
はじめに
このたびの熊本地震により被災された皆さまへ、心よりお見舞い申し上げます。
2026年7月28日、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生し、宇城市と氷川町では最大震度7を観測しました。
気象庁は、揺れの強かった地域では家屋の倒壊や土砂災害の危険性が高まっているとして、危険な場所へ立ち入らないよう呼びかけています。
住宅に被害が見つかると、「早く修理しなければ」と焦ってしまうのは当然です。
しかし、被災された方の不安につけ込み、高額な工事を契約させたり、十分な説明をしないまま作業を始めたりする業者も存在します。
まずは、次の3つを覚えておいてください。
- 危険な場所へ近づかない
- 被害を写真に残す
- その場で契約や支払いをしない
この記事では、災害後に実際に起きている住宅修理トラブルと、安心して修理業者を選ぶための確認ポイントを分かりやすくご説明します。
まずは住まいよりも身の安全を優先してください
住宅の被害が気になっても、すぐに屋根や外壁を確認しに行くのは危険です。
特に、地震後は見た目に問題がない場所でも、瓦や外壁材が落ちやすくなっている場合があります。
次のような場所には近づかない
近づいてはいけない場所
・大きく傾いている建物
・崩れかけた塀や外壁
・瓦や屋根材が落ちている場所
・大きな亀裂が入った地面や擁壁
・がけや斜面の近く
・天井が膨らんでいる部屋
建物から異音がする、柱や壁が大きく傾いているといった場合は、絶対に中へ入らないでください。
自分で屋根へ上らない
屋根の状態が心配でも、自分で上って確認するのは避けてください。
余震による転倒だけでなく、割れた瓦やずれた屋根材の上で足を滑らせる危険があります。
ブルーシートをかける作業も、危険ですので自分で行うのはやめましょう。
電気設備に触れない
雨漏りや配管の破損によって、照明やコンセントが濡れている場合があります。
濡れた電気設備へ触れると、感電や漏電につながるかもしれません。
災害後の住宅修理で注意したい悪質業者の手口

1.「無料で点検します」と突然訪問する
無料という言葉で家に入り、点検後に高額な修理を勧める手口です。
会社名や訪問目的が分からない業者を、屋根や床下へ入れないようにしましょう。
2.「近所で工事をしている」と声をかける
「近くの屋根から、お宅の瓦がずれているのが見えた」などと話し、点検へ誘導します。
本当に近所で工事をしているかどうかにかかわらず、その業者へ依頼する必要はありません。
3.屋根へ上がりたがる
一度屋根へ上げてしまうと、点検前の状態を確認できません。
別の住宅の写真を見せられたり、破損の原因を判断できなかったりする可能性もあります。
屋根の確認は、自分で依頼した信頼できる業者へ任せてください。
4.「今すぐ直さないと危険」と不安をあおる
「次の地震で倒壊する」「今日中に修理しないと雨漏りする」など、強い言葉で契約を急かします。
どこが、なぜ危険なのか、写真や調査結果を見せてもらいましょう。
5.「今日だけ安くする」と即決を迫る
「今日契約すれば半額」「職人が近くにいるので今だけ安い」と言われても、すぐに決める必要はありません。
大幅な値引きができる理由や、元の工事金額に根拠があるかを確認してください。
6.「火災保険で無料になる」と断言する
保険が適用されるかどうかは、修理業者ではなく保険会社が判断します。
自然災害による損害が対象になる場合はありますが、経年劣化は原則として補償されません。
契約する前に、加入している保険会社や代理店へ直接連絡しましょう。
7.自治体や保険会社の関係者を名乗る
「市役所から依頼された」「保険会社の紹介で来た」と説明し、信用させる手口です。
いったん話を終え、自分で調べた自治体や保険会社の公式窓口へ確認してください。
8.見積書の内容が「一式」ばかり
「屋根修理一式」「応急処置一式」だけでは、何にいくらかかるのか分かりません。
修理箇所、材料、数量、作業費、足場代、処分費などを分けて記載してもらいましょう。
9.高額な前受金を求める
工事前に代金の全額や大部分を求められた場合は、慎重な確認が必要です。
前払いがすべて問題というわけではありませんが、支払い時期と工事日程を書面に残してください。
10.会社情報や許可、保険を確認できない
所在地や代表者、連絡先が分からない業者では、問題が起きたときに連絡が取れなくなる可能性があります。
ホームページがないことだけで悪質とは判断できませんが、会社の実態を確認できない場合は注意しましょう。
過去の被災地ではこのようなトラブルが起きています
災害後の住宅修理トラブルは、特別なものではありません。
過去の被災地では、実際に次のような相談が報告されました。
ブルーシートだけで高額な費用を請求された
過去には、屋根にブルーシートをかける作業を依頼したところ、当初聞いていた金額を大きく上回る約18万円を請求された事例が報告されています。
作業が終わってから初めて金額を伝えられることもあるため、応急処置だけであっても、
作業前に費用を書面で確認することが大切です。
安い点検から高額な屋根工事を勧められた
「3,000円で屋根を点検する」と訪問を受け、点検後に「放置すると雨漏りする」と言われ、約60万円の工事を契約した相談事例もあります。
一度点検を依頼すると、そのまま断りにくくなってしまうことがあります。
突然訪問した業者へ、その場で点検を依頼する必要はありません。
前払いしたのに工事が始まらない
「すぐに職人を手配する」と言われて代金を前払いしたものの、工事が始まらなかったり、業者と連絡が取れなくなったりするトラブルも報告されています。
工事前に高額な支払いを求められた場合は、支払いの理由と工事予定日を確認しましょう。
修理業者を選ぶときの5つの確認ポイント

業者を選ぶときは、価格の安さだけで決めないことが大切です。
次の5つを順番に確認してください。
1.会社の所在地と連絡先
会社名、所在地、代表者、固定電話、担当者名を確認します。
住所を調べたときに、空き地や無関係な建物が表示されないかも見ておきましょう。
2.工事実績と施工体制
地震による住宅被害では、屋根だけでなく、外壁や基礎、室内にも影響が出ることがあります。
誰が調査し、誰が施工するのか、工事中の管理を誰が行うのかを確認してください。
3.必要な建設業許可
建設業許可は、すべての小規模な修理に必要なものではありません。
ただし、請負金額が500万円未満などの軽微な工事を除き、原則として工事内容に応じた建設業許可が必要です。
大きな修繕を依頼する場合は、必要な許可を取得しているか確認しましょう。
許可業者の会社名や所在地は、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」でも調べられます。
4.賠償責任保険への加入状況
工事中に物を壊したり、第三者へけがを負わせたりする事故が起きる可能性はゼロではありません。
請負業者賠償責任保険やPL保険への加入状況は、万一の事故に備えている会社かを判断する材料になります。
保険へ加入しているかだけでなく、どのような事故が補償対象になるかも確認すると安心です。
5.見積書とアフターサポート
契約前に、次の内容を書面で確認してください。
- 修理する場所
- 工事内容と使用材料
- 工事金額
- 支払い時期
- 工事の開始日と完了予定日
- 追加料金が発生する条件
- 保証期間と保証範囲
- 施工後の連絡先
できる限り複数の業者から見積もりを取り、工事内容と説明を比較しましょう。
すでに契約や支払いをしてしまったときの対処法
少しでもおかしいと感じたら、追加の工事や支払いをいったん止めます。
次の資料は捨てずに保管してください。
保管しておく資料
・契約書
・見積書
・名刺やチラシ
・領収書や振込記録
・メールやLINE
・通話履歴
・工事前後の写真
いつ、誰から、どのような説明を受けたかもメモに残しましょう。
訪問販売で契約した場合、法律で定められた書面を受け取った日から8日以内であれば、書面やメールなどでクーリング・オフできる可能性があります。
一人で業者と交渉せず、消費者ホットライン「188」へ相談してください。
住宅工事や見積書の内容については、住宅専門の相談窓口「住まいるダイヤル」でも相談できます。
ROY株式会社の熊本地震への対応について
令和8年熊本地震により、住宅の点検や修繕の依頼が急増することが予想されます。
ROY株式会社では、できる限り迅速に復旧対応を行えるよう、全国の施工スタッフ・職人を九州支社へ集結させ、受け入れ体制を整えております。
安心してご依頼いただけるよう、次の対応を徹底しています。
- 適正価格での見積もり・施工
- 建設業許可に基づいた施工体制
- 請負業者賠償責任保険・PL保険への加入
- 被害状況と工事内容の丁寧な説明
- 施工後まで責任を持つアフターサポート
修理を急ぐ必要がある場合でも、説明を省いたまま契約や工事を進めることはありません。
被害状況を確認し、応急処置が必要な部分と、本格的な修繕が必要な部分を分けてご案内します。
まとめ

住宅に被害があるときは、まずご自身とご家族の安全を確保してください。
そのうえで被害状況を確認し、工事内容と金額を確認してから修理を依頼することが大切です。
住まいの破損や雨漏りなどでお困りのことがございましたら、小さなことでもご相談ください。
被災された皆さまが一日でも早く安心した生活を取り戻せるよう、社員・職人一同、誠実に対応してまいります。
