コウモリ駆除は自分でできる?安全な追い出し方をプロが解説

はじめに!

夕方になると、どこからともなく「キィキィ…」という高い鳴き声が天井から聞こえる。朝、ベランダの手すりを見ると、小さな黒い粒が落ちている…。そんな経験はありませんか?
その正体は、おそらく「アブラコウモリ(イエコウモリ)」です。
日本で最も一般的なコウモリであり、特に木造住宅や古い家屋、屋根裏のある一戸建てなどに住み着きやすいことで知られています。
コウモリは見た目こそ小さく可愛らしく見えるかもしれませんが、住まいに侵入されると、衛生面・健康面・建物の構造的ダメージなど、様々な深刻な問題を引き起こします。
この記事では、コウモリの正しい知識と、今すぐ自分でできる駆除・予防の方法を、初心者の方にもわかりやすく徹底解説していきます。
1. アブラコウモリとは?特徴と習性

アブラコウモリは日本全国に広く分布する小型のコウモリです。都市部にも順応しており、人の生活圏のすぐそばで生息しています。
基本情報
- 体長:約4〜6cm(スズメより小さい)
- 翼を広げると:約20〜25cm
- 色:茶色から黒
- 鳴き声:「キィキィ」「チッチッ」という超音波
- 活動時間:日没から夜中まで(夜行性)
- 主な餌:蚊・ハエなどの小型の飛ぶ昆虫
コウモリは益獣?害獣?
実は、コウモリは農業分野では「益獣」とされることもあります。
蚊や蛾などの害虫を大量に食べてくれるため、自然界のバランスを保つ存在としても評価されているのです。
しかし住宅内に侵入してくると話は別。糞尿による悪臭や雑菌、騒音など、生活に大きな被害をもたらす「害獣」に一変します。
2. どうしてコウモリが家に住み着くの?

コウモリが人の家に住み着く理由には、以下のようなものがあります。
- 雨風がしのげて安全
- 人の出入りが少なく静か
- 適度な湿気と暖かさ
- 夜に外へ出入りしやすい構造
- 虫(エサ)が集まりやすい照明や庭がある
特に多いのは、「屋根裏」「換気口」「シャッターの裏」「通気口」「エアコンの配管穴」など。
1cmほどの小さな隙間からでもスルリと侵入してしまうため、気づいたときには数匹がすでに住み着いていた、というケースも珍しくありません。
3. コウモリによる被害の種類

① 衛生的被害
- フンの臭いがひどい(アンモニア臭)
- 糞尿が天井や壁に染み込み、黒いシミとなる
- 寄生虫(ノミ・ダニ)が繁殖する
- フンに含まれるヒストプラズマ菌による感染症リスク
② 建物へのダメージ
- 木材や断熱材の腐敗
- 電気配線への影響(ショート・漏電の危険)
- カビの繁殖、クロスや天井板の剥がれ
③ 精神的ストレス
- 夜中に「キィキィ」という鳴き声で眠れない
- 羽音や物音が気になり、安心して生活できない
- 家に動物がいるという不快感や恐怖
4. コウモリがいるか確認する方法

以下のようなチェックポイントがあります。
- フンがいつも決まった場所に落ちている
- 夜になると屋根裏や壁から音がする
- シャッターや換気口の奥に黒い塊がある
- 夕方、屋根や換気口から小さな影が飛び立つのが見える
フンはコメ粒ほどの大きさで黒く、細長い形状です。乾燥していると崩れやすく、床にぽろぽろと落ちていることもあります。
5. 自分でできるコウモリ駆除の方法

ステップ①:出入り口を見つける
- 夕方や早朝に、外から家を観察
- 出入りしている様子を目視で確認
- フンの位置や量も手がかりに
ステップ②:コウモリを追い出す
- 超音波発生装置:不快な高周波でコウモリを遠ざける
- 忌避スプレー:ミント・ハッカ系の匂いを嫌がる習性を利用
- 燻煙剤:屋根裏など閉鎖空間に効果的
1回では完全に追い出せないこともあるため、数日〜1週間かけて根気よく続けるのがコツです。
ステップ③:侵入口を塞ぐ
- 金網、パテ、防獣ネットなどで物理的に塞ぐ
- 通気を確保しつつ、コウモリが入れない構造に
※中にまだコウモリが残っていると、閉じ込めてしまい逆効果。完全に出て行ったことを確認してから行うことが重要です。
ステップ④:フンの掃除と消毒
- 防護マスク・ゴム手袋を着用
- HEPAフィルター付き掃除機で吸い取る
- 次亜塩素酸水またはアルコール消毒
- しばらく換気を行う
6. 駆除グッズの価格と比較表
アイテム | 価格の目安 | 効果のポイント |
---|---|---|
超音波発生器 | 5,000〜10,000円 | 音で遠ざける/設置簡単 |
忌避スプレー | 1,000〜3,000円 | ハッカ系/数日置きに再散布が必要 |
防獣ネット・金網 | 2,000円〜 | 侵入口封鎖に最適 |
燻煙忌避剤 | 1,000〜2,500円 | 屋根裏全体に効果/要換気 |
7. 駆除が難しい場合は専門業者へ

業者のサービス内容
- 出入口特定
- 追い出し作業
- 侵入口封鎖
- フンの清掃と消毒
- 再発防止対策(保証あり)
費用の目安
- 一般住宅の基本駆除:3〜5万円
- 封鎖+清掃込みのフル対応:5〜10万円以上
- 現地調査無料の業者も多い
8. コウモリ対策で気をつける法律
🛑 鳥獣保護法にご注意ください
コウモリは「鳥獣保護法」により保護されているため、 許可なく捕獲・殺傷することは法律で禁止されています。
- 勝手に駆除・捕獲する行為は法令違反となる恐れがあります。
- 追い出しや侵入防止などの「環境整備」が基本です。
- フン清掃・消毒などは専門業者にご相談ください。
※環境省「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」より
コウモリは「鳥獣保護管理法」により保護されている動物です。
禁止されていること
- 捕獲、殺処分
- 巣の破壊(ヒナや卵がいる場合)
法律に違反すると懲役1年以下または罰金100万円以下の罰則が科される場合もあります。
そのため、対応は「追い出し」「侵入防止」に限ることが重要です。
9. 再発防止のためにできること
- 隙間や通気口に定期的なメンテナンス
- LED照明に変更(虫を集めにくくなる)
- シャッターの隙間や戸袋もチェック
- コウモリの出没時期(春・夏・秋)には重点的に見回り
10. まとめ|知識と早期対応で、安心な住まいを
- コウモリは小さな隙間から住まいに侵入し、被害をもたらす
- 自力でも駆除可能だが、法的制約と安全面には十分注意が必要
- 難しい場合は、信頼できる専門業者への相談が安心
コウモリの被害は、放置するほど深刻になります。
小さなサインを見逃さず、できるだけ早い段階で対応することで、被害を最小限に抑えることができます。
よくある質問(FAQ)
- Q1. アブラコウモリは何月頃に出没しますか?
-
主に春から秋(4〜10月頃)に活動が活発になります。とくに夏場は繁殖期のため、注意が必要です。
- コウモリ駆除は市販グッズだけで十分ですか?
-
軽度であれば市販グッズも有効ですが、侵入経路が複雑な場合や数が多い場合は業者に依頼するのが安全です。
ROYの施工の流れ

ご相談は無料なので、点検をご希望の場合や、不具合を見つけたらお気軽にお問い合わせください。詳しい状況をお伺いします。
最短当日のご訪問も可能です。

無料で現地調査を行います!
経験豊富な害獣駆除専門のプロが調査を行い、原因箇所を見つけます。
細かい調査で、確実に原因を特定します。

調査結果を元にお見積りを作り、被害状況などをご説明します。
その後、どのような施工内容で作業を進めていくか詳細にご説明します。


お見積り内容にご了承いただいたら、害獣駆除のプロがすぐに駆除いたします。

アフターフォローで安心
最長5年の無料のアフターフォローで施工後もしっかりサポート。
期間中は無料の定期点検もついて安心です。
合わせて読みたい!コウモリ駆除の施行事例!
