります。
数日から一週間程度は発生数を確認し、減らない場合は別の発生源を探してください。
チョウバエ駆除のチェックリスト
排水口・水回り清掃チェック
実施した項目をタップしてチェックしてください。
0 / 8 項目に該当
殺虫剤を使ってもいなくならない理由
殺虫剤を使ってもチョウバエが繰り返し現れる場合は、次の原因が考えられます。
・成虫しか駆除できていない
・排水口に卵や幼虫が残っている
・発生源が複数ある
・浴槽の下や壁の隙間で繁殖してる
・排水管の奥に汚れがある
・屋外の排水設備から侵入してる
・集合住宅の共有配管から移動してる
目に見える虫を減らすだけでなく、発生源となる汚れの除去が必要です。
チョウバエ駆除でやってはいけないこと
- 成虫だけを駆除して終わらせる
- 排水口へ大量の熱湯を流す
- 塩素系と酸性の洗剤を混ぜる
- 殺虫剤を排水口へ大量に噴射する
- 水漏れや詰まりを放置する
- 浴槽のエプロンを無理に外す
- 洗濯機を無理に動かす
設備を傷めると、かえって水漏れや湿気が増える可能性があります。
チョウバエを再発させない予防方法
排水口を定期的に掃除する
髪の毛や食品の残りをためず、取り外せる部品の裏側まで清掃しましょう。
水回りを乾燥させる
浴室を使用した後は換気扇を回し、壁や床の水分をできるだけ残さないようにします。
洗濯機の下を清潔にする
防水パンや排水口の周辺に、ほこりや髪の毛がたまっていないか定期的に確認してください。
使用していない排水口へ水を流す
排水トラップの水が蒸発すると、下水側から虫や臭いが上がることがあります。
長期間使わない排水口にも、定期的に水を流しましょう。
水漏れを早めに修理する
シンク下や洗面台の収納、便器の周辺が湿っている場合は、配管の異常を確認してください。
専門業者へ相談した方がよいケース

次のような場合は、自力での対処が難しい可能性があります。
- 毎日多数のチョウバエが現れる
- 排水口を掃除しても減らない
- 複数の水回りで発生している
- 浴槽の下や壁の中から出てくる
- 水漏れや排水不良がある
- 屋外の排水設備から発生している
- 発生源を特定できない
- 飲食店や施設で大量発生している
排水管の奥や設備内部が発生源の場合は、害虫駆除業者や水道設備業者による調査が必要です。
よくある質問
-
チョウバエは人を刺しますか?
-
住宅で見られる一般的なチョウバエは、基本的に人を刺したりかんだりしません。
刺されたような症状がある場合は、ダニやノミなど別の虫も疑いましょう。
-
一匹見つけたら大量発生していますか?
-
一匹だけであれば、屋外から偶然侵入した可能性もあります。
ただし、同じ場所で数日続けて見つかる場合は、近くで繁殖している可能性があります。
-
漂白剤を流せば駆除できますか?
-
一部の幼虫に影響を与える場合はありますが、排水口の厚いぬめりまで完全に除去できるとは限りません。
先にブラシで汚れを落とし、使用できる洗浄剤を説明書どおりに使いましょう。
-
掃除しても発生するのはなぜですか?
-
排水管の奥、浴槽の下、洗濯機の排水口など、別の発生源が残っている可能性があります。
清掃後も数日間は様子を見て、減らない場合は別の場所を確認してください。
-
賃貸住宅では誰に相談すればよいですか?
-
まずは自室の排水口を清掃します。
改善しない場合や、共用配管、水漏れ、設備の不具合が疑われる場合は、管理会社や大家へ相談しましょう。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
まとめ

水回りにいる小さな蛾のような虫は、チョウバエの可能性があります。
チョウバエは、浴室、洗面所、キッチン、洗濯機などにたまったぬめりや有機物を餌にして繁殖します。
成虫だけを駆除しても、排水口に卵や幼虫が残っていれば再発します。
まずは、排水口のごみを取り除き、ブラシでぬめりを落としましょう。
清掃しても数が減らない場合は、浴槽の下、排水管の奥、屋外の排水設備などが発生源になっている可能性があります。
毎日大量に現れる、複数の水回りで発生している、発生源が分からない場合は、専門業者への相談を検討してください。
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