
はじめに
一見すると可愛らしい姿をしたイタチですが、実は人やペットに感染症を媒介する危険性のある害獣です。
天井裏や床下などに住み着くと、糞尿や体液、寄生するダニなどを通じで感染症を広げる恐れがあります。
この記事では、
- イタチが媒介する主な感染症
- 感染経路
- 放置によるリスク
- 正しい対処法
まで詳しく解説していきます。
イタチの生態とは??

イタチは日本全国に生息する肉食系の小型哺乳類で、主に夜行性の動物です。
細長い体と俊敏な動きで、屋根裏や床下などの狭い隙間にも簡単に入り込むことができ、見た目は可愛らしくても、非常に警戒心が強く、縄張り意識の強い性格をしています。
イタチはネズミや小鳥、カエル、昆虫などを捕食するほか、時にはゴミやペットフードをあさることもあります。
そのため、人の生活圏に近い場所にも現れやすく、住宅街でも発見される害獣のひとつです。
非常に高い繁殖力
イタチは、繁殖力が非常に高く、年に一回(春頃)に3〜7匹ほどの子を出産します。
母イタチは子育てのために屋根裏などの温かく安全な場所を好む傾向があり、そのまま長期間住み着いてしまうケースも少なくありません。
イタチは「フェロモン」と呼ばれる強い体臭をもち、縄張りを主張するために糞尿を同じ場所に繰り返し排泄します。これが悪臭や天井裏の腐食、ダニ・ノミの繁殖などの原因に繋がり、人やペットへの健康被害につながる恐れもあります。
イタチが家庭に侵入する主な経路

イタチは体が細く柔軟なため、わずか3〜4cmほどの隙間があれば簡単に侵入できると言われています。
そのため、気づかないうちに屋根裏や床下、壁の中などに入りこみ、巣を作ってしまうケースが多くみられます。
代表的な侵入経路としては、以下のような箇所です。
- 屋根瓦の隙間や換気口
- 庇(ひさし)や雨どいの隙間
- 基礎部分の通気口や床下の小さな穴
- ベランダ、軒下、天井裏の通気口
これらの開口部から侵入したイタチは、天井裏などの暖かく暗い場所に巣を作り、繁殖や休息を行います。
特に春から初夏にかけての繁殖期には、母イタチが子育てのために室内に入り込むことが多く、放置すると短期間で個体数が増えてしまう恐れがあります。
また、夜行性のため、夜中に「ドタドタ」「カリカリ」といった物音が聞こえる場合は、すでにイタチが住み着いている可能性もあるので、糞尿の臭いや天井のシミなどもイタチ侵入のサインとして注意が必要です。
イタチが媒介する主な感染症

イタチは見た目に反して、さまざまな感染症を媒介する害獣です。
屋根裏や床下に住み着いたまま放置すると、糞尿・体液・寄生虫などを通じて人やペットに感染が広がる恐れがあります。
ここでは、特に注意が必要な代表的な感染症をご紹介します。

レプトスピラ症
イタチの尿や土壌、水たまりを介して感染する細菌感染症。
人が感染すると、発熱・頭痛・筋肉痛・黄疸・肝障害などの症状が現れ、重症化すると肝炎や腎不全を引き起こすこともあります。
感染は主に、傷口や粘膜(目・口など)から体内に菌が入ることで起こります。

サルモネラ症
イタチの糞や巣の中に含まれる最近が原因で発生します。
食品や手指を介して口から体内に入ることで感染し、下痢・腹痛・発熱・嘔吐などの食中毒症状を引き起こします。
ペットや小さな子どもへの二次感染にも注意が必要です。

エキノコックス症
寄生虫の一種「多包条虫(エキノコックス)」によって引き起こされる感染症で、イタチの糞に含まれる虫卵が体内に入ることで感染します。
初期症状はほとんどありませんが、肝臓や肺などの臓器に寄生して重い障害を起こすことがあり、発症まで数年かかるケースもあるため、特に注意が必要です。

狂犬病
日本では発症例がほとんどありませんが、イタチなどの哺乳類も狂犬病ウイルスを保有している可能性があります。
万が一、噛まれたり引っ掻かれたりした場合はすぐに医療機関を受診し、適切な処置を受けることが重要です。
発症すると致死率が極めて高い感染症です。

ダニ媒介感染症(SFTS・ツツガムシ病など)
イタチの体表や巣に寄生するダニやマダニは、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)やツツガムシ病などのウイルス・細菌を媒介します。
感染すると、発熱・倦怠感・食欲不振・発疹などの症状が現れ、SFTSは重症化することもあります。
屋根裏や床下の清掃時にダニが人の体に付着し、感染するケースもあるため、素手での作業は厳禁です。
🦦 イタチが媒介する主な感染症
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な感染経路 | 尿に触れる・汚染水に接触 |
| 潜伏期間 | 約5〜14日 |
| 主な症状 | 高熱・頭痛・筋肉痛・黄疸・腎障害 |
| 致死率 | 約5〜15%(重症例) |
| 日本でのリスク | ⚠️(一部地域で発生報告あり) |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な感染経路 | 糞便汚染→食器・食品経由で摂取 |
| 潜伏期間 | 約6〜72時間 |
| 主な症状 | 発熱・下痢・腹痛・嘔吐 |
| 致死率 | 約1%未満(免疫低下者は重症化) |
| 日本でのリスク | ⚠️⚠️(食品経由の事例多数) |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な感染経路 | 寄生卵を含む糞便や土壌の摂取 |
| 潜伏期間 | 数年〜10年以上 |
| 主な症状 | 肝機能障害・腹部膨満感・倦怠感 |
| 致死率 | 約5〜10%(未治療時) |
| 日本でのリスク | △(北海道中心・拡大傾向) |
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主な感染経路 | 咬傷・唾液による感染 |
| 潜伏期間 | 通常1〜3ヶ月 |
| 主な症状 | 発熱・恐水症・興奮・けいれん |
| 致死率 | 約100%(発症後) |
| 日本でのリスク | △(輸入感染リスクあり) |
| 感染症名 | 主な症状 | 潜伏期間 | 日本でのリスク |
|---|---|---|---|
| SFTS (重症熱性血小板減少症候群) |
高熱・倦怠感・出血傾向 | 約5〜14日 | ⚠️⚠️ (西日本中心) |
| ツツガムシ病 | 発熱・発疹・リンパ腫脹 | 約5〜14日 | ⚠️ (全国的) |
放置すると何が起こる?感染以外の二次被害

イタチが住み着くと、感染症の危険だけでなく、建物や生活環境にも深刻な影響を及ぼします。
特に、天井裏や床下など、人の目が届きにくい場所では被害が進行しやすく、気づいたときには大掛かりな修繕が必要になるケースも少なくありません。
主な二次被害としては、次のようなものが挙げられます。
| 被害項目 | 内容 |
|---|---|
| 悪臭・アンモニア臭 | 天井裏が糞尿で汚染され、室内に悪臭・アンモニア臭が充満。換気や簡易清掃では解消しにくく、居住環境の快適性が大きく低下します。 |
| 建材の劣化 | 糞尿により断熱材の腐食・木材の腐朽が進行。断熱性能の低下、天井のたわみ、カビ発生など、建物寿命を縮める要因になります。 |
| 健康被害(皮膚・アレルギー) | ノミ・ダニが繁殖し、刺咬による皮膚炎・アレルギー症状が発生。小さなお子さまやペット、高齢者は特に注意が必要です。 |
| 騒音・ストレス | 夜間の騒音や壁内を走り回る音により、睡眠障害・不安感など精神的ストレスが増大。日常生活の質が低下します。 |
ご家庭でしてはいけないNG行動
イタチを見つけても、自己判断での対応は非常に危険です。
誤った行動によって感染症や家屋被害を悪化させてしまうケースもあります。
これからNG行動をご紹介します。

素手で触る
糞尿や体毛には細菌・寄生虫が付着している可能性があり、感染症を引き起こす危険があります。

追い払おうとする
イタチは気性が荒く、威嚇したり噛み付いたりすることもあります。
無理に追い出そうとすると、かえって屋内の深くに隠れてしまうことも。

市販の薬剤・毒エサを使う
イタチは哺乳類のため、殺鼠剤などは効果がなく、誤食による二次被害の恐れもあります。
また、死骸が天井裏に残ると悪臭や寄生虫発生の原因になります。

糞を乾拭きする
乾燥した糞を掃いたり拭いたりすると、細菌や寄生虫の卵が空気中に舞い上がり、吸い込む危険があります。
清掃は必ず防護服を着用したうえで、専門業者に依頼するのが安全です。

侵入口を急に塞ぐ
中にイタチが残った状態で塞ぐと、壁の中で死骸が腐敗し、強烈な悪臭や衛生被害が発生します。
必ず「追い出し→清掃・消毒→再侵入防止」の順で行う必要があります。
イタチの駆除には「鳥獣保護管理法」に基づく許可が必要です
イタチは、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(通称・鳥獣保護管理法)」によって保護されている動物です。
この法律は、野生動物の乱獲や不適切な駆除を防ぎ、自然環境との共存を目的として規制されています。
そのため、個人が勝手に捕獲や殺処分を行うことは原則として禁止されています。
一見すると、天井裏や床下に住み着く「害獣」に見えるイタチですが、法律上は「鳥獣」として扱われるため、無許可での捕獲・駆除を行うと、1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる場合もあります。
イタチの捕獲に許可が必要な理由
特にイタチの場合、性別や地域によって扱いが異なります。
オスのニホンイタチは、一部地域で「狩猟鳥獣」に指定されており、自治体の許可を得たうえで捕獲が可能です。
メスや子育て中のイタチ(母イタチ・子イタチ)は保護対象とされており、許可のない捕獲・駆除は法律違反にあたります。
また、イタチは繁殖力が非常に高く、屋根裏に巣を作って子育てしていることもあり、このような状況で無理に追い出すと、母イタチが攻撃的になる・幼獣が取り残されて死骸や異臭が発生するなど、深刻な二次被害を招くおそれもあります。
そのため、イタチの駆除を行う際は、法律的にも倫理的にも、専門知識と自治体の許可を持つ業者による対応が必須です。
専門業者であれば、建物構造や繁殖状況を正しく見極めたうえで作業を行なってくれます。
イタチ被害の正しい対処法
イタチを見かけたときは、焦って自分で駆除しようとせず、安全確保と専門業者への依頼が何よりも大切です。
ここでは、被害を最小限に抑えるための正しい手順を紹介します。
イタチやその糞尿には細菌・ウイルス・寄生虫が潜んでいる可能性があります。
感染症を防ぐためにも直接触れたり、巣の近くで掃除をしたりするのは避けましょう。
ペットやお子さんが近づかないように注意することも大切です。
イタチは非常に賢く、狭い隙間からでも屋内に侵入します。
自己判断で隙間を塞ぐと、中に閉じ込めてしまい死骸や腐敗臭の原因になることも。
建物の構造を正しく判断できる害獣駆除の専門業者に相談し、調査・追い出し・再侵入防止まで一貫して依頼しましょう。
イタチの糞尿や強いアンモニア臭を放つだけでなく、病原菌や帰省中の温床にもなります。
業者による専門的な消毒・脱臭処理を行うことで、感染リスクを確実に減らせます。
また、再侵入を防ぐための清掃・衛生管理も重要です。
イタチは一度住み着いた場所に再び戻ってくる習性があります。
そのため、侵入口の封鎖だけでなく、外壁や屋根の点検、通気口への防獣ネット設置など、再発防止の施工が欠かせません。
加えて、敷地周辺の生ごみやペットフードを放置しないことも再発防止につながります。
イタチ被害もROY株式会社にお任せください
ROY株式会社では、屋根裏や床下などに侵入したイタチの駆除や再発防止工事を行っています。
夜中の物音や悪臭、天井のシミ、断熱材の汚染など、放置すると被害はどんどん拡大します。
確かな経験と知識を持つスタッフが調査・駆除・封鎖・消毒まで一貫対応。
安全で適正な方法で、住まいの安心を取り戻します。
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