ネズミのフンの見分け方と正しい掃除・対処方法

ネズミのフンの見分け方と正しい掃除・対処方法

「床や棚の上に黒い米粒のような物体が点々と落ちている」「独特のアンモニア臭が漂う」──そんなとき、最初に疑うべきは ネズミのフン です。フン 1 粒はわずか数ミリでも、そこには サルモネラ菌・ハンタウイルス・レプトスピラ菌 など人体やペットに有害な病原体が潜んでいます。さらにネズミ本体は配線をかじって 火災 を招く恐れもあるため、早期発見・早期対処が欠かせません。
本記事では フンからネズミの種類を見極めるコツ安全かつ衛生的に掃除する手順再侵入を防ぐ具体策 までを網羅的に解説します。保存版ガイドとしてご活用ください。


目次

1. ネズミのフンは「危険信号」──まずは基本を押さえよう

  • ネズミは体重の約 2〜3 % を毎日排泄。短期間でも大量に蓄積する。
  • 新しいフンは黒光りして湿り気があるが、時間経過で灰色に乾燥する。
  • フンの位置はネズミの 通り道(ラットサイン) を示す「GPS」。種類別の生態を理解すれば侵入口や巣の位置を高精度で推測できる。
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2. 種類別・フンの特徴と発見ポイント

種類別・フンの特徴と発見ポイント
ネズミ
種類サイズ・形状色・臭い主な発見場所覚えておくポイント
クマネズミ6〜10 mmの細長い楕円茶〜灰褐色/ほぼ無臭天井裏・配管スペース・換気扇フード高所に散在するバラバラの小粒
ドブネズミ10〜20 mmの太い円筒こげ茶〜黒灰色/湿った土臭キッチン下・トイレ裏・排水溝周辺水回りでまとまった塊
ハツカネズミ4〜7 mm、両端が尖る米粒状濃茶〜黒/酸っぱい臭気倉庫・食品棚・段ボール内部狭い隙間にジグザグ 小粒

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3. ネズミ以外のフンとの見分け方

ネズミ以外のフンとの見分け方
フンの画像と鑑別ポイント
ゴキブリのフン
ゴキブリのフン
コウモリのフン
コウモリのフン
イタチのフン
イタチのフン
動物 サイズ/形状 質感 場所 鑑別ポイント
コウモリ 5〜10 mm・折れた細棒 乾燥し崩れやすい 軒下・天井裏 昆虫の殻が混じり一箇所に山状
ゴキブリ 1〜3 mm・ゴマ状 やや湿り気 シンク下・家電裏 最大3 mm と極小
イタチ 6〜10 mm・先細り 粘性・強烈臭 屋根裏・床下 動物の毛・昆虫片が混入するためフン

見分けのコツサイズ → 散らばり方 → 崩れやすさ の順で確認することです。


4. フンが媒介する主な感染症

病原体主要感染経路主な症状備考
サルモネラ菌糞尿汚染 → 経口嘔吐・激しい下痢・発熱乳幼児・高齢者は脱水で重篤化
レプトスピラ菌汚染水や土 → 傷口・粘膜高熱・黄疸・腎障害重症化でワイル病、致死率5〜15 %
ハンタウイルス乾燥フン粉塵 → 吸入発熱・筋肉痛 → 急性呼吸・腎不全治療法未確立、致死率30 %前後

このほか LCMV(リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス) なども報告されており、フン 1 粒を甘く見ることはできません。


5. 見つけたらすぐ実践!フン処理ステップ 8

フン処理ステップ
🔺🔺🔺 危険:フン処理ステップ 🔺🔺🔺
  1. 換気:窓を開け、エアコンや換気扇は停止
  2. 防護具装着:N95マスク・ニトリル手袋・ゴーグル・使い捨てエプロンを確実に着用
  3. 湿潤化:アルコール70%または次亜塩素酸ナトリウム0.05%を満遍なくスプレー
  4. 回収:ほうきとちりとり、または厚紙で掻き集め、二重ポリ袋
  5. 再消毒:床・壁・配線カバーに再度噴霧→5分放置→ペーパーで拭取
  6. 廃棄:袋の口をねじって結束し、自治体区分どおりに処分
  7. 道具処理:手袋・マスク・ほうき先も同袋へ
  8. 手洗い・洗濯:石けんで30秒以上手洗い、衣類は60℃以上で洗濯

※防護具を外す前に必ず全手順を完了してください!

※掃除機は厳禁。排気で病原体が拡散します。


6. 再発防止のための侵入経路遮断

6-1. 建物チェックリスト

  • 基礎換気口:錆びた金網や 5 mm 以上の隙間を補修
  • 配管貫通部:シリコンコーキング+パンチングメタル
  • 屋根・軒天:通風孔に 5 mm 目合い以下のステンレスメッシュ
  • サッシ:モヘアシールや戸車劣化を交換

6-2. ネズミが寄り付かない環境づくり

  • 食品保管は 密閉容器、シンクは就寝前に空に
  • 生ゴミは夜間屋外の蓋付きボックスへ
  • 段ボール・新聞束の長期放置は厳禁(巣材になる)
  • ペットフードは小分け冷暗所保管
  • 忌避剤(ハッカ油・ワサビ成分)をラットサイン沿いに配置

7. 自力駆除とプロ依頼──判断基準は「被害範囲」と「時間

比較項目DIYプロ業者
初期費用低〜中(数千円)中〜高(3万〜25万円)
成功率種類・個体数に左右される95 %超の再発保証付きが主流
必要時間1〜4週間1〜3日(調査〜封鎖まで)
作業負担罠設置/死骸処理/消毒を自己対応ワンストップ

特に クマネズミは bait-shy(餌警戒性) を獲得すると粘着シートも毒餌も効きません。
「短期間でフンが急増」「天井裏で走る音が止まらない」など複数のサインが重なったら、迷わずプロに相談するのが被害拡大を防ぐ近道です。


8. 今すぐ買える!家庭用ネズミ対策グッズ TOP5

  1. 超強粘着トラップ
    通路を塞ぐように複数枚設置。捕獲後は袋ごと廃棄可能。
  2. 毒餌(クマリン系/ジフェチアロール系)
    遅効性で仲間に警戒心を抱かせにくい。ペット・子どもが触れない場所限定。
  3. ハッカ油スプレー
    爽快な香りで人にやさしく、ネズミには強烈な忌避臭。補助的に使用。
  4. 電撃式捕獲器
    通電プレートで瞬時に仕留め、死骸に触れずに処分できる。
  5. ステンレスメッシュ+耐候シール
    侵入口封鎖の定番キット。屋外でも5年以上耐久。

9. 被害拡大を招く NG 行動チェックリスト

項目NG 理由
掃除機で吸い取る排気で病原体が室内拡散
フンを乾拭き粉塵化して吸入リスク増
罠を 1 枚だけ設置学習されて回避されやすい
封鎖前に毒餌を置く死骸が壁内に残り悪臭・ハエ発生
配線・配管の隙間を後回し再侵入→いたちごっこ

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よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)
ネズミのフンを見つけたらすぐ掃除しても大丈夫ですか?

はい。ただし、掃除機や乾拭きは避け、必ず防護具(N95マスク・手袋・ゴーグル等)を装着し、アルコール70%または次亜塩素酸ナトリウム0.05%で湿潤化した上で回収してください。

フン処理に使ってはいけない道具はありますか?

掃除機やハタキ、乾いた布巾での乾拭きはNGです。乾燥したフンが粉塵化して病原体が拡散する恐れがあるため、必ず湿潤化してから集めてください。

フン処理後の消毒はどうすればいいですか?

回収後は同様の消毒液を再度噴霧し、5分放置した後ペーパータオルで拭き取ってください。床だけでなく、壁や配線カバー周辺も忘れずに消毒を。

自力で対処できる範囲はどこまでですか?

A4. フンの少量発見や侵入口の目視確認・簡易補修まではDIYでも可能です。しかし、フンが急増している、天井裏で走る音が続くなど被害が広範囲の場合は専門業者へ相談してください。

プロに依頼するタイミングの目安は?

「短期間で大量のフンが増えた」「複数の侵入口がある」「DIYで再侵入を防ぎきれない」場合は、1~3日で封鎖・駆除まで対応できるプロ依頼がおすすめです。

再侵入を防ぐ環境づくりのポイントは?

基礎換気口や配管貫通部の隙間を5mm以下のメッシュで封鎖
・食品や生ゴミは密閉容器・蓋付きボックスで保管
・段ボール類の放置を避け、忌避剤(ハッカ油など)を設置する

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まとめ|フン 1 粒を見逃さないことが最大の防衛策

ネズミのフンは サイズ・散在度・質感 を観察するだけで侵入ネズミの種類や巣の位置まで教えてくれる重要な手掛かりです。発見したらすぐに防護具を着用し 湿潤化 → 回収 → 消毒 を徹底し、同時に侵入経路を塞いで再発を防ぎましょう。
もし対策に行き詰まったら、プロの害獣駆除業者に早期相談することがコストパフォーマンス面でも安全面でも最善策です。
本記事が皆さまの住まいと健康を守る一助となれば幸いです。

山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 海斗

害虫害獣駆除センター 研究員

害虫・害獣の生態や効果的な忌避方法を専門に研究する害虫害獣駆除センターの研究員です。 本記事では、自社試験調査の結果や国内外の学術論文に基づくデータをもとに、 信頼性の高い情報をお届けしています。

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