
クローゼットを開けたとき、小さなガが飛び立ったり、お気に入りのセーターやコートに小さな穴が開いていたりしたことはありませんか。
このような被害の原因として代表的なのがイガです。
イガは小型のガの仲間ですが、衣類や毛布、カーペットなどの天然素材を食べることで知られています。ただし、実際に衣類へ被害を与えるのは成虫ではなく幼虫です。
「小さなガだから放っておいても大丈夫」と思われがちですが、発生源を取り除かないまま放置すると、収納全体へ被害が広がることがあります。
この記事では、イガとはどんな虫なのか、生態や発生しやすい場所、衣類への被害、自分でできる駆除方法、専門業者へ相談すべきタイミングまで、害虫駆除のプロの視点で詳しく解説します。
イガとは?

イガは、チョウ目(ガの仲間)に分類される小型の昆虫です。
家庭で問題になる代表的な種類には、
- イガ
- コイガ
- ニセコイガ
- ヒロズコガ類などがあります。
成虫は体長5〜8mmほどで、淡い黄褐色や灰褐色をした小さなガです。
夜行性というイメージを持つ方もいますが、室内では昼間に飛んでいる姿を見かけることもあります。
しかし、衣類へ穴を開けるのは成虫ではありません。
衣類を食べるのは幼虫だけです。
イガの生態
幼虫が衣類を食べる

イガは卵→幼虫→さなぎ→成虫という一生を送ります。
この中で衣類を食べるのは幼虫だけです。
幼虫は乳白色で体長5〜10mmほどになり、天然素材を少しずつ食べながら数か月かけて成長します。
成虫になるとほとんど餌を食べず、交尾・産卵を行い寿命を終えます。
つまり、住宅への被害は幼虫の期間に集中しています。
天然素材を好む理由

幼虫はケラチンというタンパク質を栄養源にしています。
イガが好むもの
- ウール
- カシミヤ
- シルク
- 毛皮
- 羽毛
- フェルト
一方、
- ポリエステル
- ナイロン
- アクリルなどの化学繊維は基本的に食べません。
ただし、汗や皮脂、食べこぼしが付着していると化学繊維でもかじられることがあります。
発生時期
一般的には4〜10月に発生が多くなります。
特に5〜7月は産卵が増える時期です。
ただし暖房が効いた住宅では一年中発生することがあります。
イガが発生しやすい場所
イガは暗く、湿気があり、人の出入りが少ない場所を好みます。
特に次のような場所は注意が必要です。
クローゼット
イガの被害相談が特に多い場所です。
クローゼットの中は、扉を閉めている時間が長く、暗くて風通しが悪くなりやすいため、イガの幼虫が隠れて成長しやすい環境になります。
なかでも、長期間取り出していない冬物のセーターやコート、礼服などは注意が必要です。ウールやカシミヤなどの天然素材が使われていることが多いうえ、衣類同士が密着しているため、幼虫が人目につかず食害を続けやすくなります。
また、収納前に付着した汗や皮脂、食べこぼしが残っていると、イガの幼虫を引き寄せる原因になることがあります。クローゼットの床や棚の隅、衣類の折り目、ポケット、襟元などに、幼虫・繭・フン・繊維くずがないか確認しましょう。
イガによる被害

衣類に穴が開く
イガによる被害で最も多いのが、衣類の穴あきです。
被害を与えるのは成虫ではなく幼虫で、ウールやカシミヤ、シルクなどの天然素材を少しずつ食べながら成長します。幼虫は一か所だけにとどまらず、衣類の表面や折り目、裏側へ移動しながら食害するため、小さな穴が複数できることがあります。
特に、襟元・袖口・ポケット・衣類が重なっている部分は、汗や皮脂が残りやすく、幼虫が隠れやすい場所です。被害の初期は毛羽立ちや生地が薄くなった程度に見えることもありますが、放置すると穴が広がり、修復が難しくなる場合があります。
一着だけに穴が見つかった場合でも、近くに収納していた衣類にも被害が及んでいる可能性があるため、クローゼットやタンスの中をまとめて確認することが大切です。
高価な衣類が使えなくなる
イガによる被害は、高価な衣類ほど深刻になりやすい傾向があります。
特に、カシミヤのセーター、着物、ブランドコート、毛皮製品などは、イガの幼虫が好む天然素材で作られていることが多く、一度食害されると元の状態に戻すことが難しい場合があります。
小さな穴でも目立つ場所に開いてしまうと、補修しても跡が残ったり、修理費用が高額になったりすることがあります。また、着物や毛皮などは生地の交換が難しく、被害の程度によっては着用できなくなるケースもあります。
大切な衣類ほど被害に気付きにくいため、長期間収納する際は防虫対策を行い、定期的に取り出して状態を確認することが大切です。
被害が収納全体へ広がる
イガの幼虫は、一着の衣類だけを食べ続けるわけではありません。
幼虫は餌を求めて収納内を移動するため、最初は一着だけの被害だと思っていても、近くにあるセーターやコート、マフラー、毛布などへ次々と被害が広がることがあります。
特に、衣類を密集して収納しているクローゼットやタンスでは、幼虫が衣類の重なった部分を移動しやすく、気付かないうちに収納全体へ被害が及ぶケースも少なくありません。
一着でも穴が開いている衣類を見つけた場合は、その衣類だけを確認するのではなく、同じ収納内にある衣類をすべて点検し、フンや繊維くず、幼虫、抜け殻などがないか確認することが大切です。
毎年発生する
イガを一度駆除したつもりでも、幼虫や卵が収納の奥や衣類の隙間に残っていると、翌年も同じ場所で発生を繰り返すことがあります。
特に、クローゼットや押し入れ、タンスなどを長期間開けずにいると、幼虫が人目につかないまま成長し、成虫になって再び産卵することがあります。そのため、「毎年春から夏になると小さなガを見かける」「同じ収納の衣類に繰り返し穴が開く」といったケースも少なくありません。
成虫だけを駆除しても根本的な解決にはならないため、収納内の清掃や衣類の点検を行い、幼虫や卵まで取り除くことが再発防止につながります。また、防虫剤の定期的な交換や収納環境の見直しも、毎年の発生を防ぐために重要です。
自分でできる駆除方法
幼虫を取り除く
イガの被害を止めるには、衣類を食べている幼虫や繭を取り除くことが大切です。
幼虫や繭を見つけたら、ティッシュやピンセットなどでやさしく取り除き、袋に入れて口をしっかり閉じて処分しましょう。
幼虫は、衣類の折り目やポケットの中、襟元、収納ケースの隅など、普段あまり目につかない場所に隠れていることがあります。衣類を一枚ずつ広げながら確認すると見つけやすくなります。
ただし、幼虫だけを取り除いても、近くに卵が残っていると再び発生することがあります。収納の中を掃除し、防虫対策もあわせて行うことで、再発を防ぎやすくなります。
掃除機をかける
イガの幼虫や卵、フン、繊維くずを取り除くために、収納の中を丁寧に掃除しましょう。
クローゼットやタンスの底だけでなく、棚の角や隙間、衣装ケースのふち、家具の下なども確認します。こうした場所はホコリがたまりやすく、幼虫が隠れていることがあります。
掃除機をかけたあとは、紙パックやダストボックスのごみをそのままにせず、袋へ入れて口をしっかり閉じ、早めに処分すると安心です。
防虫剤を使用する
収納した衣類をイガから守るためには、防虫剤を上手に活用することも大切です。
防虫剤は、収納スペースの広さや衣類の量に合った製品を選び、説明書に記載されている使用方法や設置場所を守って使用しましょう。衣類を詰め込みすぎると薬剤が行き渡りにくくなり、十分な効果が得られないことがあります。
また、防虫剤には使用期限があります。期限が切れると効果が弱くなるため、衣替えのタイミングなどにあわせて定期的に交換すると安心です。防虫剤だけに頼るのではなく、収納内の掃除や衣類の点検もあわせて行うことで、イガの発生を防ぎやすくなります。
定期的に換気する
イガは、風通しが悪く、湿気のこもった場所を好む傾向があります。そのため、クローゼットや押し入れは定期的に扉を開けて空気を入れ替え、湿気がたまらないようにしましょう。
また、衣類を長期間しまいっぱなしにせず、ときどき取り出して風を通すことも効果的です。湿気を減らすことで収納内の環境が改善され、イガが発生しにくくなるだけでなく、カビ対策にもつながります。
湿気が気になる場合は、除湿剤を併用したり、晴れた日に換気を行ったりすると、より快適な収納環境を保ちやすくなります。
プロだから分かるポイント
害虫駆除の現場では「成虫だけを駆除して終わり」というケースが非常に多くあります。
しかし、成虫は結果であり原因は収納の奥にいる幼虫です。防虫剤だけでは収納の奥に隠れた幼虫まで駆除できないこともあります。
プロは
- 幼虫
- 卵
- フン
- 抜け殻
- 繭
- 発生場所まで確認して、再発しない環境づくりを行います。
イガでお困りならROY株式会社へ
イガの被害は、成虫だけを駆除しても、幼虫や卵、発生源が残っていれば再発する可能性があります。
ROY株式会社では、イガなどの衣類害虫の駆除に加え、クローゼットや押し入れ、タンス、カーペット周辺など、発生源になりやすい場所を丁寧に調査します。
また、害虫の駆除だけでなく、再発防止につながる収納環境の改善や予防方法についても、お住まいの状況に合わせてご提案します。
小さなガを繰り返し見かける、衣類に穴が開く、収納内で被害が広がっている場合は、被害が大きくなる前にROY株式会社へご相談ください。
次のような場合は専門業者への相談がおすすめです。
- 毎年発生する
- クローゼット全体へ広がっている
- 発生源が分からない
- 高価な衣類が多い
- カーペットまで被害がある
- 成虫を何匹も見かける
- 防虫剤を使っても改善しない
Q&A
- イガはどこから入ってきますか?
-
窓や換気口から侵入するほか、購入した衣類や中古品に卵が付着して持ち込まれることもあります。
- イガは一年中発生しますか?
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一般的には春から秋に多く発生しますが、暖房のある住宅では一年中見られることがあります。
- 防虫剤だけで防げますか?
-
防虫剤は予防に有効ですが、すでに幼虫や卵がいる場合は十分な効果が得られないことがあります。収納内の清掃や点検も重要です。
- 小さなガを1匹見つけただけでも対策した方がいいですか?
-
はい。成虫がいるということは、近くで産卵や幼虫の活動が始まっている可能性があります。収納内や衣類を早めに確認し、被害の拡大を防ぐことが大切です。

