
はじめに
築20年を過ぎると、多くの住宅で「そろそろ屋根のメンテナンスを…。」という話が出てきます。
その際によく提案されるのが「屋根カバー工法」と屋根全体を葺き替える「葺き替え工事」です。
中でも「屋根カバー工法」は工期が短く、費用も抑えやすいことから人気があります。
しかし、実はどの家でもできるわけではなく、屋根の状態や家の構造によっては不向きなケースもあるのです。
そこで本記事では、
- カバー工法ってうちでもできるの?
- できるだけ費用を抑えたい方
- 屋根工事を検討している方
など、気になっている方へ向けて、屋根カバー工法の基本からメリット・デメリット、さらに実際の施工の流れまで、分かりやすく解説します!
屋根カバー工法とは?

屋根は日々、雨・風・紫外線といった過酷な環境から私たちの家を守っています。
しかし、築年数が経つことで、屋根材や下地に劣化が進み、雨漏りや断熱性の低下といったトラブルが起こる可能性が高まります。
そんな時に選択肢のひとつとして注目されているのが「屋根カバー工法」です。
屋根カバー工法はいつから広がったのか?

屋根カバー工法(重ね葺き工法)は比較的新しいリフォーム方法ですが、2000年代に入ってから一気に広まりました!
もともとは1990年代後半、スレート屋根(コロニアル)の劣化が進む住宅が増え、「塗装では持たない」「葺き替えは高額」という悩みを解消するために考案されたのが始まりです。
当時は既存の屋根を撤去すると大量の廃材が出て処分費が高くつきました。
さらに、ガルバリウム鋼板などの軽量で耐久性の高い金属屋根材が普及したことで、撤去せずに重ねられる「カバー工法」が注目されるようになります。
2010年代以降は台風やゲリラ豪雨などの自然災害が増え、屋根リフォーム需要自体が拡大。
施工性の高さとコストパフォーマンスの良さから、多くの業者が標準的に提案する工法となり、現在では築20~30年を迎えたスレート屋根住宅の定番リフォーム方法として広く浸透しました。
基本的な仕組み

屋根カバー工法とは、既存の屋根材を撤去せず、その上から新しい屋根材を重ねる工法です。
「重ね葺き」とも呼ばれ、古い屋根を土台として活用しながら、新しい防水層と屋根材で住宅を守ります。
従来の葺き替え工事との違い
屋根の葺き替え工法とカバー工法は、どちらも屋根を新しくする工法ですが、工程や費用などに大きな違いがあります。
葺き替え工事とは
屋根葺き替え工事とは、既存の屋根材をすべて撤去し、防水シートや下地材を補修・交換したうえで新しい屋根材を施工する工事のことです。
屋根塗装やカバー工法のような表面的なリフォームとは異なり、屋根の構造部分まで一新できるため、雨漏りの根本解消や耐久性・耐震性の向上が期待できます。
特に築20~30年以上経過した住宅や、雨漏り・屋根材の破損が見られる住宅では、葺き替えが最適な選択肢となる場合があります。
屋根寿命を大幅に延ばし、安心して長く住み続けるための根本的なリフォーム工事です。
葺き替え工事の場合

- 下地の点検・補修が可能
- 既存の屋根材をすべて撤去
- 屋根材を自由に選べる
- 廃材処分費が発生
- 工期が長い(10〜14日程度)

カバー工法で使われる代表的な屋根材
屋根カバー工法を検討する際に大きなポイントとなるのが「どんな屋根材を選ぶか」です。
使用する屋根材によって、耐久性や防音性、デザイン性、そして費用まで大きく変わります。
ここからは、カバー工法で実際によく使われている代表的な屋根材をご紹介します。
| 屋根材 | 特徴 |
|---|---|
| ガルバリウム鋼板 | ・軽量(従来瓦の約1/4) ・高耐久(25〜30年) ・優れた耐食性 ・豊富なカラーバリエーション |
| アスファルトシングル | ・柔軟性があり複雑な屋根形状にも対応 ・デザイン性が高く洋風住宅に人気 ・防音性に優れる ・施工しやすく比較的コストも抑えやすい |


屋根カバー工法のメリット

屋根カバー工法は、既存の屋根を撤去せずに新しい屋根を重ねる工事方法です。
これから屋根カバー工法のメリットを解説します。
工事費用の削減
- 撤去作業の省略
- 廃材処分費の削減
- 工期短縮による人件費圧縮
工期の短縮
暮らしやすさの向上
軽量かつ高耐久な屋根材の使用
*ROYでは、月々3,000円からカバー工法工事を承っております。
屋根カバー工法のデメリット

重量増加による影響
完全な状況の把握が難しい
状態によっては施工ができないことも
複数回のカバー工法は困難
屋根カバー工法は、「工期短縮」「費用削減」「断熱性向上」といったメリットがあり、既存屋根の状態が良好な場合に有効な方法です。
一方で下地の劣化が見えないことや重量増といったデメリットも。
施工前は必ず専門業者による点検・検診を受けることが大切です。
カバー工法ができる屋根・できない屋根
屋根カバー工法は全ての屋根に施工できる訳ではありません。
屋根の種類や状態によっては、カバー工法が適さないケースもあります。
ここでは、カバー工法が「適している屋根」と「適していない屋根」の特徴をまとめていきます。

自分の家の屋根はどんな状態なのか、どんな屋根材を使っているのかチェックしよう!
適している屋根

カバー工法に最も適している屋根材です。
- 表面が比較的平坦
- 軽量で追加荷重に対応しやすい
- カバー工法の最適な対象
軽量で耐久性があるので状態がよい場合に施工が可能です。
- 下地に問題がない場合
- 表面処理で対応可能な劣化レベル
- 雨漏りや腐食がない
- 野地板・防水シートが健全
- 築15〜25年程度の軽量屋根での採用が多い
不向きな屋根

- 重量増加が過大になる
- 構造への負担が大きい
カバー工法ではなく、吹き替え工法が基本。
- 下地の腐食が進行
- 雨漏りが継続している
- 屋根材の変形が激しい
このような状態の場合、カバー工法を行なっても雨漏り再発の可能性や、重ねても改善できず、下地からの修繕が必要になります。
屋根カバー工法の施工の流れ
これから屋根カバー工法での施工の流れをステップごとに解説します!
目的
- 新しい屋根材を施工する前に下地を整える
屋根表面の汚れ、苔、サビを落とし、軽度のひび割れやズレを補修します。
この工程を怠ると、新しい屋根材の密着性や耐久性が低下します。
目的
- 屋根材や下地の劣化状況を確認
- カバー工法が適用できるか判断
流れ
専門スタッフが屋根に上り、ひび割れ・ズレ・錆び・雨漏り跡などをチェックします。
ドローンを使って安全に撮影する場合もあります。
下地が腐食している場合は葺き替えが必要になるケースも。
目的
- 使用する屋根材・工期・費用を明確化
業者は現地調査結果をもとに、屋根材の種類や色、防水シートのグレード、工事日程を提案します。
この時点で、保証内容やアフターサービスも確認しましょう。
目的
- 職人の安全確保
- 材料や工具の安定した運搬
足場は屋根工事の基本!
さらに飛散防止シートを張ることで、周囲への安全対策も行います。
目的
- 雨漏り防止の要となる層を作る
既存屋根の上に、防水性能の高いルーフィングを全面に敷き詰めます。
屋根材よりも防水シートの性能が寿命に直結するため、グレード選びは重要です。
目的
- 耐久性・断熱性・美観を向上させる
目的
- 屋根の頂上や端部の防水・耐風性を確保
棟板金(むねばんきん)は台風などの強風時に外れやすい部分なので、ビス止め+防水処理でしっかり固定します。
- 施工ミスや不具合を確認し、保証開始へ
安心・快適にお使いいただけるよう最後までしっかりと点検を行います。
足場を安全に解体し、周辺を清掃して工事完了です。
多くの業者は、このタイミングで保証書やメンテナンススケジュールを説明します。
屋根カバー工法の費用相場
一般的な費用目安
| 工法 | 費用目安 | 内訳・特徴 |
|---|---|---|
| 屋根カバー工法 | 約60万円〜120万円 | – ガルバリウム鋼板:80〜100万円 – アスファルトシングル:60〜80万円 – 高性能屋根材:100〜120万円 ※撤去不要で工期短縮・廃材処分費なし |
| 葺き替え工事 | 約100万円〜180万円 | – 既存屋根撤去・処分費:20〜40万円 – 下地補修費:10〜30万円 – 新規屋根材+工事費:70〜110万円 ※屋根下地からやり直すため耐久性は高い |

カバー工法と比較すると明らかに高額になることがわかります。
費用に影響する要因
屋根工事の費用は、屋根の形状や面積によって大きく左右され、複雑な形状の屋根や急勾配の屋根では作業難易度が上がるため、費用も相応に増加します。
また、使用する屋根材のグレードも重要な要因で、高性能・高意匠性の材料ほど単価が高くなります。
さらに、雨樋の交換や外壁の部分補修などの付帯工事が必要な場合は、追加費用が発生することも考慮しておきましょう。
火災保険の活用方法
意外に知られていないのが、火災保険を活用した屋根修理の可能性です。
台風や雹(ひょう)、雪害などの自然災害によって屋根が損傷した場合、火災保険で修理費用をカバーできることがあります。
近年の異常気象により、このような自然災害による屋根損傷は決して珍しいことではありません。
申請時のポイント
保険会社への申請を成功させるためには、専門業者による詳細な調査報告書が不可欠です。
この報告書には、損傷状況の詳細な写真と、修理に必要な工事内容および見積もりが含まれている必要があります。
また、被害を受けたら可能な限り早めに申請することで、承認される可能性が高まります。
時間が経過すると、損傷の原因が特定しにくくなったり、自然劣化との区別が困難になったりするためです。
よくある質問

-
雨漏りしている屋根でもカバー工法は可能ですか?
-
軽微な雨漏りであれば対応可能ですが、下地の腐食が進行している場合は葺き替えが必要です。事前の詳細調査が重要です。
-
工事中に雨が降ったらどうなりますか?
-
防水シートを優先的に施工するため、基本的に雨漏りの心配はありません。ただし、安全のため大雨や強風の日は作業を中止します。
-
耐用年数はどの程度ですか?
-
使用する屋根材によりますが、ガルバリウム鋼板なら25〜30年程度の耐久性が期待できます。
-
カバー工法後の点検は必要ですか?
-
5年に1度程度の定期点検をお勧めします。特に台風後や大雪後は早めのチェックが安心です。

屋根カバー工法を失敗しないために
屋根カバー工法は、適切な条件下ではコストパフォーマンスに優れた優秀な工法です。
しかし、すべての屋根に適用できるわけではなく、建物の状況を正しく把握した上での判断が不可欠です。
成功のポイント
- 信頼できる専門業者による詳細な事前調査
- 建物の構造安全性の確認
- 将来のメンテナンス計画の検討
- 適切な屋根材と施工方法の選択
「安いから」という理由だけでカバー工法を選ぶのではなく、お住まいの状況に最も適した方法を専門家と相談しながら決定することが、長期的な安心と満足につながります。
屋根は住まいを守る重要な部分です。適切な判断で、快適で安全な住環境を維持していきましょう。
ROY株式会社にお任せください!
ROY株式会社でも屋根・雨漏り工事に関するご依頼を承っております。
多くの施工経験から確かな知識と丁寧な作業で皆様が快適に生活できるよう責任を持ってお手伝いさせていただきます。
お気軽にお問い合わせください。
ROYではカバー工事を月々3,000円から承っております。
まとめ

屋根カバー工法は、既存の屋根を撤去せずに上から新しい屋根材を重ねるため、短工期・低コストで屋根を一新できる人気の工法です。
機能性の向上だけでなく、見た目も一新され、家全体が明るく若返った印象に。
工事期間は短く、生活への影響も最小限です。
「まだ大丈夫」と思っている屋根も、早めの点検とメンテナンスが寿命を延ばす秘訣です。
大切な住まいを長く、美しく保つために、一度ROY株式会社に相談してみませんか?
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