【2025年版】台風による雨漏り被害を火災保険で修理する!完全ガイド

令和元年に、千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風第15号は、今なお多くの方の記憶に残っていることでしょう。
あの時の暴風で屋根が飛ばされ、長期間の停電や断水に見舞われた地域も少なくありません。
そして今、再び台風シーズンが近づいてきています。
多くの戸建て住宅オーナー様が、
「屋根が壊れたら・・・」
「被害の修繕費用は莫大なんじゃ・・・」
「雨漏りが発生したらどうしよう」
という不安を抱えられます。しかし、適切な知識があれば火災保険を活用して経済的負担を大幅に軽減されるケースは多くあります。
しかし、逆に間違った知識でやってはいけないことをしてしまった場合、本来受けられるはずだった保険が降りないというケースも数々見てきました。
この記事では「台風被害」が起きた場合、火災保険を正しく使って経済的負担を減らすために必要なことを解説していきます。
台風による雨漏りと火災保険の基本知識

火災保険が適用される台風被害の条件
台風による雨漏りが火災保険の対象となるためには、雨漏り発生の直接的な原因が台風にあることが条件です。一級建築士の視点から見ると、以下の要素が重要となります。
適用される主な条件
- 台風による強風で屋根材が損傷・飛散した場合
- 飛来物が屋根や外壁に衝突して破損した場合
- 強風により雨樋が破損・変形した場合
- 台風による突風で窓ガラスが割れた場合
重要なのは、加入している保険に「風災補償」が含まれていることも前提条件という点です。火災保険の補償内容は契約によって異なるため、まずはご自身の保険証券をご確認ください。
経年劣化との違いを見極めるポイントと実例
経年劣化や人的被害による雨漏りの場合は、火災保険が適用されません。一級建築士として数多くの物件を見てきた観点から、簡単な判断基準をお伝えします。
台風被害と認定されやすいケース
- 台風通過後に初めて雨漏りが発生した
- 破損箇所が台風の風向きと一致している
- 周辺の住宅でも同様の被害が発生している
- 気象データで台風の影響が記録されている
反対に、
経年劣化とされやすいケース
- 台風前から雨漏りの兆候があった
- 建築から20年以上経過している
- 定期的なメンテナンスを怠っていた
- 複数箇所で同時に雨漏りが発生した
東京都内での実例では、築15年の住宅で台風19号の際に屋根瓦が3枚飛散し、その箇所から雨漏りが発生したケースで、火災保険から147万円の保険金が支払われたケースもあります。
次のパートからは、火災保険が降りた5つの事例をご紹介します。

① 瓦屋根の一部が台風で飛散し、雨漏りが発生
- 被害内容:台風の強風で屋根瓦が数枚飛び、屋根裏から雨漏り。
- 保険対応:飛散した瓦の修理費、天井クロスの張替え費用。
- 受給金額:約40万円
- ✅ ポイント:経年劣化との区別がつくように「瓦の飛散痕」などの写真が証拠となった。
② 台風で雨樋が破損し、外壁に雨だれ跡が残った
- 被害内容:暴風雨によって雨樋が折れ曲がり、排水機能が失われた。
- 保険対応:雨樋交換と外壁の一部塗装費用。
- 受給金額:約25万円
- ✅ ポイント:雨樋の破損箇所を複数角度から撮影し、台風当日の天候証明も添付。
③ 飛来物により窓ガラスが破損した
- 被害内容:近隣の屋根材が飛来し、2階の掃き出し窓に衝突してガラスが破損。
- 保険対応:窓ガラス交換、室内カーテンのクリーニング代。
- 受給金額:約18万円
- ✅ ポイント:飛来物の破片を保管し、現場写真とともに提出。
④ ベランダ屋根(波板)が吹き飛んだ
- 被害内容:台風の突風により、ポリカーボネート製の波板屋根が全て飛散。
- 保険対応:波板と金具の再設置費用。
- 受給金額:約15万円
- ✅ ポイント:施工年月日や使用素材も明記して申請、経年劣化との違いを説明。
⑤ 屋根裏に雨水が溜まり、断熱材と天井材が劣化
- 被害内容:見えない部分での浸水。後日、カビと天井シミが発覚。
- 保険対応:天井補修、断熱材交換、防カビ処理。
- 受給金額:約50万円
- ✅ ポイント:専門業者による報告書と写真付きの被害診断が決め手となった。
台風被害別の雨漏り対応方法
屋根材の損傷による雨漏り
瓦屋根の場合 台風による強風で瓦がずれたり割れたりすることは珍しくありません。屋根瓦のズレ、屋根瓦の破損・クラック(ひび割れ)、棟板金の浮き・剥がれなどが代表的な被害パターンです。
ROY株式会社で対応した事例では、台風21号により棟瓦が崩れ、そこから浸水して1階リビングまで雨漏りが達したケースがありました。この場合、屋根修理だけでなく内装の修復費用も火災保険でカバーできました。
スレート・金属屋根の場合 スレート屋根は台風の際に飛来物で割れやすく、金属屋根は強風で変形することがあります。特に軽量な材質のため、思わぬ箇所で損傷が発生する可能性があります。

雨樋・外壁の損傷による雨漏り
雨樋の破損は見落としがちですが、適切な排水ができなくなることで間接的に雨漏りの原因となります。外壁・ベランダの破損による雨漏りも、台風との因果関係を明確にできれば火災保険の対象となる可能性が高いのです。
チェックポイント
- 雨樋の継手部分の外れや変形
- 外壁サイディングの浮きやひび割れ
- ベランダ防水層の損傷
- 窓枠周辺のコーキング材の剥がれ
窓・サッシからの雨漏り
窓やサッシは台風の影響を受けやすい箇所の一つです。窓が割れたりサッシがズレたりすることで、雨漏りにつながる恐れがあります。
強風と横殴りの雨により、通常では雨が入らない箇所からも浸水する可能性があります。特に2階以上の窓は風圧の影響を受けやすく、注意が必要です。
台風被害を受けた際は、まず安全を確保した上で被害状況を記録し、応急処置を行うことが重要です。その後、速やかに専門業者にご相談いただき、適切な修理計画を立てることをお勧めします。
火災保険申請を成功させるための5つのステップ
台風通過後は安全確認を最優先とし、その後すぐに被害状況を記録します。被害状況の記録は、雨漏りしている箇所や破損した屋根や窓など、損害を受けた直後の被害の全容が分かるように写真に撮影しましょう。
記録すべき内容
- 雨漏り箇所の写真(複数アングル)
- 破損した屋根材、外壁の写真
- 室内の被害状況(濡れた家具、壁のシミなど)
- 撮影日時と気象状況
- 台風の進路と風向きのメモ
写真は遠景・中景・近景の3段階で撮影し、被害の全体像と詳細の両方を記録できるようにしましょう。
記録完了後、雨漏りの拡大を防ぐため応急処置を行います。ただし、安全性を最優先とし、危険な場所での作業は避けてください。
応急処置の方法
- 室内へのブルーシート設置
- バケツやタオルでの水の受け止め
- 濡れた家具・家電の移動
- 破損箇所の養生(可能な範囲で)

保険法により、雨漏りが発生してから3年以内に申請しないと、時効をむかえてしま宇野で、できる限り早期の申請をお勧めします。
保険会社に連絡する際は、以下の情報を準備しておきましょう。
準備するもの
- 被害発生日時と原因(台風○号)
- 契約者情報と証券番号
- 被害の概要と現在の状況(被害写真)
- 応急処置の実施状況(写真付き)
保険会社から損害鑑定人が派遣され、現地調査が行われます。この際、事前に準備した記録資料が重要な証拠となります。また、
火災保険の申請において業者の見積書は「原則として必要」です
一部の保険会社では「簡易申請」も可能ですが、原則は見積書+写真があったほうが確実です。
状況 | 業者見積書の要否 |
---|---|
被害額が20万円超 | ほぼ必須 |
被害が複数箇所に及ぶ | 必須に近い |
鑑定前に準備したい | あった方が有利 |
被害が軽微(10万円未満) | 通る場合もあり |
保険金が支給されたら、内容を確認したうえで修理業者へ依頼を行いましょう。工事の際は、優先順位を立てた修理計画を作ることが重要です。
たとえば、屋根や外壁など雨漏りの原因箇所を先に直し、内装は後日補修するなど、保険金の範囲内で最適な工事ができるように調整しましょう。
火災保険申請でよくある失敗例と対策
失敗例1:証拠不足による申請却下
多くの方が犯しがちな失敗は、被害状況の記録が不十分であることです。雨漏りの原因を台風に直接結びつけることが難しいという理由で申請が却下されるケースが増えています。
対策
- 台風通過直後の写真撮影
- 気象庁の気象データとの照合
- 近隣住宅の被害状況確認
- 専門業者による原因調査報告書の作成
失敗例2:経年劣化と判定される
保険会社の鑑定結果が出たとき、一切金額が下りなかったケースや実際に工事には150万円かかるものに対して、20万前後しか認められず工事をすることができないといったケースが多い状況があります。
対策
- 定期的な建物メンテナンス記録の保管
- 台風前後の建物状況比較写真
- 建築図面や施工記録の準備
- 一級建築士による専門的な被害分析
失敗例3:申請タイミングの遅れ
時間が経過すると台風との因果関係を証明することが困難になります。また、他の要因による損傷の可能性も指摘されやすくなります。
対策
- 台風通過後24時間以内の状況記録
- 1週間以内の保険会社連絡
- 1ヶ月以内の専門業者調査
- 3ヶ月以内の正式申請完了
■ お困りの際は、ROYにご相談ください
「どこを点検すればいいのかわからない」
「被害が出たがどこに相談すべきか迷っている」
そんなときは、台風・雨漏り対策の専門家であるROY株式会社にご相談ください。

一級建築士が在籍し、点検・修理・保険申請のサポートまで一貫対応しております。
地域特有の被害傾向を熟知したうえで、最適な対策をご提案いたします。
よくある質問(Q&A)
-
築20年の住宅ですが、台風後の雨漏りは火災保険の対象になりますか?
-
築年数に関わらず、台風が直接の原因であれば火災保険の対象となります。重要なのは、被害発生の経緯と台風との因果関係です。ただし、日頃のメンテナンス状況や建物の状態によって判定が変わる可能性があるため、専門家による調査をお勧めします。
-
雨漏り修理の保険金はどのくらい支払われますか?
-
被害の程度により大きく異なりますが、ROY株式会社での実績では30万円~200万円の幅があります。屋根の部分修理なら50万円程度、全面改修が必要な場合は150万円以上となることが多いです。重要なのは適正な見積もりと、保険会社に対する適切な説明です。
-
保険金が満額支払われない場合はありますか?
-
実際に工事には150万円かかるものに対して、20万前後しか認められず工事をすることができないといったケースが多いのが現実です。これを避けるため、一級建築士による詳細な被害調査と、適切な修理方法の提案が重要です。ROY株式会社では、保険金の範囲内で最大効果を得られる修理計画をご提案しています。
-
申請から保険金支払いまでどのくらいかかりますか?
-
通常1ヶ月~3ヶ月程度です。被害が複雑な場合や追加調査が必要な場合は更に時間がかかることもあります。迅速な処理のためには、初期の証拠収集と適切な書類準備が重要です。
-
悪質な業者の見分け方を教えてください。
-
「火災保険使えば無料で住宅の修理ができる」「被害の診断から保険金請求までサポートする」などと勧誘する訪問業者が突然現れ、トラブルに巻込まれることがあるため注意が必要です。以下の特徴がある業者は避けてください:
- 飛び込み営業で「保険で無料修理」を謳う
- 契約を急かす
- 手数料として保険金の30%以上を要求する
- 建設業許可や資格を持たない
ROY株式会社は一級建築士事務所として適正な業務を行っており、お客様の利益を最優先に考えた提案をいたします。
-
台風以外の自然災害でも雨漏り修理は保険適用されますか?
-
はい、台風や強風、大雨、ひょうなどの自然災害による被害が補償されます。これらはすべて火災保険の「風災」という枠に分類され、雨漏りの修理を保険金で実施することができるのです。ただし、地震による被害は別途地震保険が必要です。
まとめ:台風被害に備えた適切な対応で安心の住まいを
台風による雨漏り被害は、適切な知識と迅速な対応により、火災保険を活用して修理することが可能です。一級建築士として数多くの事例を見てきた経験から、以下のポイントが成功の鍵となります。
重要なポイント
- 事前準備の徹底 – 定期点検と建物状況の記録
- 迅速な初動対応 – 台風後24時間以内の被害記録
- 専門家との連携 – 一級建築士による適切な被害調査
- 適正な申請手続き – 証拠資料の充実と因果関係の明確化
- 信頼できる業者選択 – 実績豊富で適正価格の修理業者
台風は避けることができない自然災害ですが、適切な準備と知識があれば、被害を最小限に抑え、迅速な復旧が可能です。この記事が皆様の安心・安全な住まい作りにお役立ていただければ幸いです。
お問い合わせ 台風被害でお困りの際は、お気軽にご相談ください。「台風被害の雨漏りと火災保険活用ガイドの記事をみた」とお伝えいただければ、優先的に対応いたします。
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