イタチ駆除に補助金は使える?申請方法や業者に依頼するメリットを完全解説

目次

はじめに

天井裏から物音がする、異臭が気になる…。
そんな被害で「イタチかも?」と思って調べ始めたとき、多くの方が気になるのが駆除費用ではないでしょうか。
実は、イタチ被害の対策には自治体の補助金が使える場合があります。
この記事では、イタチ駆除に関する補助金の有無や条件、申請時の注意点について分かりやすく解説します。

ROY株式会社 害獣駆除 栃ノ心アンバサダー

イタチ被害の実態と深刻化する理由

イタチ被害は、単なる「野生動物の侵入トラブル」では済まされない問題です。
住まいの劣化や悪臭、衛生面のリスクなど、放置することで被害が拡大・長期かしやすいのが特徴です。

都市部で増加するイタチ被害

近年、都市部や住宅街でのイタチ被害が急増しています。
本来山林に生息するイタチですが、開発による生息地の減少や、餌となる小動物を求めて人里に降りてくるケースが増えているのです。

イタチは体長30センチほどの小型の哺乳類ですが、その被害は決して小さくありません。
天井裏に侵入したイタチは、断熱材を引きちぎって巣を作り、糞尿による悪臭や天井のシミを発生させます。さらに、ダニやノミの発生、感染症のリスクなど、健康面での被害も深刻です。

なぜイタチ駆除は難しいのか

イタチ駆除が困難な理由は複数あります。
まず、イタチは「鳥獣保護管理法」によって保護されている野生動物であり、許可なく捕獲や殺傷することは法律で禁止されています。違反すると1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

また、イタチは非常に警戒心が強く、縄張り意識も強い動物です。
一度追い出しても、同じ場所に戻ってくる習性があり素人が扱うには危険が伴います。

駆除費用の負担が大きい理由

専門業者にイタチ駆除を依頼すると、一般的に5万円から30万円程度の費用がかかります。
被害の規模や建物の構造、個体数によってはさらに高額になることもあります。

この費用には、捕獲作業だけでなく、侵入口の封鎖、糞尿の清掃・消毒、断熱材の交換など、再発防止のための総合的な対策が含まれます。
確実な駆除には専門知識と技術が必要なため、どうしても費用がかかってしまうのです。

だからこそ、補助金制度を活用することで経済的負担を軽減することが重要なのです。

イタチ駆除に関する補助金制度の全体像

イタチ駆除に関する補助金制度は、主に地方自治体が独自に設けている制度です。国による統一的な補助金制度は存在せず、各自治体が地域の実情に応じて制度を設計しています。

補助金の形態は大きく分けて3つのタイプがあります。

1. 駆除費用の一部補助型 専門業者に依頼した駆除費用の一部を自治体が負担してくれる制度です。補助率は自治体によって異なりますが、費用の3分の1から2分の1程度を補助するケースが多く見られます。

2. 捕獲報奨金型 イタチを捕獲した際に、1頭あたり一定額の報奨金が支給される制度です。金額は1,000円から5,000円程度が一般的で、農業被害が深刻な地域で多く採用されています。

3. 捕獲器貸し出し型 補助金ではありませんが、捕獲器を無料または低価格で貸し出す制度も、実質的な費用軽減につながります。捕獲器は購入すると1万円から3万円程度かかるため、貸し出し制度は非常に有効です。

対象となる害獣の種類

多くの自治体では、イタチだけでなく、複数の害獣を補助金の対象としています。主な対象動物は以下の通りです。

  • イタチ:住宅被害の代表格
  • ハクビシン:天井裏被害が多い
  • アライグマ:農作物被害も深刻
  • ヌートリア:河川周辺での被害
  • タヌキ:農業被害が中心
  • イノシシ:農地や山間部での被害

補助金額は害獣の種類によって異なり、一般的にイノシシやシカなど大型獣のほうが高額な傾向にあります。イタチの場合は小型獣に分類され、報奨金は1,000円から3,000円程度が相場です。

なぜ補助金制度があるのか

自治体が補助金制度を設ける背景には、いくつかの理由があります。

まず、農業被害の深刻化です。
イタチは小型ながら雑食性で、鶏などの家禽や農作物を食い荒らします。

農業従事者の高齢化が進む中、害獣対策の負担軽減は地域農業を守るために不可欠です。

次に、住環境の保護です。
イタチによる住宅被害は健康リスクを伴うため、公衆衛生の観点から対策が必要とされています。

さらに、生態系バランスの維持も重要な理由です。
外来種のアライグマやヌートリアとは異なり、イタチは在来種ですが、都市部での過剰な増殖は他の生物にも影響を与えるため、適切な個体数管理が求められています。

補助金がない地域もある

重要な点として、すべての自治体で補助金制度があるわけではありません
特に都市部では、農業被害が少ないため補助金制度を設けていない自治体も多く存在します。

ただし、補助金制度がない場合でも、捕獲許可の発行や捕獲器の貸し出し、駆除方法のアドバイスなど、何らかの支援を行っている自治体がほとんどです。

まずはお住まいの市区町村役場の環境課や農林課に問い合わせてみることをおすすめします。

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補助金申請の具体的な手順

ここで紹介する補助金の手順はあくまでも一例です。
補助金制度の内容は申請条件、必要書類は自治体ごとに異なるため、実際に申請する際は、必ずお住まいの自治体の窓口や公式サイトで最新情報を確認するようにしましょう。

STEP
自治体への事前相談

補助金申請の第一歩は、お住まいの自治体への相談です。市区町村役場の環境課、農林課、または生活衛生課などが窓口となっているケースが多いです。

事前相談では以下の点を確認しましょう。

  • 補助金制度の有無と内容
  • 対象となる害獣の種類
  • 補助金額と補助率
  • 申請資格と条件
  • 必要な書類
  • 申請期限と予算枠

自治体によっては予算に限りがあり、先着順で締め切られることもあります。被害に気づいたら、できるだけ早めに相談することが重要です。

STEP
捕獲許可の申請

イタチは鳥獣保護管理法で保護されているため、捕獲する前に必ず許可を取得する必要があります。許可申請には以下の書類が一般的に必要です。

  • 鳥獣捕獲等許可申請書
  • 被害状況を示す写真や図面
  • 捕獲場所の地図
  • 実施者の名簿(自分で行う場合は自分の情報)
  • 捕獲方法の説明書

申請から許可が下りるまで、通常1週間から2週間程度かかります。緊急性が高い場合は、その旨を伝えることで迅速な対応をしてもらえる可能性があります。

なお、メスのイタチは保護の対象となっており、多くの地域で捕獲が制限されています。オスのイタチのみが捕獲対象となる点に注意が必要です。

STEP
業者選びと見積もり取得

自分で駆除を行う場合は別として、専門業者に依頼する場合は業者選びが重要です。
補助金を申請する際には、正式な見積書や領収書が必要となるため、信頼できる業者を選ぶことが大切です。

優良業者を選ぶポイントは以下の通りです。

  • 現地調査を無料で行ってくれるか
  • 見積もりが詳細で明確か
  • 追加費用の有無を明示しているか
  • 再発防止の保証があるか
  • 必要な許可や資格を保有しているか
  • 実績と口コミが豊富か

複数の業者から相見積もりを取ることで、適正価格を把握できます。補助金申請に必要な書類の発行についても、事前に業者に確認しておくとスムーズです。

STEP
駆除作業の実施

捕獲許可を取得し、業者が決まったら、実際の駆除作業に入ります。専門業者の駆除作業は通常、以下の流れで進みます。

詳細な現地調査 イタチの侵入経路、被害箇所、個体数などを徹底的に調査します。

捕獲作業 箱わなや囲いわななどを設置し、イタチを捕獲します。捕獲には数日から数週間かかることもあります。

清掃・消毒作業 糞尿の清掃と徹底的な消毒を行います。ダニやノミの駆除も同時に実施します。

侵入口の封鎖 イタチが再び侵入できないよう、わずかな隙間も金網やパンチングメタルで塞ぎます。イタチは3センチの隙間があれば侵入できるため、徹底的な封鎖が必要です。

断熱材の交換・修繕 被害を受けた断熱材の交換や、建物の修繕を行います。

STEP
補助金の申請手続き

駆除作業が完了したら、いよいよ補助金の申請です。一般的に必要となる書類は以下の通りです。

  • 補助金交付申請書
  • 駆除業者の見積書(写し)
  • 駆除費用の領収書(原本または写し)
  • 作業完了報告書
  • 作業前後の写真
  • 捕獲許可証の写し
  • 捕獲報告書(捕獲した場合)
  • 振込先口座の情報

自治体によっては、実際に捕獲したイタチの写真や、尻尾など身体の一部の提出を求められることもあります。これは補助金の不正受給を防ぐための措置です。

申請書類に不備があると、補助金の支給が遅れたり、最悪の場合は受給できなくなったりする可能性があります。提出前に必ず書類の確認を行いましょう。

STEP
補助金の受け取り

申請書類を提出した後、自治体による審査が行われます。審査期間は通常1か月から2か月程度です。

審査が通れば、指定した口座に補助金が振り込まれます。報奨金の場合は、捕獲確認後に現金や商品券で支給される場合もあります。

補助金を活用する際の注意点とポイント

補助金制度を利用する上で、最も重要なのは「事前の確認」です。
多くの自治体では、駆除作業の前に申請を行う必要があります。先に駆除を行ってから申請しても、補助金が受けられないケースがほとんどです。

また、年度ごとに予算が決まっているため、予算消化後は申請を受け付けてもらえません。
特に農業被害が深刻な地域では、春から夏にかけて申請が集中する傾向があります。早めの行動が肝心です。

補助金対象外となるケース

以下のような場合は、補助金の対象外となることがあります。

  • 事前申請を行わなかった場合
  • 自治体が定める対象者の条件を満たしていない場合
  • 捕獲許可を取得せずに駆除を行った場合
  • 指定された方法以外で駆除を行った場合
  • 虚偽の申請や書類の不備がある場合
  • 申請期限を過ぎた場合

特に注意が必要なのは、賃貸物件に住んでいる場合です。多くの自治体では、建物の所有者のみを補助金の対象としています。賃貸の場合は、まず大家さんや管理会社に相談し、駆除の承諾を得ることが先決です。

自分で駆除する場合の注意事項

費用を抑えるために自分で駆除を試みる方もいらっしゃいますが、いくつかの注意点があります。

まず、捕獲許可の取得は必須です。無許可での捕獲は法律違反となります。
また、メスのイタチは保護対象となっているため、オスメスの判別が必要です。

捕獲器を扱う際は、イタチが興奮して攻撃してくる可能性があるため、厚手の手袋や防護服の着用が推奨されます。また、イタチは悪臭を放つため、屋外で作業を行い、十分な換気を確保しましょう。

捕獲後は、自治体の指示に従って適切に処分する必要があります。多くの場合、山林への放獣が求められますが、放獣場所には制限があるため、事前に確認が必要です。

専門業者に依頼するメリット

自分で駆除を行うことも可能ですが、専門業者に依頼することで以下のようなメリットがあります。

確実性の高さ プロの技術により、確実にイタチを駆除できます。個体数の把握から再発防止まで、総合的な対策が可能です。

時間と労力の節約 捕獲には時間がかかることが多く、毎日の餌の交換や見回りが必要です。仕事や家事で忙しい方にとって、大きな負担となります。

安全性の確保 イタチは感染症を媒介する可能性があり、噛まれたり引っかかれたりするリスクがあります。専門業者なら適切な防護措置を取りながら作業を進められます。

再発防止の徹底 素人では見逃しがちな侵入口も、プロの目でしっかりと封鎖します。多くの業者が保証制度を設けているため、万が一の再発時も安心です。

補助金を活用すれば、専門業者への依頼費用を大幅に軽減できます。長期的な視点で見れば、確実で安全な専門業者への依頼がコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

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イタチ駆除もROY株式会社にご相談ください

ROY株式会社でもイタチに関するトラブルを承っております。
再発防止策も徹底、アフターサービスも充実しているので、ぜひご相談ください。
イタチトラブルは、9,820円〜

お気軽にご相談ください。

Q&A

補助金はいくらくらいもらえますか?

自治体によって大きく異なりますが、捕獲報奨金の場合は1頭あたり1,000円から5,000円程度が一般的です。駆除費用の一部補助の場合は、費用の3分の1から2分の1程度が補助されることが多いです。具体的な金額は、お住まいの自治体に直接お問い合わせください。

賃貸住宅でも補助金は使えますか?

多くの自治体では建物の所有者を対象としているため、賃貸住宅にお住まいの方は対象外となることが多いです。ただし、まずは大家さんや管理会社に相談し、所有者側で申請してもらえるか確認してみましょう。

自分で駆除した場合でも補助金は受けられますか?

はい、多くの自治体では自分で駆除した場合でも補助金や報奨金の対象となります。ただし、事前に捕獲許可を取得し、自治体が定める手順に従って駆除を行う必要があります。

申請から支給までどのくらい時間がかかりますか?

自治体によって異なりますが、申請書類を提出してから1か月から2か月程度が一般的です。年度末など繁忙期はさらに時間がかかることもあります。

補助金の予算がなくなることはありますか?

はい、多くの自治体では年度ごとに予算が決まっており、予算消化後は申請を受け付けてもらえません。特に被害が多い地域では早めに予算が尽きることもあるため、早期の申請が重要です。

イタチのメスも捕獲できますか?

多くの地域では、メスのイタチは保護対象となっており捕獲が制限されています。オスのイタチのみが捕獲対象となる点に注意が必要です。詳細はお住まいの自治体に確認してください。

まとめ 賢く補助金を活用してイタチ被害から解放されよう

イタチ駆除には専門的な知識と技術、そして相応の費用が必要です。
しかし、自治体の補助金制度を上手に活用することで、経済的負担を大幅に軽減できます。

イタチ被害を放置すると、建物の損傷だけでなく、健康被害のリスクも高まります。
補助金制度を賢く活用して、一日も早く安心できる住環境を取り戻しましょう。

まずはお住まいの自治体に相談し、同時に信頼できる専門業者にも問い合わせてみてください。

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山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 海斗

害虫害獣駆除センター 研究員

害虫・害獣の生態や効果的な忌避方法を専門に研究する害虫害獣駆除センターの研究員です。 本記事では、自社試験調査の結果や国内外の学術論文に基づくデータをもとに、 信頼性の高い情報をお届けしています。

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