
はじめに
秋になると、家の外壁にカメムシが何匹も張り付いていることはありませんか。
「なぜ自分の家ばかり集まるの?」「このまま放置しても大丈夫?」と不安になる方も多いでしょう。
実は、外壁にカメムシが大量発生する背景には、日当たりや周辺環境、秋特有の行動が関係しています。
さらに、外壁に集まったカメムシが住宅の隙間から室内へ入り込む場合もあるため注意が必要です。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
2026年にカメムシが大量発生しているのはなぜ?

2026年は、各地でカメムシの大量発生が報告されています。
「去年よりカメムシが多い気がする」「家の外壁がカメムシだらけになっている」と感じている方もいるのではないでしょうか。
カメムシの発生数は、気温や餌となる植物の状態などによって年ごとに変化します。
特に2026年は、一部の地域で果樹に被害を与えるカメムシが著しく増加しており、自治体からも注意が呼びかけられています。
2026年は静岡県で平年の約20倍を記録
静岡県は2026年10月1日、果樹に被害を与えるカメムシ類について、発生予察警報を発表しました。
県が10月7日に公表した情報によると、
9月上旬から中旬にかけて、調査用の照明に集まったカメムシの数は平年の約20倍に達しています。
さらに、静岡県西部を中心に果樹園への大量飛来が確認され、2024年に異常発生した際の水準も上回っているとのことです。
また、高知県でも2026年10月7日、一部の調査地域で2024年を上回るカメムシの発生が確認されたと公表されています。
スギ・ヒノキの実がカメムシの発生数に影響する
カメムシが増える理由の一つに、餌となるスギやヒノキの実の量があります。
果樹に被害を与えるカメムシの中には、スギやヒノキの実から栄養を得て成長する種類がいます。
こうした実が豊富な環境では、幼虫が育ちやすくなり、多くの成虫が発生する場合があります。
実際に静岡県では、2026年8月中旬以降、ヒノキで成長した新しい成虫が急増したことが確認されています。
また、9月にヒノキで確認されたカメムシの数は、過去最多となりました。
一方で、餌が不足すると、別の餌を求めて山林から果樹園などへ移動することもあります。

つまり、カメムシの大量発生には、単に気温だけでなく、餌の豊富さや移動する時期など、複数の条件が関係しているのです。
大量発生したカメムシが住宅地へ飛来することも
山林などでカメムシが多く発生すると、周辺の住宅地でも見かける機会が増える可能性があります。
特に、山林や果樹園に近い地域では、餌を求めて移動する個体や、秋になって冬を越す場所を探す個体が住宅周辺へ飛来することがあります。
ただし、果樹園での大量発生が、そのまま住宅の外壁への大量飛来につながるとは限りません。
住宅周辺の発生状況は、カメムシの種類や地域、建物の立地条件によって異なります。
2026年の大量発生が話題になっているからこそ、外壁にカメムシが集まる理由を正しく理解し、住宅の状況に合った対策を行うことが大切です。
外壁にカメムシが大量発生するのはなぜ?

秋は越冬場所を探して住宅に集まる
カメムシの中には、成虫の状態で冬を越す種類がいます。
気温が下がり始める秋になると、寒さや風雨を避けられる場所を探して移動するため、住宅の外壁で見かける機会が増えるのです。
つまり、秋の外壁に大量のカメムシがいても、住宅そのものが発生源とは限りません。
周辺から飛来した個体が一時的に集まっている可能性もあります。
日当たりのよい外壁に飛来しやすい
カメムシは、秋になると日差しが当たる建物の壁面に集まることがあります。
同じ住宅でも、日中に日が当たる南側や西側の壁に多く見られ、日陰の壁面では少ない場合があります。
ただし、集まりやすい方角は周囲の建物や日照条件によって異なります。
「午後になると急に増える」「晴れた日だけ壁に張り付く」といった場合は、日当たりと飛来状況の関係を確認してみましょう。
外壁は隙間を探すための足場になる
外壁にとまったカメムシは、そのまま壁面を歩きながら、身を隠せる場所を探すことがあります。
カメムシが壁にいること自体で建物が傷むわけではありません。
しかし、外壁から住宅の隙間へ移動すると、室内に入り込む可能性があります。
カメムシが集まりやすい住宅の3つの特徴

同じ地域でも、カメムシが多く集まる家と、あまり見かけない家があります。
住宅の立地や外壁の状態など、いくつかの条件が関係している可能性があります。
近くに山林・果樹・庭木がある
カメムシには植物の汁や果実などを餌にする種類が多く、山林や果樹園、庭木などが生息場所になることがあります。
そのため、住宅の近くに植物が豊富な環境がある場合、カメムシが飛来する機会も増える可能性があります。
ただし、近くに木があるからといって、必ず大量発生するわけではなく、
植物の種類やカメムシの生息状況、季節によっても変わります。
外壁に日差しが当たりやすい
周囲に高い建物が少なく、日中に外壁へ日差しが当たりやすい住宅では、秋にカメムシが集まることがあります。
特に、日当たりのよい壁面やベランダの外側などは観察しておきたい場所です。
なお、「白い外壁だから必ずカメムシが集まる」「黒い壁なら寄ってこない」といった単純な判断はできません。
外壁の色だけでなく、日照や周辺の植物、建物の形状などを合わせて考える必要があります。
外壁の継ぎ目や開口部が多い
住宅の外壁には、窓や換気口、配管など、さまざまな設備が設けられています。
こうした場所に隙間があると、飛来したカメムシが身を隠したり、屋内へ入り込んだりすることがあります。
特に、外壁材の継ぎ目にあるシーリング材が劣化している住宅では、隙間が生じていないか確認しましょう。
ただし、外壁の隙間が多いことと、屋外へ飛んでくるカメムシの数が増えることは別の問題です。
隙間対策は、主に住宅内部への侵入を減らす目的で行います。
外壁に大量発生したカメムシの駆除方法

外壁にカメムシが大量に張り付いていると、一度に駆除したくなるかもしれません。
しかし、強い刺激を与えると独特の臭いが発生することがあります。
外壁の状態とカメムシの数を確認し、無理のない方法で対処しましょう。
少数なら刺激せずに取り除く
手の届く場所に数匹いる程度であれば、無理につぶさず、静かに取り除く方法があります。
例えば、容器と厚紙を使ってカメムシを閉じ込め、住宅から離れた屋外に移す方法です。
直接触れることに抵抗がある場合にも適しています。
カメムシを強くつかんだり、たたいたりすると臭いを出すことがあるため、できるだけ刺激しないようにしましょう。
壁の高い位置にいる場合は無理に手を伸ばさず、安全に届く範囲だけを対処してください。
屋外で使える専用殺虫剤を使用する
外壁に多くのカメムシがいる場合は、カメムシに適用があり、屋外で使用できる殺虫剤を検討する方法もあります。製品によって、虫に直接噴射するものや、飛来しやすい場所への処理を想定したものがあります。
使用前のチェックポイント
※ 使用前に、必ず製品ラベルの記載をご確認ください。
薬剤によっては外壁に変色やシミが生じるおそれもあります。
必ず説明書に従い、必要以上に散布しないようにしましょう。
外壁を傷める対処法は避ける
大量のカメムシを一気に落とそうとして、高圧洗浄機や強い水流を使うことはおすすめできません。
外壁材の継ぎ目や劣化した部分に水が入り込んだり、塗装面を傷めたりする可能性があるためです。
また、熱湯や家庭用洗剤を安易にかける方法も避けましょう。
外壁の材質によっては変色や劣化につながる場合があります。
特に、2階以上の外壁や屋根の近くに大量発生している場合、はしごを使った無理な作業は危険です。
安全に対処できない場合は、専門業者へ相談することも選択肢になります。
外壁から室内への侵入を防ぐ4つの対策

外壁にいるカメムシを取り除いても、住宅に侵入口が残っていれば室内へ入ってくることがあります。
そこで重要になるのが、外壁と室内をつなぐ部分の点検です。
窓・サッシの隙間を点検する
最初に確認したいのは、カメムシが集まっている外壁に面した窓です。
サッシの周囲や網戸のすき間、窓を閉めたときに生じるわずかな開口部が侵入経路になる場合があります。
窓の開閉に問題がないか確認したうえで、必要に応じて適切な隙間テープや部材を使用しましょう。
ただし、サッシの排水穴など、機能上必要な部分まで塞がないよう注意してください。
外壁の継ぎ目や配管周囲を確認する
次に、外壁材同士の継ぎ目や、エアコン配管などが壁を貫通している部分を確認します。
シーリング材に亀裂が入っていたり、配管まわりの充填材が劣化していたりすると、虫の侵入経路になる可能性があります。
小さな隙間でも、位置によっては雨水の侵入や住宅の劣化に関係するため、単に塞ぐだけでなく原因を調べることが大切です。
防水性が求められる場所については、住宅の構造を理解した業者に補修方法を確認すると安心です。
換気口の防虫部材を確認する
換気口や給排気口も、外壁に設置されている設備の一つです。
防虫網が破損していたり、周囲に隙間ができていたりすると、虫が入り込む可能性があります。
ただし、換気口は室内の空気を入れ替える重要な設備です。市販のテープなどで完全に塞いでしまうと、換気性能に影響するおそれがあります。
対策する場合は、設備に適合する防虫部材を使用し、必要な通気を確保しましょう。
外壁周辺の照明を見直す
カメムシの種類によっては、夜間の照明に引き寄せられることがあります。
玄関灯や外壁照明に多く集まる場合は、必要のない照明を消す、点灯時間を短くする、防虫性を考慮した照明へ変更するといった方法が考えられます。
ただし、秋の日中に外壁へ集まるカメムシは、越冬場所を探して飛来している場合もあります。
そのため、照明対策だけですべてのカメムシを防げるわけではありません。発生する時間帯に合わせて対策を選びましょう。
カメムシが毎年大量発生する場合の予防策
毎年同じ時期にカメムシが集まる場合は、その年だけ対処するのではなく、発生しやすい時期や場所を把握しておくことが役立ちます。
9〜11月は外壁の観察を習慣にする
越冬場所を探すカメムシは、秋に住宅へ飛来することがあります。
そのため、9〜11月頃は外壁の状況を定期的に確認しましょう。
特に、日当たりのよい壁や窓の周囲は重点的に観察したい場所です。
ただし、飛来する時期は地域や気温、カメムシの種類によって異なります。
寒冷地と温暖な地域では活動時期に差があるため、暦だけで判断せず、実際の発生状況に合わせて対策することが重要です。
庭木や植栽を適切に管理する
庭木や植え込みにカメムシが多く見られる場合は、周辺環境の管理も検討しましょう。
伸びすぎた枝の剪定や、必要な除草を行うことで、植物周辺の管理がしやすくなります。
ただし、すべての植物がカメムシの発生源になるわけではありません。
むやみに伐採するのではなく、実際にカメムシが集まっている植物を確認することが大切です。
近隣の公園や山林など、自分で管理できない場所から飛来する場合は、住宅側の侵入対策を優先しましょう。
専門業者に相談した方がよいケース
外壁に数匹いる程度であれば、自分で対応できる場合もあります。
一方で、作業の危険性が高い場合や、室内への侵入が改善しない場合には専門業者への相談を検討しましょう。
高所や広範囲に大量発生している
2階以上の壁面や軒下など、手の届かない場所に多数のカメムシが集まっている場合は注意が必要です。
高所での作業は転落事故につながる危険があり、無理に駆除しようとすると安全を確保できません。
広範囲に発生している場合も、薬剤の適切な使用や周囲への影響を考える必要があります。
安全に対応できる範囲を超える場合は、業者に状況を確認してもらいましょう。
対策しても室内への侵入が続く
外壁にいるカメムシを取り除いても、室内で繰り返し発見する場合は、侵入口が残っている可能性があります。
特定の窓や部屋で頻繁に見かけるなら、その周辺の設備や外壁を調べることが大切です。
虫を駆除するだけでは原因が解決しない場合もあるため、住宅の隙間点検と侵入対策を組み合わせることが有効です。
※弊社から見積りに関してご連絡させていただく場合がございます。
外壁のカメムシ大量発生に関するFAQ
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カメムシが外壁に大量発生するのは何月頃ですか?
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種類や地域によって異なりますが、越冬場所を探して住宅に集まるカメムシは、秋の9〜11月頃に目立つことがあります。京都市は特に10〜11月頃の家屋への飛来について注意を呼びかけています。
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カメムシが外壁に集まるのは家が汚いからですか?
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必ずしもそうではありません。
日当たりや周辺の植物、季節的な移動などが関係しています。
きれいに管理された住宅でもカメムシが集まる場合があります。
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白い外壁はカメムシが集まりやすいですか?
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外壁の色だけで集まりやすさを判断することはできません。
日照条件や周辺環境なども影響するため、白い外壁だから必ず大量発生するとは限りません。
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外壁のカメムシは放置しても大丈夫ですか?
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外壁にいるだけなら、直ちに住宅が傷むわけではありません。
ただし、窓や外壁の隙間から室内へ侵入する可能性があります。
多数見られる場合は、侵入口を確認しておくと安心です。
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カメムシ対策のために外壁塗装をする必要はありますか?
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カメムシ対策だけを目的とした外壁塗装は、通常は必要ありません。
ただし、外壁の継ぎ目やシーリング材が劣化している場合には、状態に応じて補修を検討しましょう。
まとめ
外壁にカメムシが大量発生する背景には、秋の越冬行動や日当たり、周辺の植物などが関係しています。
大切なのは、目の前のカメムシを駆除するだけでなく、住宅のどこに集まり、どこから室内へ入り込む可能性があるのかを確認することです。
特に、毎年同じ場所に大量発生する場合や、窓・配管まわりに隙間がある場合は、早めに点検しておくとよいでしょう。

