
はじめに
2025年に東北地方で発生した大規模地震では、青森県を中心に震度6強の揺れが観測され、建物被害は延べ540件と報じられています。
多くの住宅で瓦屋根の被害が報告されました。
特に棟瓦のズレや歪み、外から分かりにくい軽微な浮きが多く、後になって雨漏りが見つかるケースが相次いでいます。
瓦屋根は非常に耐久性が高く、美しい日本家屋を象徴する建材です。
一方で、地震の横揺れを受けると、瓦同士のかみ合わせがわずかにずれ、その隙間から雨水が侵入しやすくなる特徴があります。
今回の地震でも「一見すると無傷に見えるが、防水シートが破れていた」「棟瓦のズレが内部腐食の原因になっていた」というケースが多数確認されています。
地震後の瓦屋根は、ほんの数ミリのズレでも雨漏りの入口になり、放置すれば建物全体の劣化につながる可能性があります。
そのため、外観に問題がなく見えても、早めの専門点検が重要だといえるでしょう。
2025年の東北地震では、屋根材によって被害傾向に違いが見られました。
特に瓦屋根は50%と最多で、棟瓦のズレや一部落下が多く確認されています。
スレート屋根は30%でひび割れが中心、金属屋根は20%と比較的被害が少ないものの棟板金の浮きが見られました。
※被害割合は速報傾向に基づく推定イメージです。
この記事では、
- 瓦屋根が地震でずれる理由
- 代表的な被害例
- 修理方法と費用相場
- 火災保険・地震保険・施工保証の違い
- 放置すると起こるリスク
について詳しく解説しています。
地震直後の不安を少しでも解消し、適切な判断ができるよう、ぜひ参考にしてください。
地震に弱いのは瓦の特性?構造と歴史から読み解く

瓦屋根は、日本の気候風土に適した素材として古くから使われてきた伝統ある建材。
その耐久性は高く、適切に維持すれば50年以上持つケースも。
しかし、耐震性という観点ではいくつか弱点があり、特に横揺れを受けると損傷が出やすい特徴があります。
瓦は“点で支える”構造で、大きな揺れに弱い傾向がある

瓦は何百枚ものパーツがバランスを取りながら屋根を構成しています。
それぞれが固定されているわけではなく、かみ合わせと重力によって安定している仕組みといえるでしょう。
しかし、地震のように横方向の力が働くと、瓦同士がわずかにずれ、連鎖的に歪みが生まれてしまうことがあります。
特に、下から突き上げるような縦揺れではなく、家全体を左右に揺らす横揺れのほうが瓦のズレを引き起こしやすいとされています。
地震の質によっても被害の出方が変わるため、見た目だけでは判断が難しい点が瓦屋根の特徴といえるでしょう。
瓦は重いほど揺れの影響を強く受ける可能性がある

瓦の重量は素材にもよりますが、一般的に1枚2.5〜4kgほどあります。
これが数百枚組み合わさるため、屋根全体では3〜5トンに達することも。
つまり、建物の最も高い位置に数トンの重さがのっている状態であり、地震が発生した際に強い慣性力が働く原因となるでしょう。
重い物体は動き出すと止まりにくく、この原理が瓦のズレや落下につながると考えられます。
古い工法は耐震性が低い傾向がある

2000年以前に建てられた住宅では、瓦の固定方法が現在ほど強化されていません。
棟瓦を土台に載せる「土葺き工法」や、釘の本数が少ない施工が一般的でした。
このような工法では地震の揺れに弱く、棟部分が大きく動きやすいといえるでしょう。
また、防水シート(ルーフィング)が劣化している住宅では、その破れや弱った部分から雨水が入り込みやすくなります。
築20年以上の瓦屋根は、地震後に特に注意が必要だと考えられます。
現代の防災瓦でも揺れの種類によっては損傷が出る可能性がある

現在主流になっている防災瓦(ロック式瓦)は、以前の瓦よりも固定力が高く、耐風・耐震性が大きく向上しています。
しかし、いくら防災瓦とはいえ、震度6以上の大きな揺れであればズレや浮きが発生するケースはあります。
地震の規模や揺れの方向によっては想定以上の負荷がかかるため、点検は欠かせないといえるでしょう。

地震後に必ずチェックしたい屋根の状態

屋根の点検は危険を伴うため、専門業者に任せるのが基本です。
しかし、それまでの応急的な確認として、地上からでも把握できる項目を紹介しましょう。
地震による主な屋根の被害内容
地震後のチェックリスト
一般の方でもできる安全チェックリスト
屋根の頂点にある棟瓦が波打って見える場合、内部の固定が弱まっている可能性があります。
瓦が浮くと影の形が乱れることがあり、数ミリのズレでも雨水が入り込みます。
割れた瓦の欠片や砂が雨樋に溜まっていないか確認しましょう。
雨水が入り始めると「ポタ…」という音や湿っぽさ、カビ臭が出ることがあります。
屋根の一部だけ濃く見える場合、瓦の下に水が回っている可能性があります。
瓦のズレを放置するとどうなる?重大なリスクを詳しく解説

瓦のズレは自然に直ることはありません。
放置すればするほどリスクは高まり、修理費も大きくなります。
雨漏りが内部に広がり、住宅全体の寿命を縮める恐れがある

瓦の隙間から入り込んだ水は、野地板や断熱材を濡らします。
湿気が溜まると腐食が進行し、カビが繁殖しやすい環境になります。
さらに進行すれば天井や壁紙にも影響が及び、大規模な修理が必要となる可能性があります。
シロアリ発生のきっかけになる可能性がある

湿った環境はシロアリにとって住みやすい条件が揃っています。
雨漏りを放置すると、屋根裏の木材や柱の周りにシロアリが発生するケースがあるでしょう。
シロアリ被害は家全体に影響するため、早めの対処が求められます。
カビの繁殖が進み、健康被害につながる恐れがある

カビはアレルギー症状や喘息の悪化要因になることがあります。
小さな子どもや高齢者がいる家庭では、カビの発生はできるだけ防ぎたいところでしょう。
瓦の落下による事故が発生するリスクがある

地震後は瓦が緩んでいる可能性があります。
余震や強風で瓦が落下した場合、通行人や隣家の車などへ被害が及ぶことがあります。
修理費が大幅に増える可能性がある

初期の段階であれば瓦の差し替えだけで済むこともありますが、放置すると下地まで傷み、葺き替えが必要になる場合があります。
修理費が数万円から数百万円へ跳ね上がるケースもあるため、早めの点検が重要といえるでしょう。
瓦屋根の修理方法と費用相場|状況に応じた工法を解説

地震による瓦の損傷は状態によって必要な修理が異なります。
一般的な修理方法と費用の目安をご紹介しましょう。
瓦の差し替え(軽微)
費用:1万〜5万円前後。
割れた瓦や大きくズレた部分のみ交換する作業です。
局所的な被害であれば比較的短時間で完了するでしょう。
棟瓦の積み直し(中規模)
費用:10万〜40万円ほど。
棟瓦のズレは雨漏りに直結するため、丁寧な工事が必要です。
古い葺き土を撤去し、下地材と防水シートを新しくする工法が採用されることが多いでしょう。
葺き直し工事(大規模)
費用:80万〜150万円。
瓦は再利用し、内部の防水シートを全面交換します。
築年数が経過した屋根には有効な方法といえます。
金属屋根への葺き替え(耐震性向上)
費用:120万〜180万円。
瓦よりも軽いため、耐震性を大幅に改善できます。
最近は災害対策の一環として選ばれるケースが増えています。

地震での瓦損傷に保険は使える?火災保険・地震保険・保証の違いを詳しく解説

瓦の修理費を抑えるうえで気になるのが保険や保証の適用範囲です。
ここを正しく理解しておかないと、予想外の出費につながることがあります。
火災保険は地震による損傷を補償しない
火災保険では、風災や雹災、落雷被害には対応しています。
しかし地震を原因とした損傷は対象外となるため、瓦のズレや破損には適用できません。
この点は見落とされがちなので注意が必要です。
地震保険は補償対象だが、支払い額は限定されることが多い
地震保険では、損害区分に応じて支払い額が決まります。
瓦のズレだけの場合、多くは「一部損」と判定されることが多いでしょう。
一部損では建物の時価の5%が支払われるため、大規模な修理には不足する可能性があります。
ただし、棟瓦が崩れたり、屋根の一部が脱落している場合は、小半損以上が認められるケースもあります。
査定には専門的な判断が必要なため、調査は専門家へ任せるのが安心といえるでしょう。

ROY株式会社は、点検・お見積りは無料。保険の資料提出にも協力しております。ぜひご相談ください。
施工保証・メーカー保証は地震を免責としている例が多い
瓦メーカーや施工業者の保証には「自然災害免責」が含まれていることがほとんど。
そのため、地震でずれた瓦は保証の対象外となる可能性があります。
修理を依頼する前に保証書を確認しておくと安心でしょう。
地震後に避けるべき行動


地震後の屋根トラブルの正しい対応ステップ




落下物や瓦のズレがないかを確認しましょう。


後で業者に見せる際や保険申請の際に役立ちます。


見た目では分からない損傷もあるため、専門家の判断が必要です。



ROY株式会社は、屋根と天井裏の両方を調査し、原因の特定から修理まで一貫してご案内しています。


原因によって保険適用の可否が変わるため、正確な診断が重要となります。
瓦屋根と他の屋根材の比較|耐震性・耐久性から考える選択肢


地震をきっかけに「屋根の材質を変えたほうが良いのか?」と悩む方は少なくありません。
ここでは瓦と他の屋根材の特徴を比較します。
瓦屋根のメリット・デメリット


瓦屋根は、粘土を焼き上げた陶器瓦やセメントを使った瓦で作られており、重厚感のある仕上がりが特徴の屋根材です。
メリット
- 高い耐久性で50年以上持つ場合がある
- 断熱性能が高い
- 伝統的な外観で美しい
デメリット
- 重量があり地震の影響を受けやすい
- 修理費がやや高い傾向がある
スレート屋根のメリット・デメリット


スレート屋根はセメントと繊維を混ぜて薄く成形した板材で、比較的軽量で扱いやすい素材として多くの住宅に採用されています。
メリット
- 瓦より軽いため耐震性が向上しやすい
- 初期費用が比較的安い
デメリット
- 耐久性が瓦に比べて低い
- 10〜15年ごとに塗装が必要
金属屋根のメリット・デメリット


金属屋根は主にガルバリウム鋼板などの金属板で構成されており、非常に軽いことが特徴です。
メリット
- 非常に軽量で耐震性が高い
- メンテナンス性が良い
- 葺き替えで一気に耐震性を上げられる
デメリット
- 断熱性は瓦に劣る場合がある(断熱材で補える)
主な屋根材比較表
| 屋根材 | 耐久性 | 耐震性 | 耐熱性 | コスト |
|---|---|---|---|---|
| 瓦屋根 | 非常に高い | 揺れに弱い | 熱を通しにくい | 高 |
| スレート屋根 | やや低い | 揺れに強い | 熱がこもりやすい | 低〜中 |
| 金属屋根 | 高い | 非常に軽く強い | 〜 熱を通しやすいが調整可 | 中 |
瓦屋根
耐久性: 非常に高い
耐震性: 揺れに弱い
耐熱性: 熱を通しにくい
コスト:高
スレート屋根
耐久性: やや低い
耐震性: 揺れに強い
耐熱性: 熱がこもりやすい
コスト:低〜中
金属屋根
耐久性: 高い
耐震性: 非常に軽く強い
耐熱性:〜 熱を通しやすいが調整可
コスト:中


自治体の支援制度や補助金を活用できる可能性もある


地震後の屋根修理では、市町村によっては補助金や助成制度が利用できることがあります。
(例)
- 耐震改修補助金
- 屋根の軽量化支援制度
- 被災住宅修繕支援金
これらは地域によって内容が異なりますが、地震後の修繕費を軽減できる可能性があるため、確認しておくとよいでしょう。
よくある質問(Q&A)


- 瓦が少しズレているだけでも修理は必要ですか?
-
少しのズレでも雨漏りの原因になるため、点検をおすすめします。
- 地震保険でどこまで補償されますか?
-
多くは一部損となり建物時価の5%の支払いですが、状態によっては30%となる可能性もあります。
- 瓦から金属屋根へ変えるメリットは?
-
重量が大幅に軽くなり、耐震性と耐久性のバランスが向上します。
まとめ


最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
本記事では、地震での瓦屋根の被害やその対処法についてご説明しました。
瓦の損傷は外からでは分かりにくく、内部で進行していることが少なくありません。
早期の点検は修理費を抑えるうえでも重要なポイントといえるでしょう。
ROY株式会社の対応エリアと特徴


- 対応エリア:全国対応可能
- サービス内容:シロアリなどの害虫駆除・害獣駆除・屋根雨漏り・床下などの総合リフォーム
- 戸建て専門
- 即日対応可能
- 調査・見積り無料+施工後報告書付き
- 修繕・リフォームは月々3,300円から〜
- 害獣駆除費用は4,730円から〜
お問い合わせ前に
ご確認ください
必ずご確認をお願いします
お問い合わせ内容への返信は、下記の電話番号またはメールアドレスよりご連絡いたしますので、ご留意のほどお願い申しあげます。
tel:044-328-9227
mail:info@roy-g.com
携帯電話・スマートフォンのメールアドレスを使ってお問い合わせいただく際は、「ドメイン指定」と「メール指定」を行わないとメールを受信できない場合があります。お問い合わせの際は、必ず下記のメールアドレス受信設定を行っていただきますようお願いいたします。
・キャリアメール受信設定で「@roy-g.com」のドメイン受信設定をする。
・キャリアメール受信設定で「info@roy-g.com」の指定メールアドレス受信設定をする。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。
プライバシーポリシー
必ずご確認をお願いします
個人情報の定義
個人情報とは、個人に関する情報です。具体的に申しますと、お名前や生年月日、性別、電話番号、電子メールアドレス、職業、勤務先など、特定の個人を識別し得るプロフィールのことを指します。
個人情報の収集・利用
弊社はさらなるサービスの向上のため、以下の2点の目的にしたがって、その範囲内においてのみ、個人情報を収集・利用いたします。弊社による個人情報の収集・利用は、お客様の自発的な提供によるものであり、お客様が個人情報を提供された場合は、弊社が本方針にのっとって個人情報を利用することをお客様が許諾したものとさせていただきます。
1.業務遂行上で必要となる弊社からの問い合わせ、確認、および意見の収集
2.お問い合わせ対応各種
個人情報の第三者提供
弊社は基本的に、事前に本人の同意を得ることなく、個人情報を第三者に開示・提供することはありません。なお法令に基づく場合など正当な理由が合った場合は開示・提供させていただく可能性があります。
委託先の監督
弊社は、お客様に商品やサービスを提供するうえで、個人情報の一部を外部の委託先へ提供する場合があります。その場合、業務委託先が適切に個人情報を取り扱うように管理いたします。
個人情報の管理
弊社は、個人情報の漏洩、滅失、毀損などを防止するために、個人情報保護管理責任者を設置し、十分な安全保護に努めます。またそれぞれの個人情報を正確かつ最新なものに保つよう、お預かりした個人情報の適切な管理を行ないます。
情報内容の照会、修正または削除
弊社は、お客様がご提供いただいた個人情報の照会、修正または削除を希望される場合、すみやかに対応させていただきます。なお、その際には公的証明書などを利用して、ご本人であることを確認させていただきます。
セキュリティーについて
弊社は、さくらインターネット株式会社発行のサーバ証明書によるSSL(Let'sEncrypt)暗号化技術を用いて、お客様の情報が送信される際の通信を暗号化しております。
Googleアナリティクスについて
当サイトではさらなるサービス品質の向上を目指して、Google アナリティクスを使用したアクセス解析を行なっております。Google アナリティクスとは検索エンジンサービスのGoogleが提供しているWebページのアクセス解析のためのツールです。またGoogle アナリティクスはアクセス解析のためにCookieを使用します。CookieとはWebページにおいて「会員証」のような役割を果たすものです。ページを訪れたユーザーの情報をCookieで記憶することで、一人ひとりの方に合わせたサービスを提供できます。Google アナリティクスでデータが収集、処理される仕組みについては、「ユーザーがGoogle パートナーのサイトやアプリを使用する際のGoogle によるデータ使用(https://www.google.com/intl/ja/policies/privacy/partners/)」のWebサイトを参照してください。
個人情報に関する苦情や相談の窓口
弊社は、個人情報の取扱いに関する担当窓口及び責任者を以下の通り設けます。
社名:ROY株式会社
住所:〒213-0012
神奈川県川崎市
高津区坂戸3-16-1
電話番号:044-328-9227
メールアドレス:info@roy-g.com
責任者名:大石 竜次









