ネズミ駆除にバルサン(くん煙剤)は効く?メリット・デメリットと正しい使い方を解説します

ネズミ サムネイル
目次

はじめに

夜中に天井や壁の中から音がすると、「もしかしてネズミ…?」と不安になりますよね。
そんなとき、手軽に購入できるバルサンを思い浮かべる方は少なくありません。
確かに、くん煙剤は害虫対策としては有効ですが、ネズミ対策としては「できること」と「できないこと」がはっきり分かれます。

間違った期待を持って使ってしまうと、「一度静かになったのに、また出てきた」という結果になりがちです。本記事では、ネズミ駆除にバルサンを使う際の現実的な効果と限界、そして次に取るべき対策について詳しく解説していきます。

ネズミ駆除にバルサン(くん煙剤)は効果がある?

結論から言うと、バルサンはネズミを駆除するための薬剤ではありません

バルサンはゴキブリやダニなどの害虫を対象としたくん煙剤で、
ネズミに対しては一時的いな追い出し(忌避)効果が期待できる程度です。

そのため、

  • ネズミを確実に退治する
  • 住み着いたネズミを完全にいなくする

といった目的では、バルサンだけでは不十分と言えます。

バルサンでできること・できないこと

バルサンは手軽に使えるため、「これを使えばネズミも何とかなるのでは?」と期待してしまいがちです。
しかし、ネズミ対策として効果を正しく理解していないと、思ったような効果が得られず被害が長引いてしまうこともあります。

ここでは、バルサンでできることとできないことを整理し、過度な期待を持たずに活用するためのポイントを解説します。

バルサンでできること

バルサンの煙や成分は、ネズミにとって強い刺激となるため、一時的にその場を離れさせる効果が期待できます。
特に、部屋の隅や収納スペースなど、巣が浅い場所にある場合には、居心地が悪くなり別の場所へ移動することがあります。

また、 ネズミが運び込んだノミやダニなどの害虫にも効果があるため、ネズミ由来の二次被害対策として役立つ点もメリットです。
被害が初期段階であれば、物音が一時的に減るなど、変化を感じられるケースもあります。

バルサンでできないこと

一方で、バルサンはネズミを駆除するための薬剤ではありません
そのため、煙を嫌がって移動したとしても、ネズミ自体がいなくなるわけではなく、天井裏や壁の中など、煙が届きにくい場所へ逃げ込む可能性があります。

また、侵入口や巣を取り除く効果はないため、根本的な原因がのこったままでは再発しやすいと言う問題もあります。

バルサンはあくまで補助的な対策であり、単体でネズミ問題を解決できるものではありません。

過度な効果は期待せず、他の対策と組み合わせることが大切

バルサンは、ネズミ対策の第一歩として使うことはできますが、それだけに頼ると効果が限定的です。
侵入口の封鎖や忌避剤の使用など、他の対策と組み合わせつことで、はじめて意味のある対策になります。

「できること」「できないこと」を理解した上で使うことが無駄な手間や再発を防ぐポイントです。

ROY株式会社 害獣駆除 栃ノ心アンバサダー

ネズミ駆除にバルサンを使うメリット

ネズミ被害に気付いたとき、「いきなり業者を呼ぶのはハードルが高い」と感じる方もお多いのではないでしょうか。
そんなとき、バルサンは自分で試せる対策のひとつとして選ばれやすいアイテムです。
ここでは、ネズミ対策としてバルサンを使うことで得られるメリットを紹介します。

手軽に入手でき、すぐに対策を始められる

バルサンはドラッグストアやホームセンターで簡単に購入でき、特別な道具や知識がなくても使用できます。
「今すぐ対策がしたい」「被害が広がる前に動きたい」という場面で、思い立ったその日に行動できる点は大きなメリットです。

自分で対応できるため費用を抑えられる

専門業者に依頼する場合、調査や施工に一定の費用がかかります。
一方、バルサンであれば比較的安価で試すことができ、初期対応としてコストを抑えられる点も魅力的です。

被害が軽度であれば、まずは自分で様子を見るという選択肢も取りやすくなります。

ネズミ由来の害虫対策を同時に行える

ネズミがいる環境では、ノミやダニなどの害虫が発生していることも少なくありません。
バルサンはこうした害虫にも効果があるため、ネズミそのものだけでなく、周辺環境の衛生対策としても役立ちます。

「最近痒みが気になる」「小さな虫を見かける」といった場合には同時対策できる点はメリットと言えるでしょう。

被害状況を見極めるきっかけになる

バルサンを使用した後に

  • 音がしなくなった
  • 別の場所で気配を感じるようになった

といった変化があれば、ネズミの行動範囲を把握する手がかりになります。
これは、今度の対策を考える上で重要な判断材料になります。

ネズミ駆除にバルサンを使うデメリット・限界

手軽に使えるバルサンですが、ネズミ対策としてはいくつか知っておくべき弱点があります。
メリットだけを見て使用すると。「思ったほど効果がなかった」「結局また出てきた」と感じてしまうこともあるでしょう。
ここでは、実際によくあるデメリットや注意すべきポイントを解説します。

ネズミを「駆除」する効果はない

最も大きなデメリットは、ネズミを直接退治する効果がないことです。
バルサンの煙はネズミにとって不快でがありますが、致死性はほとんどありません。

そのため、ネズミは煙を避けて

  • 天井裏
  • 壁の中
  • 別の部屋

などへ移動するだけで、問題が解決したわけではないケースが多く見られます。

煙が届かない場所には効果が期待できない

ネズミは警戒心が強く、人目につかない場所を好んで行動します。
特に天井裏や壁内部、床下などは、バルサンの煙が十分に行き渡らないことがほとんどです。
そのため、「部屋では静かになったのに、夜になると天井裏で音がする」といった状況が起こりやすくなります。

逃げた先で被害が広がる可能性がある

バルサンを使用することで、ネズミが家の外へ出ていくとは限りません。
場合によっては、別の部屋や別の階へ移動するだけということもあります。

結果として、「キッチンでは音がしなくなったが、今度は寝室で物音がする」
といったように、被害場所が変わるだけになるケースもあります。

再侵入を防ぐ効果はない

バルサンには、侵入口を塞いだり、巣を撤去したりする効果はありません。
そのため、家の中にネズミが入ってくる原因が残ったままだと、時間が経てば再び戻ってくる可能性が高くなります。

一時的に静かになった後、しばらくしてまた被害が再発すると言う声が多いのはこのためです。

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バルサン使用前に必ず知っておきたい注意点

バルサンは手軽に使える反面、使い方を誤ると十分な効果が得られなかったり、思わぬトラブルにつながることもあります。
ネズミ対策として使用する前に、必ず抑えておきたい注意点を確認しておきましょう。

ペットや人への影響に注意する

バルサンの煙や成分は、ネズミだけでなく人やペットにも刺激となる場合があります。
使用中は必ず外出し、犬・猫・小動物・鳥・爬虫類などのペットは別の安全な場所へ避難させてください。

特に

  • ケージ飼育の小動物
  • 水槽のある部屋

などは影響を受けやすいため、事前の対策が欠かせません。

食品・食器の扱いは事前に徹底する

バルサン使用前には、食品や食器類をそのまま放置しないよう注意が必要です。
密閉容器に入れるか、ビニール袋などで覆い、煙が直接かからないようにしましょう。

使用後は、テーブルや調理台などを軽く拭き取ることで、より安心して生活できます。

火災報知器・精密機器への対策を忘れない

くん煙剤を使用すると、火災報知器が反応してしまうことがあります。
事前に専用カバーをかける、または一時的に保護するなどの対策を行いましょう・

また、パソコンやカメラなどの精密機器がある場合は、取扱説明書を確認し、必要に応じて養生しておくと安心です。

使用後は必ず十分な換気を行う

バルサン使用後は、窓やドアを開けてしっかりと換気を行ってください。
寒気が不十分なまま生活を再開すると、ニオイや刺激が残ることがあります。

ネズミが「いなくなった」と早く判断しない

使用後に物音がしなくなると、「解決した」と感じてしまいがちですが、実際には移動しただけと言うケースも多くあります。
数日〜1週間ほどは様子を見て

  • 別の場所で音がしないか
  • フンなどの新しい痕跡がないか

を確認するようにしましょう。

注意点を守ることで無駄な失敗を防ぎ、正しく使えばネズミ対策の第一段階として役立つアイテムです。

ネズミ対策としてのバルサンの正しい使い方と手順

バルサンは、ただ使えば効果が出ると言うものではありません。
ネズミ対策として活用するためには、事前準備・使用・使用後の確認までをセットで行うことが重要です。
ここでは、失敗しにくい基本的な流れをステップごとに解説します。

STEP
ネズミの気配がある場所を把握する

まずは、ネズミが出入りしていそうな場所を確認しましょう。

  • 夜間に物音がする部屋
  • フンやかじり跡が見られる場所
  • キッチンや収納スペース周辺

どこにネズミがいるかを把握しておくことで、無駄なく効果的に対策できます。

STEP
使用前の準備を整える

バルサンを使う前に、以下の準備を行います。

  • 食品・食器を密閉または収納する
  • ペットを別の場所へ避難させる
  • 火災報知器にカバーをかける
  • 窓やドアを閉め、煙が行き渡る環境を作る

この準備を怠ると、効果が弱まったりトラブルの原因になるため注意が必要です。

STEP
可能であれば複数の部屋で同時に使用する

ネズミは煙を避けて移動するため、1部屋だけの使用では逃げ道を作ってしまう可能性があります。
被害が複数箇所に及んでいる場合は、可能な範囲で複数の部屋を同時に使用することで、効果を感じやすくなります。

STEP
使用中は外出し、指定時間を守る

バルサンをセットしたら、必ず外出し、製品ごとに定められた使用時間を守りましょう。
「早く換気した方がいいのでは?」と途中で戻ってしまうと、十分な効果が得られないことがあります。

STEP
使用後はしっかり換気する

使用後は、窓やドアを開けて十分に換気を行います。
ニオイが残らないよう、数十分〜1時間程度を目安に空気を入れ替えましょう。
その後、キッチンやテーブルなど、よく触れる場所を軽く拭き取ると安心です。

STEP
ネズミの動きや痕跡を確認する

換気後は、数日〜1週間ほど様子を見て、以下をチェックします。

  • 物音がしなくなったか
  • 別の場所で音がし始めていないか
  • 新しいフンやかじり跡がないか

これにより、ネズミが移動したのか、被害が続いているかの判断ができます。

STEP
他の対策と組み合わせる

バルサン使用後は、以下の対策を併用することで効果を高められます。

  • 忌避剤の設置
  • 粘着シートの設置
  • 侵入口(配管周り・通気口など)の封鎖

バルサンはあくまできっかけ作りと考え、次の対策に繋げることが重要です。

ステップ通りに行うことで失敗を防ぐことができます。
この流れで使用すれば次の対策に繋げやすくなるでしょう。

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バルサンだけで解決しない場合はどうする?

バルサンを使ったあと、一時的に物音が減ったとしても、それだけで安心してしまうのは要注意です。
ネズミは学習能力が高く、環境に慣れると再び同じ場所へ戻ってくることがあります。
そのため、バルサン使用後は「次の一手」を考えることが重要です。

忌避剤や粘着シートを併用する

バルサンでネズミの行動範囲が変わったと感じたら

  • 忌避剤を通り道や侵入口付近に設置する
  • 粘着シートを壁沿いや隅に配置する

といった対策を組み合わせることで、再侵入や居着きを防ぎやすくなります。
特に粘着シートは、ネズミの移動ルートを把握するための「確認用」としても役立ちます。

侵入口を見つけて塞ぐ

ネズミ対策で最も重要なのが、侵入口を塞ぐことです。
いくら追い出しても、出入り口が残っていれば被害は繰り返されます。

よくある侵入口の例としては、

  • 配管の隙間
  • 通気口
  • エアコンの配管周辺
  • 床下や屋根のわずかな隙間

などが挙げられます。
金網やパテなどを使って、物理的に侵入できない状態を作ることが再発防止につながります。

フンや巣の痕跡は清掃・消毒する

ネズミのフンや尿、巣材が残っていると、再び戻ってくる原因になります。
清掃の際は、素手で触れず、手袋やマスクを着用した上で作業を行いましょう。

衛生環境を整えることも、ネズミ対策の大切なポイントです。

自力駆除が難しいケースと業者に相談すべき目安

自分でできる対策には限界があります。
次のような状況に当てはまる場合は、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

天井裏や壁の中から毎晩音がする

目に見えない場所で被害が続いている場合、個人での対応は難しく、被害が拡大しやすい状態です。

何度対策しても再発を繰り返す

追い出しても戻ってくる場合は、

  • 巣が残っている
  • 侵入口が特定できない

といった可能性が高く、専門的な調査が必要になります。

フンや尿の被害が広範囲に及んでいる

被害が進行すると、悪臭や衛生面の問題だけでなく、配線をかじられるなど住宅トラブルにつながる恐れもあります。

小さな子どもやペットがいる家庭

ネズミは病原菌を媒介することがあり、健康面への被害への影響を考えると、安全性を重視した対応が必要です。

まとめ バルサンは最初の一歩として使うのが正解

バルサンは、ネズミを一時的に追い出したり、周辺の害虫対策など、補助的な役割としては有効です。
しかし、完全な駆除や再発防止を目的とする場合には不十分であり、他の対策との併用が欠かせません。

被害の状況に応じで、自分でできる範囲で対策を進めたり、難しいと感じたら専門業者へ相談しましょう。
適切な判断が、ネズミ被害を長引かせないための大切なポイントです。

ROY株式会社でもネズミ駆除を承っております。
お気軽にお問い合わせください。

山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 海斗

害虫害獣駆除センター 研究員

害虫・害獣の生態や効果的な忌避方法を専門に研究する害虫害獣駆除センターの研究員です。 本記事では、自社試験調査の結果や国内外の学術論文に基づくデータをもとに、 信頼性の高い情報をお届けしています。

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