住宅の配管まわりに隙間・欠けがある原因は?基礎モルタルの補修方法と放置するリスク

住宅の配管まわりに隙間・欠けがある原因は?基礎モルタルの補修方法と放置するリスク

住宅の外まわりを確認したとき、配管の横に隙間ができている、基礎の表面が欠けている、モルタルが崩れて砂利が見えているといった状態に気づくことがあります。

「基礎が壊れているのでは?」「この隙間から雨水や虫が入らない?」と不安になる方もいるでしょう。

屋外配管のすぐ横にある基礎・立ち上がり部分の表面が欠け、地面との境目付近に空洞や隙間が見えている状態です。

ただし、写真だけで住宅の基礎そのものが大きく傷んでいるとは断定できません。

表面仕上げのモルタルだけが欠けているケースもあれば、配管まわりからの水分や下地の空洞、施工時の充填不足などが関係している場合もあります。

この記事では住宅の総合リフォームを行うROY株式会社が、住宅の配管まわりに隙間やモルタルの欠けができる原因、放置するリスク、確認したいポイント、適切な補修・リフォーム方法について詳しく解説します。

目次

写真のように配管まわりの基礎が欠けているのはどんな状態?

配管の横にある基礎表面の欠損の実際の写真

今回の写真で特に目立つのは、配管そのものではなく、配管の横にある基礎表面の欠損です。

住宅の基礎表面には、見た目を整えたり表面を保護したりする目的で、モルタルなどによる仕上げが施されていることがあります。

写真ではその下端部分が、

  • 欠けている
  • 一部が崩れている
  • 配管との間に隙間がある
  • 内側に空洞のような部分が見えている
  • 砂利との境目が露出しているという状態です。

このような症状がある場合、まず確認したいのは、表面の仕上げ材だけが欠けているのか、それとも基礎本体や下地まで傷んでいるのかという点です。

表面のモルタルだけの劣化であれば比較的小規模な補修で済むことがあります。
一方で、下地まで大きく欠損している場合や、内部へ雨水が入り続けている場合は、もう少し踏み込んだ補修が必要になります。

配管まわりのモルタルが欠ける主な原因

モルタルの経年劣化

モルタルの経年劣化

まず考えられるのが、表面仕上げに使われているモルタルの経年劣化です。

屋外の基礎部分は、

  • 湿気
  • 乾燥
  • 紫外線
  • 気温の変化などの影響を長期間受け続けます。

モルタルは経年によって細かなひび割れが入り、部分的に浮いたり剥がれたりすることがあります。

最初は小さな欠けでも、その周囲に浮きがあると、少しずつ剥離範囲が広がることがあります。

今回のように端部が不規則に崩れている場合は、欠けている場所の周囲まで健全な状態か確認することが大切です。

地面に近く、水分の影響を受けやすい

写真の欠損部分は、砂利や地面にかなり近い位置にあります。

住宅の基礎下部は、雨が降ったときの跳ね返りや地面付近の湿気など、水分の影響を受けやすい場所です。

特に、

  • 雨のあと長時間濡れている
  • 水が配管周辺へ集まる
  • 雨樋の水が近くへ流れている
  • 水はけが悪いといった状態では、モルタルの裏側へ水分が回り、剥離や欠損につながることがあります。

そのため、欠けたモルタルだけを見るのではなく、その周辺に水がたまる原因がないかを見ることも重要です。

配管まわりの隙間や取り合い部分が弱くなっている

配管まわりの隙間や取り合い部分が弱くなる流れ

住宅の外壁や基礎付近には、給排水管などさまざまな配管が通っています。

配管と建物の間は形状が複雑になりやすく、施工状態によっては周囲に隙間が残ることがあります。
また、配管は温度変化や使用時の振動などによって、わずかに動くことがあります。

その周囲を硬いモルタルだけで完全に固定していると、長期間のわずかな動きによって、

配管とモルタルの境目に亀裂が入る

隙間が広がる

周辺のモルタルが欠ける
というケースも考えられます。

施工時から内部に空洞があった

もともとの施工時に、

  • モルタルが十分に入っていなかった
  • 下地との密着が弱かった
  • 配管周囲の充填が不十分だったという場合、表面上は問題なく見えていても、内部に空洞が残っていることがあります。

年月が経つにつれて表面が割れ、内部の空洞が露出する場合があります。

外からの衝撃で欠けた

基礎の下部は、物が当たりやすい場所でもあります。

たとえば、

  • 庭仕事
  • 砂利の入れ替え
  • 草刈り
  • 清掃
  • 外構工事などの際に硬いものが当たり、モルタルが欠けることもあります。

ただし、単純な衝撃による欠けに見えても、その周囲に浮きや劣化がある場合は、衝撃をきっかけに広く剥離している可能性があります。

配管まわりの隙間や欠けを放置する危険性

すぐに住宅の基礎全体が危険になるとは限りませんが、そのまま長期間放置することはおすすめできません。

欠損部分がさらに広がる
モルタルの一部が剥がれている場合、その周囲にも浮きが発生していることがあります。
雨や温度変化を繰り返すことで、現在見えている範囲よりさらに大きく欠ける可能性があります。
雨水が入りやすくなる
基礎表面や配管との取り合い部分に隙間があると、雨水が内部へ入り込みやすくなる場合があります。
特に写真のような地面に近い部分では、強い雨による跳ね返りも受けやすくなります。
雨のあとに隙間の内部が長時間濡れている場合は、補修を検討したほうがよいでしょう。
虫が入り込む可能性がある
隙間の大きさや奥の構造にもよりますが、外部と内部がつながっている状態であれば、虫などが入り込む経路になる可能性があります。
ただし、写真の隙間がそのまま床下内部までつながっているとは限りません。
必要以上に不安になる必要はありませんが、外部に不要な隙間がある状態は改善しておくのが基本です。
基礎本体の異常を見逃す可能性がある
注意したいのは、「モルタルが欠けているだけ」と思っていたら、その奥に基礎本体のひび割れなどが隠れていたケースです。
モルタルはあくまで表面の仕上げであることが多いため、補修する際には一度内部の状態を確認します。

まず自分で確認したいポイント

配管まわりの欠けを見つけた場合は、無理に剥がしたり削ったりせず、見える範囲で状態を確認してみてください。

まず自分で確認したいポイント
  • 雨のあとに濡れていないか
    雨が降った翌日に、欠損部分だけ濃く変色していないか確認します。
    長時間水分が残っている場合は、周辺の排水状態に問題がある可能性があります。
  • 欠けた範囲が広がっていないか
    見つけたときに写真を撮っておくのがおすすめです。
    数か月後に比較すると、欠損範囲が広がっているかどうか分かりやすくなります。
  • 基礎本体にひび割れがないか
    表面モルタルが欠けた奥に、基礎コンクリートそのもののひび割れが見える場合は注意が必要です。
    特に幅がある亀裂や複数箇所に続くひび割れがある場合は、専門業者に確認してもらったほうがよいでしょう。
  • 配管から水が漏れていないか
    近くにある配管から水が漏れていると、周辺が常に湿った状態になることがあります。
    配管表面が不自然に濡れていたり、晴れているのに地面が濡れていたりする場合は、配管自体の点検も必要です。

状態に応じた住宅リフォーム

表面モルタルだけの欠損なら部分補修

基礎本体に問題がなく、表面のモルタルだけが欠けているのであれば、部分的な補修で対応できる可能性があります。

  • 浮いたモルタルを除去する
  • 欠損部分を清掃する
  • 下地を確認する
  • 接着性を高める下地処理を行う
  • 補修用モルタルを充填する
  • 周囲と形を合わせて仕上げる

ポイントは、欠けた場所の上から薄くモルタルを塗るだけで済ませないことです。

浮いている部分を残したまま表面だけ覆うと、再び剥離することがあります。

深い欠損なら補修用モルタルなどでしっかり充填する

今回のように、奥まで空洞が見える場合は、表面だけを塞ぐのではなく内部の状態を確認してから補修します。

下地に問題がなければ、ポリマーセメント系などの補修材料を使用して欠損部分を成形します。

必要に応じて何回かに分けて充填し、十分な厚みを確保します。

配管との隙間は適切な防水処理をする

バックアップ材と外部用シーリング材

配管と建物の境目では、材料同士の動きが異なります。

そのため、必要に応じて、

  • バックアップ材
  • 外部用シーリング材などを使用し、動きに追従できる取り合いを作ります。

何でもモルタルで完全に固めればよいわけではありません。

配管の種類や施工状況を確認して、適した方法を選ぶことが大切です。

配管から漏水しているなら先に配管修理

配管の漏水修理
↓
周辺を乾燥
↓
基礎・モルタル補修
↓
取り合いの防水処理

配管自体から水が漏れている場合、モルタル補修を先にしても意味がありません。

基本的には、
配管の漏水修理

周辺を乾燥

基礎・モルタル補修

取り合いの防水処理
という順番になります。

雨水が集中しているなら排水環境も改善する

雨のたびに同じ場所へ水が集中しているのであれば、補修だけでは再発する可能性があります。

雨樋や地面の勾配などを確認し、必要に応じて水の流れを改善します。

「とりあえずモルタルで埋める」だけでは不十分な場合もある
配管まわりに穴があると、ご自身でホームセンターの補修材を使って埋めたくなるかもしれません。
小さな表面欠損であればDIYで対応できる場合もありますが、今回のように奥まで隙間が見える状態では注意が必要です。
内部に、
・大きな空洞
・水分
・基礎本体のひび割れ
・配管の漏水
などがある場合、表面を塞いでしまうと原因が分からなくなる可能性があります。

また、配管の周囲を硬いモルタルだけで固定すると、配管が動いた際に再び亀裂が入ることもあります。
まず原因を確認してから補修方法を決めることが大切です。

ROY株式会社では「配管・基礎・雨水」をまとめて確認

ROY

今回のような配管まわりの欠損は、ひとつの専門工事だけでは原因が分かりにくいことがあります。

設備業者であれば配管を中心に、左官業者であればモルタルを中心に確認することになります。

しかし実際には、

配管

配管との取り合い

基礎・モルタル

地面

雨水の流れ
が関係している場合があります。

住宅の総合リフォームを行うROY株式会社では、単に欠けた場所を埋めるだけでなく、なぜこの部分が欠けたのか、再発しそうな原因が残っていないかまで確認しながら補修方法を考えることができます。

表面だけの欠損なら必要以上に工事を広げず、配管や雨水に問題があれば先に原因を直すことが重要です。

業者へ相談したほうがよい症状
次のような状態が見られる場合は、専門業者へ点検を依頼することをおすすめします。

  • 欠損が徐々に広がっている
  • 内部に大きな空洞が見える
  • 基礎本体にもひび割れがある
  • 雨のあと長時間濡れている
  • 配管周辺から水が出ている
  • 晴れているのに地面が濡れている
  • 同じ場所を以前補修したのに再び剥がれた
  • 基礎コンクリート自体が崩れている
  • 鉄筋のようなものが露出している

特に、基礎本体の亀裂や配管からの漏水が見られる場合は、表面のモルタル補修だけで済ませないことが重要です。

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    配管まわりの基礎・モルタルについてよくある質問

    モルタルで埋めれば直りますか?

    表面的な欠損で、下地が健全であればモルタル補修で対応できる場合があります。

    ただし、配管の漏水や雨水の集中が原因なら、先にそちらを改善する必要があります。

    この隙間からシロアリが入りますか?

    隙間があるからといって、必ずシロアリが侵入しているわけではありません。

    ただし、地面に近い場所に不要な隙間がある状態は好ましくありません。

    内部までつながっているかを確認したうえで適切に処理します。

    基礎補修業者と水道業者、どちらへ相談すればよいですか?

    明らかに配管から漏水している場合は設備業者への相談が必要です。

    一方で、配管に問題があるのか、モルタルだけが傷んでいるのか、雨水の影響なのか分からない場合は、配管・外壁・基礎・外構まで確認できる総合リフォーム会社へ相談すると原因を切り分けやすくなります。

    山田 太郎

    この記事の作成者

    鈴木 北斗

    ROY株式会社 元施工担当

    屋根工事や外装リフォーム、雨漏り修理など、住宅の施工業務に長年携わってきました。
    本記事では、これまでに手がけた数多くの現場経験と専門知識をもとに、
    ご家庭で役立つ実践的な情報をお届けしています。

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