梅雨の時期に家が臭くなるのはなぜ?原因の見分け方と対策を徹底解説

梅雨の時期に家が臭くなるのはなぜ?原因の見分け方と対策を徹底解説

梅雨に入り雨の日が続くと、「玄関を開けた瞬間にカビ臭い」「部屋や押し入れが何となく臭う」「排水口やエアコンから嫌な臭いがする」と感じることがあります。

梅雨に家が臭くなりやすい主な理由は、湿度が上がって室内の水分が乾きにくくなるためです。
ただし、臭いの原因はカビだけではありません。排水口の汚れや封水切れ、部屋干しした洗濯物、エアコン内部、靴箱、さらには雨漏りや床下への浸水が関係している場合もあります。

この記事では、梅雨の時期に家が臭くなる原因と見分け方、自分でできる対策、専門業者へ相談すべきタイミングを詳しく解説します。

目次

梅雨になると家が臭くなりやすい理由

梅雨の時期は雨や曇りの日が続き、外の空気だけでなく室内の湿度も高くなります。
床、壁、家具、布製品などが吸収した水分が乾きにくくなり、カビや臭いの原因となる微生物が増えやすい環境になります。

また、雨の日は窓を閉めたまま過ごす時間が長くなるため、料理、汗、皮脂、ペット、洗濯物などの生活臭も室内に残りやすくなります。

2026年6月25日には、気象庁が台風第7号と梅雨前線の影響による大雨への警戒を呼びかけました。
ここ数日の雨を一つずつ地球温暖化が原因と断定することはできませんが、日本では大雨の年間発生回数が長期的に増えており、強い雨ほど増加率が大きい傾向が確認されています。
雨の日が続く時期は、単に部屋を消臭するのではなく、住宅内に湿気や雨水がたまっていないか確認することが大切です。

まずは、家のどこから、どのような臭いがしているか確認しましょう。

臭いの特徴臭いやすい場所考えられる原因
土や古い布のようなカビ臭押し入れ、壁際、寝室高湿度、結露、カビ
下水のような臭いキッチン、浴室、洗面所排水口の汚れ、封水切れ、接続不良
酸っぱい、生乾きのような臭い洗濯物、カーテン、ソファ水分が残った布製品、汚れ
エアコンをつけたときだけ臭うエアコンの吹出口フィルターや内部の汚れ、カビ
靴や汗のような臭い玄関、靴箱湿った靴、換気不足
雨の後に強くなるカビ臭天井、壁、窓まわり、床下雨漏り、浸水、建材内部の湿気

臭いが複数の部屋に広がっている場合でも、発生源は一か所だけということがあります。

消臭剤を置く前に、臭いが最も強い場所を探してみましょう。

梅雨に家が臭くなる主な原因

梅雨に家が臭くなる主な原因

1.高い湿度でカビが発生している

梅雨に感じる「家の臭い」で特に多いのが、カビによる臭いです。

カビは浴室や洗面所だけでなく、家具の裏、押し入れ、窓まわり、壁紙の継ぎ目、畳、マットレスの下などにも発生します。
空気が流れにくい場所では、見える範囲にカビがなくても、壁の裏側や家具との隙間で増えていることがあります。

東京都の住環境に関する指針では、室内湿度の目安を40~60%としています。湿度が高い状態が続く場合は、換気や除湿によって水分を減らす必要があります。

2.家具の裏や押し入れで結露している

窓に水滴が付いていなくても、家具の裏、押し入れの奥、北側の壁など、見えにくい場所で結露していることがあります。

外壁に面した壁へ家具をぴったり付けていると空気が流れにくくなり、壁と家具の間に湿気がこもります。

押し入れやクローゼットも同様です。
布団や衣類を隙間なく詰め込むと奥に空気が届かず、カビ臭さが発生しやすくなります。

家具や収納物を少し離し、壁や床に変色湿り黒い点がないか確認しましょう。

3.排水口の汚れや封水切れが起きている

キッチン・浴室・洗面所・洗濯機の排水口から下水のような臭いがする場合は、排水トラップを確認します。

排水トラップには「封水」と呼ばれる水がたまっており、下水道側の臭いや害虫が室内へ入るのを防いでいます。

封水が減っている、排水トラップの部品がずれている、排水口に髪の毛や油汚れがたまっている場合は、臭いが上がりやすくなります。

特に大雨の後は、排水管内の水量や空気の圧力が変わり、ゴボゴボ音下水臭が現れることもあります。

4.エアコン内部に汚れやカビがある

エアコンを動かしたときだけ臭う場合は、フィルターや内部に付着したホコリ、生活臭、カビなどが原因として考えられます。
冷房や除湿運転では、エアコン内部に結露水が発生します。
湿った状態にホコリや汚れが加わると、臭いが発生しやすくなります。

自分で清掃する場合は、取扱説明書で認められているフィルターや外装部分までにとどめましょう。吹出口の奥に黒い汚れがある、清掃しても臭いが消えない場合は、専門的な点検や洗浄が必要です。

5.部屋干しした洗濯物や布製品が乾いていない

梅雨は洗濯物が乾くまでに時間がかかり、生乾きの臭いが残りやすくなります。

洗濯物だけでなく、カーテン・ラグ・ソファ・クッション・寝具なども汗や皮脂を含んだ状態で湿気を吸収すると臭いの原因になります。

室内干しでは、洗濯物同士の間隔を空け、サーキュレーターや扇風機で風を当てましょう。
エアコンの除湿運転や除湿機を組み合わせると、乾燥までの時間を短くできます。

6.玄関や靴箱に湿気がこもっている

雨でぬれた靴をそのまま靴箱へ入れると、水分と汚れが内部にこもります。

玄関は外から湿気が入りやすい一方、窓がなく換気しにくい住宅も少なくありません。靴箱を開けたときに臭いが強い場合は、靴と棚板の両方を確認しましょう。

ぬれた靴はすぐに収納せず、表面の水分や泥を取り除いてから乾かします。
靴箱の扉も定期的に開け、空気を入れ替えてください。

7.雨漏りや床下への浸水が起きている

雨が降った後に臭いが強くなる場合は、雨漏り床下への浸水にも注意が必要です。

屋根や外壁から入った雨水が壁や天井の内部にたまると、表面が乾いて見えても、建材の裏側で湿った状態が続くことがあります。
雨どいの詰まり、外壁のひび割れ、窓まわりのシーリング劣化、床下通気口からの雨水侵入なども確認が必要です。

次の症状がある場合は室内の除湿だけで済ませず、建物の点検を検討しましょう。

  • 雨の日や雨上がりだけ臭いが強くなる
  • 天井や壁にシミがある
  • 壁紙が浮いている、波打っている
  • 床が湿っている、柔らかく感じる
  • 窓や外壁付近からカビ臭がする
  • 床下や収納内の臭いが強い

梅雨に確認したい家の臭いチェック

梅雨に確認したい家の臭いチェック

1.部屋ごとに臭いを確認する

まずは窓を閉めた状態で、玄関・リビング・寝室・キッチンや浴室などの水まわり、押し入れやクローゼットの順に臭いを確認しましょう。

すべての部屋で同じように臭う場合は、室内全体の湿気や換気不足が関係している可能性があります。
一方、一部屋や特定の場所だけ臭う場合は、その周辺にカビ、排水口の汚れ、濡れた布製品、雨漏りなどの原因が隠れているかもしれません。

臭いが最も強い場所を見つけることで、原因を絞り込みやすくなります。

部屋を移動しながら、どこで臭いが強くなるかを確認してみましょう。

2.温度・湿度計を置く

室内がじめじめしていると感じても、感覚だけでは湿度を正確に判断できません。
リビングや寝室だけでなく、押し入れやクローゼットの近くなど、湿気がこもりやすい場所にも温度・湿度計を置いて確認しましょう。

同じ家の中でも、部屋の向きや風通しによって湿度は異なります。特定の場所だけ湿度が高い場合は、その周辺で結露やカビが発生している可能性があります。

湿度が60%を超える状態が続くときは、換気扇や24時間換気を使用し、エアコンの除湿運転や除湿機も活用しましょう。

湿度の高い場所を見つけると、臭いの原因となっている場所を絞り込みやすくなります。

3.家具や収納の奥を見る

タンスやベッド、棚などを安全に動かせる範囲で少し前へ出し、家具の裏側にある壁や床を確認しましょう。

家具の裏は空気が流れにくく、梅雨の時期は湿気がこもりやすい場所です。
壁に黒い点や変色がある、床が湿っている触ると冷たく感じる場合は、結露やカビが発生している可能性があります。

押し入れやクローゼットでは、布団や衣類、収納ケースを少し動かし、奥の壁や床に湿り、カビ、シミがないか確認してください。

重い家具を無理に動かすと、転倒や床の傷につながるため、難しい場合は見える範囲だけ確認しましょう。

臭いが強いのに表面に異常が見つからない場合は、家具や収納の裏側に湿気が隠れていることがあります。

4.排水口に水を流す

普段あまり使わない洗面台や床の排水口には、コップ1〜2杯程度の水をゆっくり流してみましょう。

排水口の内部には、下水の臭いを防ぐための「封水」と呼ばれる水がたまっています。長期間使っていない場所では、この水が蒸発して減り、下水臭が上がってくることがあります。

水を流したあとに臭いが弱くなれば、封水が減っていた可能性があります。一方で、水の流れが悪い、排水口から水が戻ってくる、ゴボゴボ音が続く場合は、詰まりや排水管の不具合も考えられます。それ以上水を流さず、専門業者へ相談しましょう。

水を流して臭いが弱くなるかどうかで、封水切れが原因か判断しやすくなります。

5.エアコンを短時間運転する

エアコンを短時間運転し、電源を入れた直後や風が出始めたときに、カビ臭さ酸っぱい臭いが強くならないか確認しましょう。

運転したときだけ臭いが強くなる場合は、フィルターにたまったホコリや、エアコン内部の汚れ・カビが原因となっている可能性があります。特に冷房や除湿を使用する時期は、内部に結露が発生しやすく、湿気と汚れが残ると臭いにつながります。

フィルターは、取扱説明書に従って取り外し、ホコリを清掃してください。
ただし、吹出口の奥や内部部品を無理に分解したり、市販の洗浄スプレーをむやみに使用したりするのは避けましょう。故障や水漏れの原因になることがあります。

エアコンをつけたときだけ臭う場合は、部屋全体ではなく、エアコン内部が臭いの発生源になっている可能性があります。

6.雨の前後で臭いの変化を記録する

臭いが気になる日には、天気や時間帯、臭いが強かった場所を簡単に記録しておきましょう。

「晴れの日は気にならないが、雨が降ると臭う」「大雨の翌日にカビ臭さが強くなる」といった変化がある場合は、雨漏りや床下への浸水、排水管内の圧力変化などが関係している可能性があります。

天井や壁のシミ、床の湿り、排水口の異音などを見つけた場合は、写真も残しておくと安心です。専門業者へ相談するときに、いつ・どこで・どのような臭いがしたのかを伝えやすくなり、原因の特定にも役立ちます。

臭いと天候の関係が分かると、室内の湿気だけでなく、雨水や排水設備の影響も判断しやすくなります。

自分でできる梅雨の臭い対策

24時間換気を止めない

自分でできる梅雨の臭い対策・24時間換気を止めない

住宅に24時間換気システムがある場合は、基本的に止めずに運転します。

給気口や換気口が家具、ホコリ、フィルターの汚れなどでふさがれていないかも確認してください。換気扇だけを動かしても、空気の入口がなければ十分に換気できません。

除湿機やエアコンを活用する

自分でできる梅雨の臭い対策・除湿機やエアコンを活用する

雨の日は、窓を長時間開けることで外の湿った空気が入る場合があります。

屋外の湿度が高い日は、24時間換気を使用しながら、エアコンの除湿運転や除湿機を活用する方法が適しています。

家具と壁の間に隙間をつくる

自分でできる梅雨の臭い対策・家具と壁の間に隙間をつくる

外壁に面する家具は、壁へ密着させず、空気が通る隙間をつくります。

押し入れやクローゼットも詰め込みすぎず、すのこやラックを使って床や壁との間に空間を確保しましょう。

水分と汚れを残さない

自分でできる梅雨の臭い対策・水分と汚れを残さない

浴室を使用したあとは壁や床の水分を減らし、換気扇を使用します。

キッチンや洗面台では、排水口のごみ受け、ヘアキャッチャーなど、取り外せる部品を定期的に清掃してください。

臭いを芳香剤だけで隠さない

自分でできる梅雨の臭い対策・臭いを芳香剤だけで隠さない

芳香剤や消臭スプレーで一時的に臭いを感じにくくすることはできますが、湿気、カビ、排水不良、雨漏りは改善しません。

臭いが繰り返す場合は、発生源を探すことが大切です。

専門業者へ依頼すべきタイミング

次のような症状が見られる場合は、ご自身で無理に対処せず、できるだけ早めに専門業者へ相談してください。

  • 換気や除湿をしても臭いが消えない
  • 雨が降るたびに同じ場所が臭う
  • 天井や壁にシミ、変色、膨れがある
  • 壁紙や床材が浮いている
  • 床下や収納内が強くカビ臭い
  • 排水口の清掃後も下水臭が続く
  • 複数の排水口から臭いがする
  • エアコン内部に黒い汚れが見える
  • 家族がせき、鼻水、目のかゆみなどを感じる

見えるカビだけを拭き取っても、壁内や床下に水分が残っていれば再発します。臭いの原因が建物内部にある場合は、表面の清掃ではなく、雨水の侵入経路や換気状態を確認する必要があります。

ROY

ROY株式会社だから分かる「家の臭い」の原因

梅雨の家の臭いは、清掃だけで解決できるとは限りません。

カビ臭だと思っていたものが雨漏りによる建材の湿りだったり、下水臭の原因が排水管の接続不良だったりすることもあります。床下へ雨水が入っている場合は、排水や換気だけでなく、基礎まわりや雨どい、外構の状態も確認が必要です。
住宅の総合リフォームに対応するROY株式会社では、内装や水まわりだけでなく、屋根・外壁の雨漏り、排水設備、床下、換気口、害虫・害獣被害まで、住宅全体を確認できます。

臭いが発生している部分だけを交換するのではなく、
・水分がどこから入ったのか
・なぜ湿気が抜けないのか
・壁や床の内部まで傷んでいないか
・排水管や換気設備に問題がないか
・再発を防ぐにはどの工事が必要か
まで整理できることが、総合リフォーム会社へ相談するメリットです。

原因が分からないまま内装だけを張り替えると、内部に残った湿気によって再びカビや臭いが発生する可能性があります。雨の後に臭いが強くなる場合は、早めに点検を受けましょう。

梅雨の家の臭いに関するQ&A

梅雨に家がカビ臭くても、晴れれば自然に直りますか?

一時的な湿気であれば、晴天時の換気や除湿によって弱くなることがあります。ただし、カビが発生している場合や建材内部がぬれている場合は、晴れても原因は残ります。

窓は雨の日でも開けたほうがよいですか?

強い雨や屋外の湿度が高い日は、窓を長時間開けると湿った空気が入る場合があります。24時間換気を止めず、除湿機やエアコンを併用しましょう。雨が弱く、屋外の空気が比較的乾いているときは、短時間の換気も有効です。

カビ臭い場所に消毒用アルコールを使ってもよいですか

素材やカビの範囲によって対応が異なります。
壁紙や木材は変色・劣化する場合があるため、目立たない場所で確認してください。広範囲のカビや壁内部のカビは、ご自身で処理せず専門業者へ相談しましょう。

排水口を掃除しても臭いが消えないのはなぜですか?

封水切れ、トラップ部品のずれ、排水ホースの接続不良、排水管の詰まりなどが考えられます。複数の排水口で臭う場合は、共通する排水管や屋外の排水ますも点検が必要です。

山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 北斗

ROY株式会社 元施工担当

屋根工事や外装リフォーム、雨漏り修理など、住宅の施工業務に長年携わってきました。
本記事では、これまでに手がけた数多くの現場経験と専門知識をもとに、
ご家庭で役立つ実践的な情報をお届けしています。

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