【2025年最新】シロアリの種類と見分け方|プロが教える早期発見の全知識


「羽のある虫を見たけど、これってもしかして…?」
「木くずのようなものが落ちていて不安」
こうした“ちょっとした異変”に気づいたとき、「まさかシロアリじゃ…?」
という不安がよぎるのは、実は多くの方が通る道です。
でも、いざ調べても専門的な情報ばかりで、
「うちはどのケースなのか分からない…」と、悩んでしまう方も少なくありません。


このページでは、
- 代表的なシロアリの種類
- シロアリの見分け方
- 被害の出方
- シロアリに似た害虫との見分け方
- 予防策と対処法
- 信頼できる相談先
などを、住宅にまつわるトラブルの解決に特化した【一級建築士事務所ROY株式会社】がプロ視点で解説します。
初めての方にも分かりやすいやさしい解説になっておりますので、
もし少しでも気になるサインがあれば、まずは読んでみてくださいね。


シロアリには「羽アリ」と「働きアリ」の2種類がいるって知ってましたか?
シロアリと聞くと、多くの方が「羽のある虫」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、実はシロアリには以下のような2つの姿(階級)が存在します。


実際に木材を食べて家を傷めるのは、普段は目にする機会が少ない働きアリたち(職蟻)です。
そのため、羽アリを見かけた=巣に働きアリがすでに潜んでいるサインとも言えます。
このうち、春から夏に見かける羽アリが「シロアリの一種」なのか、「ただのクロアリの羽アリ」なのかを正しく見分けることが、早期発見・早期対策のカギになります。
シロアリの羽アリと黒アリの羽アリの違い


黒アリは基本的に建材を食べないため、建物への直接的な被害はほとんどありません。
羽アリを見かけた際は、上の画像を参考に見分けてみてください!
日本の3大シロアリ|あなたの家を狙うのはどのタイプ?
日本で見られるシロアリは、大きく分けて以下の3種類です。
羽アリと働きアリの両方の特徴について、写真付きで解説します。


ヤマトシロアリ(国産で最もよく見られる)
羽アリの特徴
- 体色:黒褐色〜黒に近い濃い色
- 体長:約6〜7mm(羽を含めると約9〜10mm)
- 羽:4枚とも同じ長さ、灰色っぽい半透明
働きアリの特徴
- 体色:乳白色〜薄黄色
- 体長:約4〜5mm
- 頭部:丸みがあり、顎は小さく目立たない(非戦闘型)
被害の特徴
ヤマトシロアリは湿度の高い環境、湿った木材を好むため、主に床下や浴室周辺で被害が発生します。被害の進行は比較的ゆっくりですが、放置すると土台や床束がスカスカになり、床の沈みや家全体の傾きにつながることがあります。


イエシロアリ(被害が広範囲に及ぶ危険種)
羽アリの特徴
- 体色:黄褐色〜淡い茶色でやや透き通る
- 体長:約8〜10mm(羽を含めると最大12mm前後)
- 羽:半透明で長く、やや黄色味がかった色味
働きアリの特徴
- 体色:乳白色
- 体長:約5〜6mm(ヤマトよりやや大きい)
- 頭部:働きアリには特別な顎や武器はなく、戦闘能力はない
被害の特徴
イエシロアリは”シロアリの王様”とも呼ばれ、最も被害が深刻になりやすい種類です。巣の規模が大きく(100万匹以上になることも)、加害範囲も家全体に及びます。特に恐ろしいのは、乾いた木材でも水を運んで湿らせながら食害する能力があることです。湿気のある場所だけでなく、乾いた場所も被害合う場合があります。


アメリカカンザイシロアリ(乾燥した木材にも生息する外来種)
羽アリの特徴
- 体色:赤褐色〜濃い茶色(ワイン色のように見えることも)
- 体長:約6〜8mm(羽を含めると10mm前後)
- 羽:白っぽく半透明、羽脈(すじ)がやや目立つ
働きアリの特徴
- 体色:乳白色
- 体長:約4〜5mm
- 頭部:小さく目立ちにくい
被害の特徴
アメリカカンザイシロアリは乾燥した木材を好み、湿気がなくても生息できるのが特徴です。家具や建具、柱材などを食害し、特徴的な粒状のフンを排出します。このフンが被害発見の重要な手がかりになります。


あなたの住所は大丈夫?シロアリ危険度マップ【2025年版】





「自分の住んでいる地域はシロアリのリスクが高いのかな?」
そんな心配をお持ちの方のために、全国のシロアリ分布状況をまとめました。
お住まいの地域のリスクを把握することで、適切な予防策を立てることができます。
北海道・東北地方|リスク度:★☆☆☆☆
ヤマトシロアリ(一部地域のみ)
- 寒冷地のため、シロアリの被害は比較的少ない
- 暖房設備周辺での局所的な被害に注意
- 本州からの木材持ち込み時に注意
関東地方|リスク度:★★★★☆
ヤマトシロアリ(全域)、イエシロアリ(南部)、アメリカカンザイシロアリ(都市部中心)
- 3種類すべてのシロアリが確認されている高リスク地域は要注意
- 特に湾岸部や河川沿いでの被害が多発
- 輸入材住宅の多いエリアでは外来種のリスクも高い
- 年2回以上の定期点検が推奨
中部地方|リスク度:★★★☆☆
ヤマトシロアリ(全域)、イエシロアリ(太平洋側)、アメリカカンザイシロアリ(都市部)
- 日本海側と太平洋側で出現種類が異なる
- 山間部では比較的被害が少ない
- 都市部ではアメリカカンザイシロアリの拡大傾向
- 太平洋側では特に注意が必要
関西地方|リスク度:★★★★★
ヤマトシロアリ(全域)、イエシロアリ(全域)、アメリカカンザイシロアリ(都市部)
- 全国で最もシロアリ被害が多い地域の一つ
- 特にイエシロアリの被害が深刻
- 湿度が高く、シロアリにとって最適な環境
- 年3回以上の点検を推奨
- 予防処理の継続が特に重要
中国・四国地方|リスク度:★★★★☆
ヤマトシロアリ(全域)、イエシロアリ(沿岸部中心)、アメリカカンザイシロアリ(一部都市部)
- 瀬戸内海沿岸での被害が特に多い
- 温暖で湿潤な気候がシロアリの活動を活発化
- 島嶼部では外来種の侵入リスクも
- 沿岸部では特に注意深い対策が必要
九州・沖縄地方|リスク度:★★★★★
ヤマトシロアリ(全域)、イエシロアリ(全域)、アメリカカンザイシロアリ(都市部・港湾部)、その他外来種
- 全国で最もシロアリの種類が多く、被害も深刻
- 年間を通じて活動が活発
- 外来種の侵入・定着も多い
- 複数種類への同時対策が必要な場合も
温暖化で北上中!シロアリ分布の最新動向
近年の温暖化により、シロアリの分布域が北上しています。
変化の傾向
- イエシロアリの分布北限が年々北上
- 従来は温暖地のみだったアメリカカンザイシロアリが寒冷地でも確認
- 活動期間の長期化(冬季でも活動継続)
今後の予測
- 2030年代には東北地方でもイエシロアリの定着が予想
- 北海道での被害拡大の可能性
- 新たな外来種の侵入リスク
地域によるリスクの違いを知ることで、無駄な心配をせずに済み、必要な対策に集中できます。
ただし、リスクが低い地域でも油断は禁物です。
間違えやすい!シロアリ似の害虫を完全見分け
「木材に穴が開いている」「木くずが落ちている」
こうした症状を見つけると、多くの方が「シロアリかも!」と不安になりがちです。
しかし、木材を加害する害虫は他にもあり、それぞれ対策方法が大きく異なります。
ここでは、シロアリ被害に似た症状が出やすい害虫をご紹介します。


1. ヒラタキクイムシ|最もシロアリと間違いやすい
フローリングや家具に直径1-2mmのきれいな円形穴を見つけたら、ヒラタキクイムシの可能性が高いです。
シロアリとの最大の違いは穴の形状です。
ヒラタキクイムシは機械で開けたような非常にきれいな円形穴を開け、小麦粉のような細かい木粉を排出します。
主に5-8月に活動し、ラワン材などの広葉樹を好みます。
シロアリが構造全体への処理が必要なのに対し、ヒラタキクイムシは表面処理で対応可能です。


2. シバンムシ|夜中の「コツコツ音」が特徴
本棚や古い家具で米粒状のフンを見つけたら、シバンムシの可能性があります。
最大の特徴はペレット状(米粒大)のフンです。
シロアリが湿気を好むのに対し、シバンムシは乾燥した環境を好みます。
夜間に「コツコツ」という音を立てることもあり、被害の進行も比較的ゆっくりです。
乾燥対策と局所的な薬剤処理で対応でき、大規模な構造処理は不要です。


3. カミキリムシ|屋外木材の大敵
ウッドデッキや木柵に大きな穴(直径5-15mm)が開いている場合は、カミキリムシが原因です。
シロアリとは比較にならないほど大きな穴が特徴で、おがくずのような粗い木くずを大量に排出します。
主に屋外での被害で、大型の成虫を直接目撃することも多いです。
物理的な除去や予防が中心で、室内への影響は少ないため対策しやすい害虫です。


4. 木材腐朽菌|虫ではないが要注意
木材の変色とカビ臭がする場合は、木材腐朽菌が原因の可能性があります。
穴は開かず、木材が白色・茶色・黒色に変色し、特徴的なカビ臭がします。
触ると柔らかくなっており、全体的に木材が劣化していきます。
乾燥と防腐処理が中心で、シロアリ対策とは全く異なるアプローチが必要です。


恐怖!シロアリ被害を甘く見てはいけない3つの理由





「シロアリがいるかもしれないけど、まだ様子を見よう」
そう思って先延ばしにしていませんか?
シロアリ被害の怖さは、目に見えないところで確実に進行していることです。
多くの方が「もっと早く対処していれば…」と後悔されています。


1. 気づかないうちに進行する「サイレント被害」
シロアリは木材の内部を食べ進むため、表面上は何の変化もないまま被害が拡大します。
気づいたときには、すでに構造材がスカスカになっているケースも珍しくありません。
実際の事例
築15年の木造住宅での発見例
「2階の床がきしむようになった」という相談で調査したところ、1階の土台と柱の約60%がシロアリに食い荒らされていた事例がありました。外観や1階部分では全く異常が見られず、住民の方も全く気づかない状態でした。




2. 修繕費用が想像以上に高額
シロアリ被害の修繕費用は、被害の範囲や深刻度によって大きく変わります。
軽微な被害であれば比較的少額で済みますが、構造材まで被害が及んだ場合は大規模な改修工事が必要となり、想像以上に高額な費用がかかることがあります。
3. 資産価値の大幅下落は避けられない
シロアリ被害を受けた住宅は、適切な補修を行わないと資産価値が大幅に下落します。
また、将来的な売却時にも「瑕疵あり物件」として扱われる可能性があります。


自分でできる!シロアリ対策の基本とプロに任せるべき境界線





「まずは自分でできることから始めたい」
そんなお気持ち、とてもよく理解できます。
確かに、ご自身でできる予防策や応急処置もありますが、どこまでが限界なのかを知っておくことも大切です。
緊急時の応急処置(今すぐできること)
完全な駆除は専門家に任せるとして、発見時にできる応急処置をご紹介します。
適切に記録を残しておくと、駆除業者に相談する際に役立ちます。
羽アリを拡散させないよう、物理的に取り除くことは有効です。
殺虫剤の使用は、羽アリに警戒心を与え、新たなルートを開拓してしまう恐れがあるため控えましょう。
被害箇所での転倒や怪我の恐れ、また、羽アリをさらに他の場所へ運んでしまうことを避けるため、被害箇所にはできるだけ立ち入らないようにしましょう。
さらなる被害拡大を防ぐため、適切な管理を行いましょう。
早急に対処することが何よりも大切です。
日常的にできる効果的な予防策
湿度管理
- 床下換気口の確保(年2回の清掃)
- 浴室・キッチンの換気扇の活用
- 除湿機の効果的な使用
- 結露対策の徹底
環境整備
- 家周辺の不要な木材の撤去
- 庭木の剪定(家屋との距離確保)
- 排水の改善(家周辺の水たまり除去)
- 床下収納の整理
定期チェック
- 月1回の簡易チェック(羽アリ・フン・木くずの確認)
- 季節の変わり目の重点チェック
- 年1回の専門家による点検
新築・リフォーム時の最強対策
設計段階
- 床下の通気性を重視した設計
- ベタ基礎の採用
- 防湿シートの適切な施工
材料選択
- 防蟻処理済み木材の使用
- ヒノキ・ヒバなど天然の防虫成分を含む材料の活用
- 鉄骨やコンクリート部材の併用
施工時
- 土壌処理の徹底
- 木部処理の適切な実施
- 防湿・防水対策の強化
自力での限界|なぜ専門家に任せるべきなのか?
- 巣の特定が困難
シロアリの巣は地中や壁内の見えない場所にあることが多く、素人が完全に特定することは困難です。
見える部分だけを処理しても、根本的な解決にはなりません。 - 薬剤の選択と使用法が難しい
シロアリの種類や被害状況によって、使用すべき薬剤や処理方法は大きく異なります。
不適切な薬剤使用は、人体への健康被害や環境への悪影響を与える可能性があります。 - 被害の拡大リスク
不完全な処理により、シロアリが他の場所に移動し、被害が拡大することがあります。
特に警戒心の強いシロアリは、薬剤を察知すると別のルートを開拓する習性があります。
結論:早めの専門家相談が最も安全で確実


失敗しない!シロアリ業者選びの完全攻略法


シロアリを発見した時、多くの方が最初に迷うのが「どこに相談すればいいのか」ということ。
実は、相談先によってそれぞれ役割や対応内容が大きく異なります。
まず知っておくべき相談先の違い
相談先 | 対応内容 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
市役所・役場 | 情報提供・業者紹介 | 無料・中立的 | 駆除は行わない |
保健所 | 相談・アドバイス | 公的機関の安心感 | 具体的な対策は限定的 |
専門駆除業者 | 調査・駆除・予防 | 専門的・即対応可能 | 業者選びが重要 |
優良業者を見分ける4つのチェックポイント
要注意!
- 突然の訪問営業
- 「今すぐ契約しないと手遅れ」と急かす
- 資格について質問しても曖昧な回答
- 極端に安い(または高い)見積もり
安心できる業者
- 事前予約での訪問
- 十分な検討時間をくれる
- 明確な保証書を発行
業者選びで迷われた時は、焦らずに複数社で比較検討することが大切です。
信頼できる業者なら、お客様の不安や疑問に真摯に向き合い、丁寧に説明してくれるはずです。
なぜROYが選ばれ続けるのか?他社とは違う4つの強み





「業者選びのポイントは分かったけれど、結局どこに頼めばいいの?」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
私たちROY株式会社は、お客様の大切な住まいを守るという責任を胸に、15年間シロアリ対策に取り組んでまいりました。
ここでは、ROY株式会社がシロアリ対策で多くのお客様に選ばれ続けている理由をご紹介します。
業界トップクラスの15年実績
- 創業15年のシロアリ施工実績
- 関東・関西・九州圏など、全国での豊富な施工経験
15年間でヤマトシロアリ・イエシロアリ・アメリカカンザイシロアリ全ての種類に対応。
地域特性や住宅タイプ別のノウハウを蓄積しています。
10,000件のデータが導く確実な技術
- 10,000件の施工データベースによる被害パターン分析
- シロアリ種類別の最適な薬剤選択
- 重篤ケースも修復成功
- 再発を防ぐ確実な駆除技術
例1:「海岸から2km圏内の築8年木造住宅」
同条件の過去58件のデータから、イエシロアリの侵入確率が通常の3.2倍高いことを説明し、予防的な処理も併せて提案。
例2:「築12年木造住宅でのヤマトシロアリ被害」
データベースから類似案例147件を分析し、最適な薬剤濃度と施工範囲を決定、100%駆除成功を実現。
一級建築士事務所だからこそできる他社では真似できない
一般的な駆除業者との違いは、建築構造を理解した上でのシロアリ対策が可能なこと。
「ただ薬剤を撒く」ではなく「建物の寿命を延ばす」視点での根本対策を実現。
業界最高水準の保証制度
明確な料金体系
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充実の保証制度
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お客様の住まいを長期にわたって守るパートナーとして、責任を持って対応させていただきます。
どんな小さな不安でも、まずはお気軽にご相談ください。




【チェックリスト付き】今すぐ確認!シロアリ発見の7つのサイン


「もしかして、うちもシロアリの被害を受けているかもしれない…」
そんな不安をお持ちの方のために、すぐに確認できるチェックリストをご用意いたしました。
一つでも当てはまる項目があれば、早めの点検をおすすめします。
こんな症状があったら要注意
- 羽アリを家の中や周辺で見かけた
- 床がきしんだり、沈んだりする
- 窓枠や建具の周辺に小さな粒状のものが落ちている
- 木くずのようなものが落ちている
- 柱や木材を叩くと空洞音がする
- 床下から異臭がする
- 建具の開閉がスムーズでなくなった
——その小さな違和感こそ、点検のタイミングです。
ROY株式会社では、無料点検を実施中です。
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