【保存版】屋根材別・葺き替え工事におすすめの屋根材ランキングTOP5

屋根は住まいを雨風や紫外線から守る大切な構造部分。
しかし、経年劣化や自然災害によって傷みが進行してしまうと、定期的なメンテナンスや「屋根葺き替え工事」が必要になります。
そうなったときに「葺き替えをしたいけど、どの屋根材が良いのかわからない・・・」 とお困りになる人も多いでしょう。
そこで、この記事では人気の屋根材をランキング形式で紹介。
耐久性・コスト・デザイン性、さらにどういった地域や気候に合っているかなど、徹底的に解説しながら比較できるよう整理しました。
これから葺き替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
葺き替え工事での屋根材の種類

屋根葺き替え工事は、今ある屋根材を撤去して新しい屋根に張り替えるため、屋根材の選び方が非常に重要。
まずは、屋根材をおおまかに分類したときのそれぞれの系統を知りましょう。
屋根材は大きく分けると「金属系」「スレート系」「瓦系」「シングル系」の4つに分類されます。
- 金属系
ガルバリウム鋼板やトタンなど。軽くて丈夫で、地震や台風に強いのが特徴。 - スレート系
カラーベストなどの薄い板材。価格が安くデザインも豊富で、日本の住宅街に多い。 - 瓦系
陶器瓦やセメント瓦。重厚感があり、耐久性・遮熱性に優れるが重くて高価。 - シングル系
アスファルトシングルが代表。柔らかく加工しやすく、防音性やデザイン性に優れる。
例えば、金属系は軽量で耐震性が高く、近年は「ガルバリウム鋼板」が主流となっています。
一方で、日本家屋に馴染み深い「瓦」は重量がある分、耐火性や耐久性に優れており、半世紀以上持つケースも少なくありません。
このように、屋根材ごとに「軽さ」「耐久性」「デザイン性」などの得意分野が異なります。
まずは種類ごとの特徴を理解した上で、自宅の立地やライフスタイルに合うものを選ぶことが大切。
屋根材を選ぶ際の重要なポイント

では、屋根材はどうやって選べば良いのでしょうか?屋根材選びで意外と大切なのは、「建物との相性」。
例えば築30年以上の木造住宅であれば、重い瓦をそのまま選ぶと耐震性に不安が残ります。
逆に、軽さを優先しすぎて断熱性を軽視すると、夏の暑さや冬の寒さに悩まされることも。
屋根材を決める際には、次のポイントを意識すると良いでしょう。
- 耐久性
何年持つかだけでなく、台風や雪害にも耐えられるかなども考慮する必要がある。 - コスト
初期費用に加え、将来のメンテナンス費用も含めて検討する。 - デザイン性
外壁や街並みに調和するかどうかも見る。 - 重量
地震の多い日本では特に重要なポイント。
単純に「人気だから」「見た目が好みだから」と選ぶのではなく、住宅の構造や立地環境を考慮することが大切です。
葺き替え工事におすすめの屋根材ランキングTOP

屋根は、家を雨・風・雪・日差しから守ってくれる大切な部分。
しかし、日本には四季があり、台風・大雪・地震・塩害など地域ごとの気候リスクが大きく異なります。
そのため「人気の屋根材だから安心」というわけではなく、自分の住んでいる場所に合う屋根材を選ぶことが非常に重要。
ここでは、葺き替え工事でよく選ばれる屋根材をランキング形式でご紹介して、どんな地域や気候でおすすめなのか、理由も具体的に解説していきます。
【第1位】ガルバリウム鋼板(金属屋根)

ガルバリウム鋼板は、アルミと亜鉛を主成分とする合金でできた金属屋根材。
軽量でサビに強いのが特徴です。耐用年数は25〜30年ほど。
近年ではモダンな外観デザインに合うスタイリッシュな仕上がりも人気で、葺き替え工事で最も選ばれている屋根材です。
メリット
- 非常に軽量
瓦の1/10程度の重さで、建物の重心が下がり耐震性が向上。 そのため、 耐震補強なしでも安全性が高まるケースが多い。 - サビに強い
アルミ+亜鉛の合金で塩害に強く、沿岸部でも長持ち。 - 施工しやすく工期が短い
加工性が高く、短期間で工事が終わる。 → 仮住まいが不要なことも。 - デザインが豊富
モダン住宅に映えるカラーが多く、外観を一新できる。
デメリット
- 雨音が響きやすい
金属なので防音性は低めなため、断熱材や遮音シートの併用で改善可能。 - 熱を吸収しやすい
夏場は屋根自体が熱くなりやすい。 その場合、 断熱施工を組み合わせると快適。
どんな気候や地域に合うの?
- 九州・四国・関東沿岸(台風常襲地域)
軽量で風圧を受けにくく、屋根の飛散被害を軽減。 - 関東・東北・中部(地震の多い地域)
建物の総重量を抑えられるため、倒壊リスクを軽減。 - 千葉・神奈川・静岡・沖縄など(海沿い)
錆に強いため、潮風にさらされても耐久性が高い。
災害が多い日本においてトータル的に考えると「総合力No.1」の屋根材と言えるでしょう。
【第2位】スレート屋根(カラーベスト)

スレート屋根は「カラーベスト」とも呼ばれ、セメントを薄い板状に加工した屋根材。
日本で最も普及している屋根材のひとつで、コストパフォーマンスの高さが魅力です。
メリット
- 価格が比較的安い
導入しやすい価格帯で、リフォーム費用を抑えられる。 - デザインが豊富
カラーや模様が多数あり、住宅街でも違和感なく調和することができる。 - 軽量で施工しやすい
地震に強く、業者も多いため工事対応がスムーズ。
デメリット
- 耐用年数が短い
20〜25年程度と比較的短寿命。 そのため、将来の再葺き替えを考慮する必要がある。 - 塗装メンテナンスが必須
10年ごとに塗装が必要で、放置すると雨漏りに直結。 - 割れやすい
飛来物や劣化で割れやすく、劣化が進むと修繕が増える。
どんな気候や地域に合うの?
- 東京・大阪・名古屋など(都市部の住宅街)
シンプルで調和しやすく、メンテナンスを行う業者も豊富で安心。 - 関東南部・瀬戸内など(雪の少ない地域)
軽量で地震には強いが、積雪には不向き。
スレート屋根は、「初期費用を抑えたい」「無難に選びたい」という方に最適と言えるでしょう。
しかし、耐用年数が短く、こまめなメンテナンスが必要なので、将来のメンテナンスコストまで考えて、計算することをおすすめします。
【第3位】陶器瓦(和瓦・洋瓦)

日本の伝統的な屋根材。
高温で焼き固められた陶器瓦は耐久性・耐火性に優れ、50年以上使えることも珍しくありません。和風住宅だけでなく洋風デザインの瓦も増えています。
メリット
- 圧倒的な耐久性
50〜100年持つこともあり、世代を超えて使用ができる。 - 耐火性に優れる
火災に強く、災害時の安心感が大きい。 - 塗装が不要
焼き物なので色褪せが少なく、再塗装の必要がない。 - 夏の遮熱性が高い
厚みがあるため熱を遮断し、室内が涼しい。
デメリット
- 重量がある
耐震性に不利で、補強が必要になる場合がある。 - 初期費用が高い
導入コストが大きい。 - 職人が不足している
瓦職人が減っており、施工業者が限られる。
どんな気候や地域に合うの?
- 東北・北陸・北海道(雪国)
瓦同士のかみ合わせが雪の重さに耐え、落雪事故も防止できるため。 - 関東内陸・東海・九州(夏が暑い地域)
遮熱効果が高く、室内環境を快適に保つことができる。 - 長期的に暮らしたい地域
度施工すれば世代を超えて使用可能。
陶器瓦は、「長持ち重視」「伝統的な風格を大切にしたい」方におすすめです。
しかし、耐震性には不利なので、その点も考慮しましょう。
【第4位】アスファルトシングル

北米で主流のガラス繊維にアスファルトをコーティングし、石粒を吹き付けたシート状の屋根材。
柔らかいため曲面や複雑な屋根にも対応できます。
メリット
- デザイン性が高い
洋風住宅や別荘地に映える色柄が豊富でデザイン性が高い。 - 防音性が高い
石粒層が雨音を吸収し、静かな住環境に。 - 柔軟性がある
曲線や複雑な屋根にも対応ができる。
デメリット
- 強風に弱い
台風時にめくれるリスクあり。 - 耐用年数が短い
耐用年数が短く、20〜25年程度で再工事が必要。 - 日本での実績が少ない
対応できる職人・業者が限られてしまう。
どんな気候や地域に合うの?
- 北海道・東北(寒冷地)
雪が滑りやすく積雪が少なくなる。凍害にも強い。 - 軽井沢などのリゾート地(洋風住宅が多い地域)
デザイン性が高く、景観に溶け込みやすい。
アスファルトシングルは、「外観重視」「静かな住まいを求める」方におすすめの屋根材です。
しかし、耐用年数が短く、強風にも弱いので、台風が多い地域での導入は気をつけた方が良いでしょう。
【第5位】銅板屋根

神社仏閣や歴史的建造物に多く使われる銅板屋根。
耐久性は60年以上で、経年とともに緑青(ろくしょう)が出て美しい風合いに変化するのが特徴です。
メリット
- 耐久性が抜群
60〜100年持ち、世代を超えて使用ができる。 - 経年変化が美しい
緑青による独特の風格が楽しめる。 - 耐食性に優れる
雨・湿気・潮風にも強い。
デメリット
- 初期費用が高額
費用が圧倒的に高額で、」一般住宅では採用しづらい。 - 施工職人が少ない
専門技術が必要で業者が限られる。 - デザインの自由度が低い
銅板の質感が強く、モダン住宅には合いにくい。
どんな気候や地域に合うの?
- 日本海側・山陰地方(雨や風の強い地域)
高い耐食性で湿気・潮風に強く、長持ち。 - 京都・奈良など(歴史的建築物が多い地域)
景観に溶け込み、伝統と調和する。 - 「一生ものの家」を建てたい方
次世代にまで残せる資産価値を持つ。
銅板屋根は、「唯一無二」「長期資産」としての価値を求める方に理想的な屋根材と言えるでしょう。
おすすめ屋根材TOP5比較表

先ほどご紹介した屋根材ランキングTOP5の比較表を作成しました。
是非、ご参考ください。
屋根材 | 価格 | 耐用年数 | 軽さ | 耐風性 | 遮音性 | 断熱性 |
---|---|---|---|---|---|---|
ガルバリウム鋼板 | 6,000~12,000円/㎡ | 30~40年 | ||||
スレート | 4,000~8,000円/㎡ | 25~30年 | ||||
陶器瓦 | 9,000~16,000円/㎡ | 50年以上 | ||||
アスファルトシングル | 3,500~12,000円/㎡ | 20~30年 | ||||
銅板 | 25,000円~/㎡ | 60年以上 |
施工事例で見る屋根葺き替え工事
屋根の葺き替え工事がピンとこない人もいるかもしれません。
そこで、ここではROY株式会社の実際の施工事例を元に、吹き替え工事についてご説明します。
実際の事例を見ながら、葺き替え工事への理解を深めましょう。

こちらが年数を重ねたスレート屋根。
雨漏りのリスクが忍び寄る、葺き替え工事が必要な状態です。

既存屋根を撤去すると、雨を防ぐ最後の砦がボロボロに。
このままでは、確実に雨漏りが家を蝕んでしまいます。

野地板をしっかり補強します。
次の30年を支える基盤づくりのなるので大切な工程。

防水シート(ルーフィング)を丁寧に敷き込み、見えない部分から家を守ります。

ガルバリウム銅板(スカイメタルフラット)に葺き替え完了。
シックでスタイリッシュな屋根が、住まいに新しい表情を与えます。

スレートからガルバリウム銅板(スカイメタルフラット)へ葺き替えることで、
軽くて丈夫な屋根に生まれ変わり、長期的にメンテナンスコストを抑えられ、さらにデザイン性もアップしました!
まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
本記事では、屋根葺き替え工事で人気な屋根材TOP5について解説しました。
屋根材選びは住宅の寿命を決める大切なポイントです。
- 耐久性・費用・デザインを総合的に判断する
- 将来のメンテナンスコストも見据えて選ぶ
- 専門業者に相談して最適な屋根材を決定する
上記のポイントを意識して、屋根材を選べば、納得できる葺き替え工事になるでしょう。
ROY株式会社には、一級建築士も在籍。プロによる診断と豊富な施工事例をもとに、最適な屋根材をご提案しています。
出張・点検・お見積りは無料。月々3,000円から屋根葺き替えに対応しております。
アフターサービスや火災保険、助成金の申請サポートも充実しているので、ご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。
ROY株式会社の対応エリアと特徴

- 対応エリア:全国対応可能
- サービス内容:シロアリなどの害虫駆除・害獣駆除・屋根雨漏り・床下などの総合リフォーム
- 戸建て専門
- 即日対応可能
- 調査・見積り無料+施工後報告書付き
- 修繕・リフォームは月々3,300円から〜
- 害獣駆除費用は4,730円から〜