軒天に穴が開いている!放置すると害獣・雨漏り被害に?原因と補修の流れを解説

サムネイル
目次

はじめに

屋根の裏側を見上げたとき、「板に穴が開いている」「一部が剥がれて垂れ下がっている」と気づくことがあります。
小さな穴でも、雨水や湿気による劣化が進んでいたり、鳥や害獣の侵入口になっていたりする可能性があるため、放置はおすすめできません。


この記事では、軒天に穴が開く原因、確認したい被害のサイン、補修の流れを実際の施工事例とともに解説します。

画像ボタン付きバナー

軒天とは屋根のどの部分?

軒天(のきてん)とは、外壁より外側へ張り出した屋根の裏側部分です。
玄関先やベランダから上を見たときに見える、水平または斜めに張られた板を指します。

軒天の役割

屋根の内部や下地を隠し、建物の外観を整える
雨風や直射日光から屋根の内部を守る
屋根裏へ雨水や害虫・害獣が入り込むのを防ぐ
換気口を通して、屋根裏にこもった熱や湿気を外へ逃がす
火災が起きた際に、屋根裏へ火が燃え広がるのを抑える

このように、軒天は見た目を整えるだけでなく、住宅を雨や湿気、火災などから守る大切な部分です。

軒天に穴が開く主な原因

軒天の穴は、板の表面だけに起きているとは限りません。屋根や雨樋など、別の場所に原因が隠れていることもあります。

01
雨水や湿気による腐食

屋根材のずれや板金部分の不具合、雨樋の詰まりなどによって、雨水が軒天の内側へ回り込むことがあります。

濡れた状態が続くと板がふやけ、変色や剥がれが起こり、やがて穴につながります。

確認したいサイン

雨のあとにシミが濃くなる、板が波打っている、表面が崩れそうになっている

02
経年劣化による割れや剥がれ

軒天材は、長年にわたり雨風や気温の変化にさらされることで、少しずつ傷んでいきます。

小さな剥がれでも、強風や大雨をきっかけに範囲が広がることがあります。

確認したいサイン

塗装が剥がれている、板の継ぎ目が開いている、表面が薄くめくれている

03
台風や強風、飛来物による破損

台風や突風で軒天材があおられたり、飛んできた物が当たったりして穴が開くケースです。

見えている場所以外でも、板の固定部分が緩んでいる可能性があります。

確認したいサイン

強風のあとに板が浮いた、軒下に破片が落ちている、板が垂れ下がっている

04
鳥や害獣が隙間を広げた

もともと開いていた小さな隙間を、鳥や害獣が押したり、かじったりして広げることがあります。

屋根裏へ侵入されている場合は、穴を塞ぐ前に生き物が残っていないか確認しなければなりません。

確認したいサイン

フン、羽、巣材、断熱材の切れ端が落ちている、天井裏から音やにおいがする

高所へ登って確認するのは危険です

軒天の状態は地上から確認し、気になる部分をスマートフォンで撮影してください。板が落ちそうな場合は軒下へ近づかず、専門業者へ相談しましょう。

軒天の穴から侵入する可能性がある生き物

軒天の穴は、雨風をしのげる屋根裏への入口になることがあります。

生き物見つかりやすいサイン
コウモリ軒下に黒く細長いフンが落ちる、夕方に屋根付近から飛び出す
ネズミ夜中にカリカリ音がする、小さなフンやかじり跡がある
ハクビシン・アライグマドタドタと重い足音がする、強い獣臭や尿のシミがある
鳴き声が続く、羽や枝、枯れ草が落ちている
ハチ軒下の同じ場所を何度も出入りしている、ブーンという羽音がする、穴の周辺にハチが集まる

ただし、穴の大きさだけで種類を決めつけることはできません。
複数の生き物が同じ侵入口を利用する場合もあるため、周辺の痕跡や屋根裏の状態をあわせて確認します。

なお、鳥の巣に卵やヒナがいる場合は、自己判断で撤去できません。
巣の中を棒でつついたり、入口を急に塞いだりせず、自治体や専門業者へ相談してください。

合わせて読もう!

軒天の穴を放置すると起こりやすい被害

穴や剥がれがさらに広がる

傷んだ軒天材は、雨や風の影響を受けると剥がれる範囲が広がります。

軒天材が水分を含んでいる場合、穴の周囲もすでに弱くなっているかもしれません。

そのまま放置すると、軒天材の一部が落下するおそれがあります。
玄関や通路の上に穴がある住宅では、特に注意が必要です。

雨水が屋根内部へ回り込む

軒天に穴が開いているときは、屋根や雨樋の不具合が隠れていることがあります。

軒天の穴が雨漏りの入口になるケースだけでなく、屋根や雨樋から入り込んだ水によって軒天が腐食している場合もあります。

穴だけを新しい板で覆っても、水の入口が残っていれば再び傷みかねません。
補修前には、屋根や雨樋、外壁とのつなぎ目まで確認することが大切です。

害獣のフン尿で屋根裏が汚れる

軒天の穴が、鳥や害獣の侵入口として利用されることもあります。

動物が屋根裏へ住み着くと、フン尿による悪臭や天井のシミ、断熱材の破損などが起こります。

長期間放置するほど汚れる範囲が広がり、清掃や消毒、断熱材の交換が必要になる可能性も高まります。

補修する範囲が広がる

被害が小さいうちであれば、軒天材の部分的な補修で済む場合があります。

一方、軒天を支える下地まで腐食していると、傷んだ木材の交換や補強、雨漏り箇所の修理も必要です。

見た目の穴が小さくても、内部まで傷んでいるとは限りません。
「まだ落ちていないから大丈夫」と判断せず、早めに原因を調べることが負担を抑えることにつながります。

軒天の穴は、表面だけを見ても被害の大きさを判断できません。
穴の広がり、雨染み、フン、鳴き声などがある場合は、軒天だけでなく屋根裏や屋根まわりも点検しましょう。

軒天の穴を見つけたときの確認ポイント

地上の安全な場所から、次の点を確認してください。

確認済み:0 / 8 項目

  • 穴の周囲に黒ずみ、雨染み、カビのような汚れがある
  • 板が浮いている、波打っている、垂れ下がっている
  • 軒下に木片や板の破片が落ちている
  • フン、羽、枝、枯れ草、断熱材などが落ちている
  • 夕方や夜間に動物が出入りしている
  • 屋根裏から足音や鳴き声が聞こえる
  • 室内の天井や壁にもシミが出ている
  • 台風や大雨のあとから状態が変わった

該当する項目が一つでもあれば、穴だけではなく周辺まで点検した方が安心です。


板が落ちそうな状態や室内への雨漏りがある場合は、軒下へ近づかず早めにご相談ください。

該当する項目が一つでもあれば、穴だけではなく周辺まで点検した方が安心です。
特に、板が落ちそうな状態や室内への雨漏りがある場合は、軒下へ近づかず早めに相談しましょう。

軒天の穴を自分で塞ぐのは避けた方がよい

板やテープ、パテを使えば、一時的に穴を隠せます。しかし、原因を確認せずに塞ぐと、かえって被害が広がるおそれがあります。

自分で塞ぐのを避けた方がよい主な理由は、次のとおりです。

・屋根裏にいる鳥や害獣を閉じ込める可能性がある
・雨水や湿気の原因が残り、内部の腐食が進むことがある
・換気口を塞いで、屋根裏に湿気がこもるおそれがある
・脚立やはしごから転落する危険がある

動物が閉じ込められると、壁や天井を壊して別の出口を探したり、内部で死んで悪臭や虫が発生したりすることもあります。

無理に高所へ登らず、地上から穴の状態を撮影し、専門業者へ写真を送って対応を確認しましょう。

軒天の穴を補修する流れ

適切な補修方法は、穴の大きさだけではなく、原因と内部の傷み方によって決まります。

STEP
穴の原因と被害範囲を調査する

まずは軒天の表面だけでなく、屋根や雨樋、軒天を支える下地、屋根裏まで確認します。

穴の周辺にフンや巣材、羽などがある場合は、動物が出入りしていないかも調べます。
雨水による腐食なのか、経年劣化や害獣による破損なのかを見極めることが、適切な補修につながります。

STEP
害獣や鳥を安全に外へ出す

屋根裏に害獣や鳥が入り込んでいる場合は、軒天を補修する前に追い出しや巣の確認を行います。

動物が内部に残ったまま穴を塞ぐと、屋根裏に閉じ込めてしまうおそれがあります。
安全に外へ出たことを確認してから、再び侵入されないよう入口を処理します。

フン尿で屋根裏が汚れている場合は、清掃や消毒を行い、必要に応じて傷んだ断熱材も交換します。

STEP
傷んだ軒天材と下地を補修する

傷みが軽い場合は、軒天材の一部を交換する部分補修で対応できることがあります。

腐食が広がっている場合は、古い軒天材を取り外し、弱くなった下地を交換または補強してから新しい板を取り付けます。

表面をきれいにするだけではなく、軒天材を支えている内部まで確認することが重要です。

STEP
雨水の侵入箇所を修理する

屋根材や板金、雨樋などに不具合がある場合は、軒天の補修とあわせて修理します。

雨水の入口を残したまま軒天だけを新しくしても、再び腐食や剥がれが起こる可能性があります。
原因となっている箇所まで直すことが、被害の再発を防ぐポイントです。

STEP
仕上がりと再発防止を確認する

補修後は、軒天材に隙間や浮きがないか、雨水が入り込む場所が残っていないかを確認します。

害獣の侵入が原因だった場合は、軒天以外の換気口や屋根のつなぎ目なども点検し、別の場所から再侵入されないよう対策します。

STEP

STEP

軒天の穴はどこへ相談すればよい?

相談先は、見つかっている症状によって変わります。

状況主な相談先
軒天材の剥がれや腐食がある屋根・外装リフォーム業者
雨染みや室内への雨漏りがある雨漏り修理業者
フン、鳴き声、足音、獣臭がある害獣・害鳥駆除業者・自治体
建物の傷みと害獣被害の両方が疑われる駆除と建物補修の両方に対応できる業者

軒天の穴は、建物の修理だけで済む場合もあれば、害獣の追い出し、清掃、消毒まで必要になることもあります。

複数の業者へ別々に依頼すると、それぞれに状況を説明したり、調査日程を調整したりしなければなりません。
駆除と建物補修をまとめて相談できる業者であれば、原因の確認から復旧まで進めやすくなります。

ROY株式会社では、屋根や雨漏りの調査、害獣の確認、追い出し、侵入口の封鎖、軒天や下地の補修までご相談いただけます。

「穴の原因が分からない」「屋根裏に何かいるかもしれない」という段階でも構いません。
気になる箇所の写真や症状をお伝えいただければ、必要な点検をご案内します。

画像ボタン付きバナー

軒天の穴に関するよくある質問(FAQ)

小さな穴でもすぐに点検した方がよいですか?

穴の大きさだけでは、内部の傷み具合を判断できません。周囲にシミや剥がれがある、フンや巣材が落ちている場合は、早めの点検をおすすめします。

軒天の穴にテープを貼ってもよいですか?

動物が入り込んでいないことと、雨水の原因が解消されていることを確認する前に塞ぐのは避けましょう。テープは根本的な補修にならず、状態を見えにくくすることもあります。

鳥の巣がある場合は撤去できますか?

巣が空であれば撤去できる場合がありますが、卵やヒナがいる巣を許可なく撤去することはできません。自治体や専門業者へ確認してください。

軒天の穴と雨漏りは関係がありますか?

関係している可能性があります。屋根や雨樋から回り込んだ水によって軒天が腐食していることもあるため、穴だけではなく雨水の入口まで調べる必要があります。

補修には軒天全体の張り替えが必要ですか?

傷みが一部に限られていれば、部分補修で済むことがあります。下地まで広く腐食している場合や、複数箇所が剥がれている場合は、広い範囲の張り替えを検討します。

まとめ

ROY

軒天の穴は、経年劣化だけでなく、雨水の回り込みや強風、鳥・害獣の侵入などが関係していることがあります。
見えている穴だけを塞いでも、内部に動物や腐食が残っていれば、再発や別の被害につながりかねません。

大切なのは、軒天材、下地、雨水の入口、屋根裏の状態を順番に確認することです。
板が剥がれている、軒下にフンがある、天井裏から音がするといった症状があれば、被害が広がる前に点検を受けましょう。

ROY株式会社では、害獣・害鳥の調査や対策から、雨漏り修理、軒天・屋根まわりの補修まで一貫して対応しています。どこへ相談すべきか分からない場合も、まずはお気軽にお問い合わせください。

合わせて読もう!
山田 太郎

この記事の作成者

鈴木 北斗

ROY株式会社 元施工担当

屋根工事や外装リフォーム、雨漏り修理など、住宅の施工業務に長年携わってきました。
本記事では、これまでに手がけた数多くの現場経験と専門知識をもとに、
ご家庭で役立つ実践的な情報をお届けしています。

目次