アライグマの足跡！特徴と危険性! 放置NGの痕跡とは?

はじめに

「家の庭に見慣れない足跡がある」「夜になると屋根の上で“ドタドタ”と音がする」
そんな不安から、アライグマ被害を疑う方が増えています。
アライグマは見た目が可愛い動物ですが、実は凶暴性があり、屋根裏侵入・断熱材破損・フン尿による悪臭・感染症リスクなど、深刻な住宅被害をもたらす害獣です。
足跡はその“初期サイン”であり、見逃すと住まいの被害が急速に進行することも少なくありません。
この記事では、アライグマの足跡の特徴、他の動物との見分け方、放置リスクと正しい対処法を専門的に解説します。

アライグマってどんな動物？

アライグマは北米原産の中型哺乳類で、1970年代後半のアニメ元々はペットや動物園の展示目的で日本に持ち込まれた動物です。
しかし、飼いきれずに野外へ放された個体が繁殖し、現在では全国各地で確認されるようになりました。
見た目は愛らしいものの、農作物の被害や住居への侵入、感染症のリスクなど、多くの問題を引き起こす「特定外来生物」に指定されています。

アライグマは雑食性で、果物・野菜・魚などなんでも食べます。
そのため、庭先の家庭菜園や住宅周辺の生ゴミを狙って近づくことも珍しくありません。
また、器用な前脚と高い運動能力を持ち、屋根裏や床下に入り込んで住み着くケースも増えています。

さらに、アライグマは見た目に反して非常に攻撃的な一面もあり、追い払おうとすると噛みつくこともあります。
加えて、狂犬病や回虫などの感染症を媒介する可能性があるため、むやみに近づくのは危険です。

アライグマの足跡の特徴

アライグマの足跡は、他の野生動物と比べても非常に特徴的です。
人間の手のひらを小さくしたような形をしており、前足、後ろ足ともに「５本の指」がはっきりと残るのが大きなポイントです。
特に前足は指が長く、細いものを掴むのが得意なため、足跡にもその器用さが現れます。

足跡の大きさは

• 前足　約４〜６cm
• 後ろ足　約６〜８cm

ほどで、やや縦長に見えるのが特徴です。
泥や砂地、水辺などの柔らかい場所では、５本の指が扇状に綺麗に開いた形が残りやすく、
まさに「ミニチュアの手形」のような印象になります。

足跡の並び方にも特徴があり、アライグマは左右の足を交互に前へ出すため、前足と後ろ足の跡がずれてペアになるように並びます。

屋根の上、縁側、雨どい周辺などに同じ形の足跡が連続して見られた場合、アライグマが頻繁に往来しているサイン。
もし、５本指のはっきりした跡を見つけたら、アライグマの可能性を強く疑いましょう。

アライグマに似た足跡を持つ動物たち

アライグマの足跡は特徴的ですが、実はハクビシン・テン・アナグマの足跡と混同されるケースも少なくありません。
誤認すると対応を誤る恐れもありますし、特に、アライグマは生活環境や農業などにも害をもたらす厄介な害獣なので注意しましょう。

ハクビシンの足跡

ハクビシンはアライグマに次いで足跡の誤認が多い動物です。

特徴

• 指は4〜５本ですが、アナグマほど指が長く開いていない
• 指跡が丸く短く、全体的にコンパクト
• 大きさは４〜５cm程度
• 前後の足形があまりずれず、一直線に近い並び方をすることが多い

見極めポイントとしては、アライグマの足跡と違って、手形のような広がりが少ないのが最大の差。
指の長さも短めなので、細長い指跡があればアライグマの可能性が高いです。

テンの足跡

テンは森や山に生息するイタチ科の動物で、軽い足取りが特徴です。

特徴

• 足跡は小さく３〜４cmほど
• 指が４〜５本だが、丸い肉球の印象が強い
• 足跡同士の間隔（ストライド）が短く、軽快に跳ねるような並び

見極めのポイントは、テンの足跡はとにかく小型。アライグマのような「手のひら型」ではなく、丸っこい肉球＋短い指に見えます。大きさでほぼ判別ができます。

アナグマの足跡

アナグマは地面を掘る力が強く、前足がしっかりとしている動物です。

特徴

• 大きさは５〜７cmほどでアライグマと近い
• 指は５本だが、太くて短い指が特徴
• 爪が長いため、爪痕がくっきり残ることが多い
• 歩き方がゆっくりで、足跡の間隔が広くない

見極めのポイントは、最も分かりやすいのは爪痕が長く明確に残ること。
アライグマが指跡が強く残るのに対し、アナグマは爪の線が目立つため、写真で比較するとすぐに違いがわかります。

動物名	指の本数・形	足跡の大きさ	特徴的な見極めポイント
アライグマ	5本指・人の手のように長く広がる	前足5〜7cm / 後足7〜9cm	手形のように指が細長くしっかり残る
ハクビシン	4〜5本指・丸く短い指でコンパクト	4〜5cm前後	指の広がりが少なく、手形ほど大きくない
テン	4〜5本指・丸い肉球が目立つ	3〜4cmと小型	軽く跳ねるように足跡間隔が短く、小型で丸い
アナグマ	5本指・太く短い指＋長い爪跡が残る	5〜7cm（アライグマと近い）	長い爪痕がくっきり残るのが最大の特徴

アライグマの足跡を発見したら早めの対処を！

家の周りでアライグマらしき足跡を見つけたら、そのまま放置するのは絶対にNG。
それがアライグマでも、ハクビシンやアナグマなど別の害獣だったとしても、近くに野生動物が出入りしている時点でリスク大なんです。
ここでは、早めに手を打つべき４つの理由をわかりやすくまとめました。

家の中の衛生環境の悪化

アライグマは器用で行動範囲も広いため、家の隙間から屋根裏まで簡単に入り込んでしまいます。
そのまま放置していると、糞尿で天井や壁が汚れるだけじゃなく、シミや腐敗のげんいんんいなることも。

さらに、落とされた糞尿には、ノミ・ダニ・ゴキブリなどの害虫が寄ってきて、人にもアレルギーや皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。

「なんだか家のニオイが気になるな…。」と感じる頃には、すでに侵入されているケースも。
だからこそ、足跡に気づいた段階で早めの対策が大事です。

病気のリスクが高まる

アライグマは見た目が可愛いだけに油断しがちですが、野生動物なので病原菌を持っている可能性が高いです。もし噛まれたりすると。狂犬病・回虫感染など深刻な病気につながるケースもあります。

身を守るためには、とにかく直接触れない・近づかないが鉄則。
足跡を見つけた時点で「家の近くにいるかもしれない」と考えて、慎重に動くことが必要です。

騒音によるストレス

アライグマは夜行性で、暗い時間帯に最も活動的になります。
もし屋根裏や壁の中に入り込まれてしまうと、「ドタドタ」「ゴソゴソ」「威嚇の鳴き声」などが夜中に聞こえてきて、眠れないほどのストレスになることも。

一度住み着かれると追い出すのが大変なので、早めの対策が安心です。

強烈な悪臭

アライグマは独特の体臭があり、糞尿と混ざるとかなり強い悪臭になります。
そのニオイが家の中に入り込むと、換気しても残るほど頑固な臭いになることも。

悪臭は気分を下げるだけじゃなく、家全体の空気の質も悪くなりますし、健康にも良くありません。
放置すればするほど臭いが染み付くので、「あれ？」と思った時点で早めに対応するのが一番です。

自分でできる！アライグマの足跡を見つけた時にやるべき対策

家の周りでアライグマらしき足跡を見つけたら、まずは落ち着いて状況を確認しましょう。
むやみに近づいたり、追い払おうとすると危険なので、安全を確保しながら行動することが大切です。

１.足跡の写真を撮って記録する

足跡の大きさや形は、後で専門業者に相談する際の大事な手掛かりになります。
スマートフォンで、足跡の全体と指の形、地面の状況（泥・砂・コンクリート）などを撮影しておくとスムーズです。

2.家の周囲を点検して侵入口がないかチェック

アライグマは器用で、ほんの少しの隙間からでも侵入できます

• 屋根の隙間
• 床下の通気口
• 換気口の金網
• 雨どい周辺
• ベランダ下

もし壊れている部分や外れている金網があれば、アライグマが侵入している可能性があります。

３.生ゴミや餌になるものを外に放置しない

アライグマは雑食で、食べ物を求めて人家の周りに近づいてきます。

• 生ゴミの蓋をしっかり閉める
• ペットフードは外に置かない
• 果樹の落ち実は放置しない

こうしたちょっとした対策でも、寄せ付けにくくなります。

４.無理に追い払ったり捕まえようとしない

アライグマは見た目よりも攻撃的で、追い詰めると噛み付くことがあります。
鳥獣保護法によ理、勝手に捕獲することは法律で禁止されています。
家の安全を守るためにも、以下のいずれかに当てはまる場合は早めにプロに相談しましょう。

専門業者に依頼するべきタイミング

アライグマは「特定外来生物」に指定されており、勝手に捕獲することは法律で禁止されています。
家の安全を守るためにも、以下のいずれかに当てはまる場合は早めにプロへ相談するのがベストです。

• 足跡が何度も同じ場所で見つかる
  同じルートに繰り返し足跡が残っている場合、すでに家の周囲を拠点にしているサインです。
• 屋根裏や壁の中から音が聞こえる
  ドタドタ・カサカサという音や、動物の鳴き声を感じたら、ほぼ侵入されています。
• 糞や尿の臭いがする
  アライグマの糞尿は強い匂いがあるため、気づいた時には被害が広がっているケースも。
• 自分では侵入口を特定できない
  アライグマは人が想像しない小さな隙間から入るので、プロの目で確認してもらうのが安心です。

まとめ

アライグマの足跡は、放置すれば家屋被害・悪臭・騒音・健康リスクなど、さまざまなトラブルにつながります。
でも、早い段階で対策を取れば被害を最小限に抑えることも可能です。
不安や気になるサインなどがあればお気軽にROY株式会社までご相談ください。
家と家族の安全を守り安心した生活を送りましょう。